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壮絶な主導権争いは何をもたらすのか
流通業界ではメーカー(上流)、問屋(中流)、小売(下流)の垣根がなくなり、チャネルリーダーのポジション争いが激化している。流通の変化は消費者にどのような影響を及ぼすのか。30年間にわたって流通の現場を歩き、「ウォーキング・エコノミスト」と呼ばれる経済学者が、マクロとミクロ両面の視点から日本経済の先行きを見通す。
[目次]
第1章 流通から見えてくる日本経済
第2章 なぜセブン‐イレブンはミールサービスを始めたのか
第3章 アジアが日本の流通を変えた―ユニクロの成功の秘密を探る
第4章 そうは問屋が卸さない―いま中間流通に何が起きているのか
第5章 情報通信技術で変わる日本の流通
第6章 都市の変容とともに小売業も変わる
第7章 チャネルリーダーの地位を確保せよ
第8章 アジアの需要を日本の内需に
結びにかえて―流通の現場は刺激に満ちている
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
大規模小売店舗法により守られていたのは、小売店や商店街で働く人々。
この法案の撤廃により、現代の大型店が台頭し、価格競争が激化。
色々なブランドや企業が価格だけでなく、差別化を図り生き残りを図る。
ダイエーは、大規模小売店舗法撤廃により郊外に大型店をたくさん出し、1972年には売上トップの三越を抜かしてトップとなる。しかし、ダイエーのビジネスモデルは、不動産を購入し、そこに店を構えたため、バブル崩壊で地代が下がりイオングループに吸収される形となる。
ユニクロは、SPA という小売店にも関わらず、商品企画から製作、物流までを全て行うビジネスモデルを展開し、成功した。ユニクロも低価格で一時、大フィーバーを起こしたが、低価格だけでは商売は続かない。他社と異なる差別化の戦略を立てることが重要。
ただし、同じ業態でも相手にする客や企業の規模により、戦い方は異なると思うので、筆者の考えを鵜呑みにできない。(機屋の話)
Posted by ブクログ
東京大学大学院の伊藤元重先生の新書。
経済学やマーケティングなどの教科書も執筆されている同氏だが、現場における講演会や執筆業なども手がけている。流通に関してはかなり以前から携わっているようだ。同書からもそれは伝わってくる。
個人的にも、過去に何度かお仕事をさせていただいたことがあり、ざっくりとしたお題の講演もきちっとこなしていただき、かつお話が面白い。また、ご自身も非常に謙虚な方で、大手町で講演を依頼した際には、自身の研究室から歩いていらっしゃったこともあった。まだ駆け出しの社会人であった自分にはなかなか感慨深い人である。
本書において、流通の現場ということで、非常に示唆の富む内容であった。大店法の撤廃などの機微やセブンイレブンの考察、個人的にはダイエーの盛衰についてのお話は自分自身の過去の経験的にも納得のいく内容だった。彼らのビジネスモデルと歴史的経緯でどうしてあのような事態になったのかを理解できた。
近年ではネットが普及し、利便性も高くなったが、本書は大いに読む価値がある。新書なのでサクッと読めてしまう事もおすすめ。
■目次
第1章 流通から見えてくる日本経済
第2章 なぜセブン‐イレブンはミールサービスを始めたのか
第3章 アジアが日本の流通を変えた―ユニクロの成功の秘密を探る
第4章 そうは問屋が卸さない―いま中間流通に何が起きているのか
第5章 情報通信技術で変わる日本の流通
第6章 都市の変容とともに小売業も変わる
第7章 チャネルリーダーの地位を確保せよ
第8章 アジアの需要を日本の内需に
結びにかえて―流通の現場は刺激に満ちている
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