伊藤元重のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この本は、東大教授の伊藤元重氏、クレイトン・クリステンセン教授の「ライフオブ〜」に刺激を受けて、若者向けにこれからの人生に向けてどうしていくといいかをアドバイスを描いた本。
本書は大きく、インプットの方法、思考の方法、効率の上げ方、現場からの学ぶことの重要性、ロールモデルを見つけることの大事さについて紹介してある。
現在39歳の自分からすると、アドバイスされている大半の内容は「そうだよね」と共感できることが多く目新しいことは少なかった。ただ、著者が想定しているような新社会人といった若者にとっては、がむしゃらに働く毎日の中でつい忘れてしまうようなことが多く、参考になると思った。
本書の中で -
Posted by ブクログ
講義形式で各テーマが分かりやすく説明されている。ロシアウクライナ侵攻やコロナの前の経済情勢ではあるが、分かりやすかったので、日本経済編も読んでみようと思う。
ただ、比較優位の話がやはり理解できなかった。2品目とも自国での生産コストが安かったら自国で作るべき?
EU――イギリス離脱でどうなる?
中国――減速する経済
アメリカ――新大統領でTPPは?
激震する世界の潮流をつかめ!
大好評! 東大名誉教授のセミナー形式の入門書第2弾。基礎から世界の最新動向まで、この一冊でざっくりわかる。
◎目次◎
はじめに
ガイダンス 国際経済学で日本と世界をつかめ
第一講義 ざっくりわかるTPP
第二講 -
Posted by ブクログ
ネタバレ為替は実質実効レートでみる。名目よりもより円安になっている。110円でも円安。
日本の所得や購買力が安くなっている。
為替を動かすのは、その時のテーマ。美人投票と同じ。今は金利差。
sp500からGAFAを除いた時価総額の伸び率は日本と変わらない。
ケインズ→新古典派→市場原理主義→ケインズ=アベノミクス
供給サイドへのテコ入れ=労働生産性、労働増加、資本増加、の3つの方法。
恣意の一貫性=最初に選んだ数字が全く関係ない筋であってもアンカリング効果が働く。
今日の行為を決めるとき、明日の自分を想像する。
金融所得の分離課税が、高額所得者の税率を下げている。富裕税で調整することが可能。1億を超 -
Posted by ブクログ
コロナ後は、戦後インフレになるかもしれない。
スタグフレーションは、フィリップス曲線が右上方にシフトした=失業率が高く、インフレ率も高い。インフレ予想が高いためインフレが収まらない。ケインジアンの裁量的政策が原因、とフリードマンは考えた=長期フィリップス曲線は、自然失業率と同じ=失業率を下げるために景気刺激策を取るのは間違い。
雇用や賃金は複雑な現象で、構造変化は見逃せない。
日本的こようは、法人扶助=企業丸抱え。解雇が難しいので採用に慎重になる。
北欧は、政府による労働者の保護が強い。企業に頼る問題点が出ている。
日銀がコントロールできるのは超短期の金利。
銀行を中心とした金融システムで -
Posted by ブクログ
わかっている内容が多く、あまり内容なし。
島国である日本の都心部は鉄道網が発達していて、百貨店はまだ全然イケますし、毎年あれだけのお中元とお歳暮をさばけるシステムを持っている百貨店のITは昔から普通に凄いし、デパ地下でアパレルから体験型施設にも既に振り切り、外商部は既にテレビショッピングに進出してる。
日本のITは楽天のようなメガベンチャー以外は、コンテンツ持ってる会社は横並びでグループ会社(子会社じゃないよ)になって連合組まないから目立たず小さいままなだけ。
そして、コンテンツではなく、最先端技術先行で事例を紹介していたこの本は非常にダサい。(もう最先端じゃないのと、これで案件取れるほど -
Posted by ブクログ
テレビ東京系の番組「ワールド・ビジネスサテライト」のコメンテーターを務めていた著者による、経済学の入門書です。上巻では、ミクロ経済学とマクロ経済学の基礎のほか、ゲーム理論も扱われています。
ミクロ経済学とマクロ経済学の解説に関しては、本書で扱われるのはごく初歩的な内容に限られています。その一方で、現代の日本経済の流れを分かりやすく説明するなど、初心者にとって親しみやすいような工夫がなされているように感じました。また、ゲーム理論についても1章を割いて、そこでどのようなことが問題になっているのかを印象に残るような例を引いて説明しており、ユーザー・フレンドリーな入門書だと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻は経済学の基礎概念的な話が多かったが、下巻はより具体的な経済事象も解説している。
1. 公共部門の経済学
・先進国は経済全体に占める公共部門の割合が非常に大きい
・公共部門には、三つの機能がある。①所得分配を公平化する機能、②資源配分において民間経済を補完する機能、③マクロ経済の調整機能
・①生活保護、失業保険、公共サービス、地域間の財政配分による
・②民間経済に任せた場合に起こる「市場の失敗」として、外部効果(自動車による大気汚染等)、公共財(電波等)、費用逓減産業(鉄道等)の三つが代表的
・③公共投資や政府消費の活動を拡大させたり、抑制させることにより、景気に影響を及ぼす(財政政策) -
Posted by ブクログ
ネタバレ忘れている事も多く良い復習になった。経済学の基礎が簡単に書かれていて分かり易い。『経済財政白書』等を実践として読むといいだろう。
GDPの構成要素を需要サイドで見ると消費(最も巨大な支出で全体の60%を占める)、投資(最も激しく変化する)、政府支出(景気の調整弁)、輸出・輸入である。経済的な指標で考えるならまずその国のGDP関連を詳しく見ると色々分かる。その国が一年間に生み出す付加価値、一人あたりGDP、消費者物価指数の変動、投資指数の変動、輸出・輸入品目の構成(公易条件)、GDPデフレーター(名目GDPから実質GDPに評価しなおすための指標)、寄与度(実質経済成長率に占める各需要項目の割合