伊藤元重のレビュー一覧
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経済学の基本がざっと書かれてる本。伊藤元重さんの本は分かりやすい!!
・マクロ経済学・・一国経済を捉える枠組み
(物価,経済成長,景気変動などの経済変動の分析)
・ミクロ経済学・・個人,企業の経済的な意思決定,選択を解明する枠組み
(個別の産業や市場の分析,価格決定)
1973年 ①石油ショック(イスラエルvsアラブ諸国の第四次中東戦争)
②固定相場制(ブレトン・ウッズ体制)→変動相場制へ移行
固定相場制・・アメリカは35ドルと金1オンスを交換
日本は1ドルと360円を交換
↓
ベトナム戦争などでアメリカが金兌換廃止
↓
変動相場制
1979年 アジア通貨危機(タイ、韓国)
1985年 プラザ合意(それまでのドル高を是正するため)
日本への影響:円安→円高、金融緩和
☆アダム・スミス(スコットランド、「国富論」1776)
それまでの重商主義を批判して自由主義を擁護。海外と自由に貿易することで国民の経済利益が高まり富も拡大する。「神の見えざる手」によって市場は調整される。個々の経済主体が自分の利益のままに動くこと自体が、経済活力の大きな源泉になる。
☆デイビット・リカード(イギリス)・・・比較優位!(自由貿易は各国が得意な分野に特化していくことによって、相互に経済利益をもたらす)
☆フリードリッヒ・リスト・・・産業保護論(幼稚産業保護論)後発国は一時的に自国の産業を保護し、産業の戸からを蓄えることによって競争力をつけるべき。
☆ジョン・メイナード・ケインズ(「雇用・利子及び貨幣の一般理論」)市場に政府が介入し、財政政策や金融政策を展開すべき。
GDP=消費+投資+政府支出+純輸出
名目GDP(物価の動きが含まれている)
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実質GDP(物価の動きを調整をしたデータ)
GDPに占める「消費」・・日本では60%くらい。
消費性向=消費額/可処分所得
貯蓄性向=貯蓄額/可処分所得
消費性向+貯蓄性向=1
寄与度・・・需要サイドのGDPの動きを見る手法
↕
成長方程式・・・供給サイドのGDPを見る手法
金融緩和政策・・利子率を下げる、貨幣量を拡大する
金融緩和→利子率低下→投資の拡大・消費の拡大→GDPの増大
財政政策・・政府支出の拡大、減税など
消費者物価指数:消費者が日々の生活の中で購入する様々な商品の価格の平均の動きをとったもの
交易条件:日本が輸出する財の価格を輸入する財の価格でわったもの(高ければ交易条件が改善し、好ましい影響)
ゲーム理論:相手の反応を読む
(「囚人のジレンマ」・・それぞれが自分にとって合理的な行動をとった結果、相手に対して好ましくない影響を及ぼし、両者の行動の結果として、両者ともに好ましくない状況に陥ってしまうこと)
ロビーイング:産業が業界団体を通じて、政府への働きかけを行う活動
コミットメント:相手が行動をとるよりも前にまず自分が先手をとって行動を起こし、相手の行動を自分にとって好ましい方向に変えてしまうこと -
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タイトル通り、経済学を始めて学ぶために書かれた本である。
文庫本サイズであるものの、分かりやすさと内容の難しさのバランスが絶妙で、経済学ってこんなに分かりやすくて楽しいんだ!と思える本である。
上巻では、経済学とは何かということから歴史・応用に簡単に触れている。続いて、GDPを考える・日本経済の分岐点(?石油ショック?レーガノミクスからプラザ合意?バブル形成と崩壊)を考察することでマクロ経済を学べる。そして、民営化というスタートから市場メカニズムを考察し、最後にゲーム理論を簡単に学ぶことでミクロ経済学を勉強できる。
さっきも書いたが、現実に起こったことに基づいて経済学を学ぶ上で重要な部分に触れていて非常に分かりやすい。経済学を本格的に勉強しようかなと思っている人の導入や、就活前及び新社会人が教養として読むのに非常に適している。 -
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(上)とあるので、(下)も読んでからと言う感じもしますが、章立ては連続ですが、実際の本は独立的な内容なので、感想も独立して書いてみます。
先日、「初心者のためのやさしい経済学」を読みましたが、この本は経済学の基礎中の基礎(実は何が基礎かもわからないけど)だと思われることを、見開きという限られたスペースで説明した本でしたが、こちらは同じ経済学を扱っていても、実際の日本経済の歴史を見たりゲーム理論で、経済学が何を学ぶ学問かと言うイントロダクションとなっている感じです。難しい数式などは出てきませんが、過去に起きた出来事がどういうつながりになっているのかと言うことを知る上で大変勉強になる本です。
囚人のジレンマのゲーム理論の話は「初心者のためのやさしい経済学」にも出てきましたが、それがどう経済学と結び付くのか、また実際の企業戦略としてどうなのかという点まで、この本では具体的に説明されていて、郊外に(福井もまさにそうで、不思議だったのだけど)不必要に大きなショッピングセンターができるわけがわかってすごいなあって感心したわけです。
いずれ下巻も読んでみたいと思います。 -
Posted by ブクログ
国際経済学において、国際経営論が重要な関連分野に位置付けられる
例えば…
70年代に第二次オイルショックでアメリカのガソリン価格が高騰して、燃費の悪いアメリカ車が売れなくなったとき、需要が日本車にシフトしたため、アメリカの企業は日本企業をアンチ•ダンピングで提訴した。
=日本の自動車会社は不当に安い価格でアメリカに輸出していて、アメリカの企業は被害を受けてると政府に訴えた
結果、日本企業はアメリカでの現地生産にシフト
関税同盟は、加盟国の域内の関税がてっぱいされるだけでなく、域外の国への関税率も共通にしなければならないという縛りがある
FTA(自由貿易協定)と
EPA(経済連携協定)には違いがある
EPAは、投資や経済協力など関税以外の分野も積極的に連携を進めるという意味
WTOの役割
関税の引き上げを禁止し、ブロック経済化が起こりにくい状態を維持している
1995年にできた、パネル(紛争を調停する裁判所のわうなところ)による紛争処理の機能は重要な役割
国際収支において、国境を越えていくものは基本4つ。物、サービス、所得、移転
移転は、日本からの無償の行為に対して、ありがとうを受け取るという解釈をする。
グラビティモデル(輸出額は、相手国との距離が近いほど大きくなるという概念)を考えると、今まで日本は欧米相手に自動車などを輸出する不利な状況だったが、アジア諸国が力をつけてきた今、有利に消費財などを輸出することができる
ニトリやダイソーは、コストを見て価格を決めるのではなく、価格を決めてさのくえで調整を考える。小売業はロットを沢山持てるかの勝負になっている。 -
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「ビジネス・エコノミクス」というタイトルの本書においては、ビジネスー企業の活動、競争、戦略、ビジネスシステム、産業などーの現場で起こっている様々な現象を体系的にまとめ、その見方を提供することを目的としているとのこと。
第2版の刊行は2021年、日々身近に目にしている企業活動が具体的な素材として取り上げられているので、内容を興味深く読み進めることができる。例えば、吉野家の牛丼の価格を例にして、需要の価格弾力性と価格の設定付けの考え方について学ぶことができる。流通問題を取り上げたChapter2では、ユニクロやニトリのようなSPAと呼ばれる小売業者が、商品の開発から生産の委託・流通まで自らが管理してやるビジネスの台頭、従来の主流であった問屋を中心とした流通チャネル、成熟市場となったコンビニの今後などについて説明がされる。そしてChapter3では変わる市場のあり方として「中抜き」と問屋機能の変化、ネットによる新たな流通形態の登場等が紹介される。またビジネの現場での経済現象を分析、理解する上で有効なゲーム理論と行動経済学の知見が取り上げられる。そして最後にイノベーションが日本ではなかなか上手く進展していないことが説明されるが、日本のビジネスは果たしてどうなるのだろうか、そうしたことを考えさせられる。
取り上げられている素材は興味深いし、記述も平易で、とても読みやすい。ビジネスに関心を持つのに大変参考になる良書だと思います。
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ネタバレ伊藤元重氏によるマネジメントテキスト
経済とビジネスを結びつけて語られており、読みやすく興味深い良著
経済の構造から過去から現在への流れを語っており、大局観に。
メモ
・価格にはじまり、価格に終わる
・需要の価格弾力性 高い場合は薄利多売を。一方でブランディングやストーリーか、ターゲット分けなどでこれを下げることも重要。
・安売り、価格設定の類型
略奪的ダンピング 競争相手を倒す
ロスリーダー 目玉商品 顧客を店に惹きつける
フォワードプライシング 将来の費用低下を織り込んだ価格設定
スイッチングコストのもとでの顧客取り込み
・流通の歴史
流通網が不十分な時代 まちの小売店舗 → 大規模店舗 →Ecommerce
・ハブ&スポーク → 間が介在することによる流通の効率化
・コンビニエンスストアの普及 近代経営システムPOS フランチャイズの仕組み
時間コンビニエンスの高さ 品揃え、営業時間のメリット
・補完と代替。補完は事業機会において非常に重要な概念。
代替性が強いものはビジネスとしての成立難しい。
・ネットによるさまざまな領域での中抜きの発生構造。
・問屋の持つ機能 物流ロジスティクス、商流、問屋金融
→情報ネットワークにより、商流と金融機能は不要に
・サブスクリプション成功の3つの論点
料金設定 定額制と限界費用の整理
顧客との継続的な関係 顧客との情報共有、還元
顧客の囲い込み 顧客に利便性を提供し続ける
・ペイオフ制度はモラルハザードを抑止し、危なそうな銀行を淘汰するための仕組みとも
・参入障壁を高める6つのパターン
規模の経済性 経験曲線効果
製品の差別化 ブランド
資金条件
資源利用の独占権確保
流通チャネルへのアクセス
公的規制
・ポジショニングの三類形
特定の商品やサービスに特化する。ユニークな製品やサービスを出す
深掘りする顧客に焦点を定めて徹底的にサービスする
顧客へのアプローチを戦略的に組み立てて、特定の顧客、あるいは特定のニーズを取り込む -
Posted by ブクログ
上巻と同じく200ページ弱のボリュームの新書。
その中で「公共部門の経済学」「金融システムを理解する」「人と組織の経済学」「国際経済学を見る目」の4テーマが扱われている。上巻では「マクロ経済学」「ミクロ経済学」「経済学史」「戦後日本経済の流れ」「ゲーム理論」を扱っており、どちらかと言えば全体の理屈的なものだったのに対して、下巻では現実の経済の各論を扱っている。
上巻・下巻ともに、それぞれのテーマのエッセンスがコンパクトに分かりやすく書かれていた。本当に基本的な経済学の概説なので、別に目新しいことが書かれているわけではないが、経済学の全体をもう一度整理して理解しておこうという人にとっては、良い本だと思った。