あらすじ
東大の超人気教授がゼミで話している人生論や仕事の技術を初公開!
著者は、働くならただお金を稼ぐだけでなく、自分にしかできない仕事をする「プレイヤー」をめざせ、といいます。
では、いい仕事をするために必要なことは? 本書は「読む」「書く」「話す」という基本動作をブラッシュアップするための読書法、整理法、時間管理法、メモ術、ディスカッションの方法などを惜しみなく読者に伝えます。
発想力を鍛える習慣、現場から学ぶこと、中期的な目標の立て方、人生の転機の考え方・・・実際にゼミ生に語っている親身のアドバイスが続きます。
これから社会に出て行く若者だけでなく、すでに社会人になった人にも有益な仕事のヒントがいっぱいです。
【主な内容】
序章 人生にも戦略があっていい
第1章 「読む」「書く」「話す」力を鍛える
第2章 発想力を鍛える
第3章 効率を上げ、仕事の質を高める
第4章 現場からめいっぱい学ぶ
第5章 ロールモデルを探せ--私の20~30歳代
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
偶然手に取ったこの本。考えることが仕事の人が伝える、大切なこと。
人生の半分が過ぎた今手に取ったけど、学ぶことが多い。
しかし、もしこの本を…30歳の時に手に取っていたら…
人生が変わっていたかもしれない
Posted by ブクログ
・「おもしろい!」「今後生かしたい!」「アイデアとして取り入れたい!」と思った箇所に付箋を貼ったが、これまでの人生で一番多く付箋を貼った本になった。
・著者の文章は明瞭で、読みやすく、内容がよく入ってきた。
・知的好奇心を保つ、文章を書く、学ぶことなどについてひたすら試行錯誤してきた結果が書かれているので説得力がある。
・構成要素の多くが、著者が影響を受けた人物や言葉の紹介である。それらを取りに行く著者の姿勢や、受け取った後の考察がおもしろかった。今のところ私は本書に登場する方々とお会いするようなことはおそらくないし、会うために努力しようとも思えない状態だが、そんな人でも本書を読むだけで、間接的でもそれらの方々のエピソードなどを知ることができるので、得をした気分になった。
【印象に残ったフレーズ・内容】
・その先生の部屋には大きな木箱が一つあった。100冊ほどの本が入る大きさだ。
(中略)「自分の人生で読んできたベストの書籍」の小さな書棚を作り、時間を作ってそうした本を何度も読み返したいと思う。
・原稿執筆はアプトプットである以前に重要なインプットでもある。
・私はいろいろな人との会話で、本を紹介してくれるようお願いすることが多い。そしてなぜその本を推薦するのかも聞くことにしている。それで読書の喜びが倍増するのだ。
・話すという行為の中で出てきたアイデアの中には、驚くほど深い意味を持っていると後で気づくものが含まれていることが少なくない。
Posted by ブクログ
本書は、タイトルから連想される内容というよりかは、伊藤元重先生のこれまでの知的生産についての自伝のような内容だった。経済学徒である自分としては、とても満足する内容だった。
Posted by ブクログ
経済学の考え方を人生に応用したら、という考え方をベースに、長年学者生活を送ってきた先生が人生のアドバイスをくれる。自分の人生でロケットを切り離す時期はいつだろうか、それぞれのステージで納得行くほど取り組めているだろうか等々、前向きに考えさせてくれる本
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20代から30代にかけて自分の将来を考える上での課題、それは自分の弱さと強さを知り自分がいつまでも出来そうな仕事を見つけ出す事だ。見つけ出すにはあらゆる事に関心をもち体感すること、解らないことを質問し自分の知的量を増やすことだ。「情報収集・整理力」「発想・直感力」「質問・理解力」を増やすことで自分自身を理解し自分にしかできない仕事を見つけることができる、かもしれない。
Posted by ブクログ
優秀な人ほど人生の目的を気にかけないが、企業と同様に人生にも目的、戦略があっていいと著者は言う。
想定外の人生で何を大切にするか?
本書は、生活パターンの中で、どのような基本原則を持つか、大切にしているかについて著者の経験をもとに語られている。
とくに直面している環境の変化。つまり働くことについての大きな変化にどう対応していくかが本書のテーマになっている。
働くことは、レイバー⇨ワーク⇨プレイに変わってきている。
肉体労働⇨事務職⇨自分にしか出来ないプレイヤーへの変化。
人生の戦略を考える上で「自分がやりたいことを常に見つめ直すこと」が大事。
人間は長期的な目標の重要性を忘れて、どうしても目先の動きに流されやすい存在です。自分の弱さが何かをよく知り、自分が本当に何をやりたいのかを常に確認することが必要。
自分の行動を戦略的に考えることが重要。本書は経済学者である著者が、知的戦略行動について述べています。
著者の読者への投げかけは、「自分にしかできない仕事、やりがいを持って取り組める仕事。そうした働き方をするプレイヤーになろう!」
そのために「読む」「書く」「話す」を鍛えようという。
1日に一つ新しいことをする(コジマ電気 社長)
1日に30分仕事を考える時間を持つ
競争が激しい時、企業が生き残る方法は、3つ。
1,もっと頑張る。
2.競争相手を消滅させる(M&A)
3.差別化する。
個人も同じ。
職業人生を歩む中で自分の価値を高めていくためには、人にはないような何か特徴的なものを持つようにすることが非常に重要。
差別化するためには、個人として仕事の質を上げることが大事。
そのために著者がやっていること。
・海外の新聞を読む。
(インターナショナルニューヨークタイムズ、フィナンシャルタイムズ)
・欧米のシンクタンクのレポートを読む
(ピーターソン国際経済研究所、ブリューゲル研究所)、フォーリンアフェアーズ
・行動経済学を利用
1000円のワインと2000円のワイン
⇨1000円、2000円、3000円のワインを置いたら、2000円のワインが売れるようになった。
・さらには、現場から学べ。現場にはその道のプロと一緒に行くことで学べ。
・ロールモデルから学べ。即ち良き師匠を持つこと。
こうした知的戦略行動をとることであなたしかできないことをする。それが大事と著者はいう。
我々は、人生の大半の時間を仕事に費やす。なので、その仕事を充実させることが人生を充実させること。著者がいう知的戦略行動をとることは有意義な人生を過ごすためには大切だと思わせてくれました。
Posted by ブクログ
一つの指針として読むに値する
先方は覚えていないけど、人生の進路を決定的に決める言葉があったというのは共感
アウトプットは究極のインプット方法であるということにも同意
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イノベーションのジレンマ ー 技術革新が巨大産業を滅ぼすとき 長い時間をかけて家族との生活を大切にして少しずつ築き上げるしかない 「レイバー」「ワーク」から「プレイ」への変化 自由の条件フリードリヒ・ハイエク 一生つき合える本があるというのは素晴らしいことだ 苦労して原稿の形にまとめているのだから、自分の血や肉となっている 書くことは最高のインプットである はじめてのGTD ストレスフリーの整理術 読む→書く→話す→書く 経済原則は、差別化しないと競争には生き残れない
Posted by ブクログ
この本は、東大教授の伊藤元重氏、クレイトン・クリステンセン教授の「ライフオブ〜」に刺激を受けて、若者向けにこれからの人生に向けてどうしていくといいかをアドバイスを描いた本。
本書は大きく、インプットの方法、思考の方法、効率の上げ方、現場からの学ぶことの重要性、ロールモデルを見つけることの大事さについて紹介してある。
現在39歳の自分からすると、アドバイスされている大半の内容は「そうだよね」と共感できることが多く目新しいことは少なかった。ただ、著者が想定しているような新社会人といった若者にとっては、がむしゃらに働く毎日の中でつい忘れてしまうようなことが多く、参考になると思った。
本書の中で、共感しつつも自分でできていないと思ったことは「人生の長期的な目標の重要性を忘れて、どうしても目先の動きに流されてしまう」ということ。人生の長さを考えると目先の仕事よりも家族の関係性であったり、健康のほうが重要性は高いはずなのに、どうしても忙しくなってしまうと切迫感があるもののほうに視線がいきがちになってしまう。それを防ぐためにも本書でも述べられているように、1日に少しの時間でも良いので自分について長期的な視点で考えることが有効だと感じた。
Posted by ブクログ
「人間とは、他の人との交流の中から何かを学び、他人の行動を参考にして変化するものである。特に同世代の人々からの刺激は効果が高い。いろいろな生徒が雑多にあふれている大学はこうしたロールモデルの宝庫なのである」
Posted by ブクログ
一つ一つがとても腹に落ちる感じがしたのだが、言葉が小難しいと思う人もいるかもしれない。俗に言う「気持ちの問題」的な部分も無きにしも非ず。概念と実践を融合させることが職業ともいえる学者だからこそ言える内容だとも感じる。分かっていることと、やっていることをいかに一致させるのかが自分の課題なのだとつくづく感じた。
Posted by ブクログ
話のネタになるかと思って読んでみたけれど、この内容を他人に伝えるのは難しい。
自分の経験を踏まえた上で、重なる部分を自分の言葉で言わないと伝わらないだろう。
Posted by ブクログ
東大名物教授という冠にどんな意味があるのか疑問。人生で大切なことの中身もウォーキングエコノミストと呼ばれ、年間に200本ものコラムを書き、授業にとどまらず講演も自由自在といった著者ならではの部分が多いと感じられた。
多くの生きた情報に接すること、アウトプットをし、議論することを通じて新たな知見が血肉となることなど、参考になった。
14-155
Posted by ブクログ
まずは自分を知ることが大切であると感じた。
人と人との交流から、刺激を受け、思考が深められ、化学反応が起こったかのように、研究は進歩していくのであろう。