【感想・ネタバレ】時代の“先”を読む経済学 日本と世界の潮流をつかむ70の視点のレビュー

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Posted by ブクログ

東大の伊藤先生の本。

新聞に連載するコラムをまとめたものなので、一つ一つの話が新書で3ページ弱という分量なので、ちょっとしたスキマ時間にも読みやすい。またその性質上、時事的というかトレンディなテーマが多いので、すぐに役立つ知識や経済学的に現代を見るエッセンスが身につく。

学者の書いた本というと難解なものを想像する人もいるかも知れないが、テレビの解説などで見るように、伊藤先生の語り口は平易でソフト。経済の素養如何にかかわらず、誰にでもオススメできる一冊。

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2011年04月02日

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日経MJに連載しているコラムを2年前からつい最近のものまでまとめたコラム集。
日本経済がどうすべきかをニュースに疎い自分でも知ってるようなニュースを元に分析してあり、すごくわかりやすいし、読んでて楽しい本だった。
3ページ程度分のコラムがたくさん載ってるので、空いた時間に読める。

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2011年03月25日

Posted by ブクログ

伊藤元重著「時代の先を読む経済学」PHPビジネス新書(2011)
*経済学の考え方には3つの潮流がある。1つは市場主義あるいは自由主義という考え方ですべてのことは市場にゆだねておくというのがベストであるという考え方。この立場は市場に対してきわめて楽観的であり、政府による介入を嫌い、市場の調整能力に高い評価をおいている。リーマンショック前まではこの考え方が有力であった。しかし最近では安易な市場万能主義には批判もおおい。2つ目はケインズ主義である。市場は不完全なものであるため、政府による介入や公的規制が重要であるという立場である。第二次世界大戦後から30年間近くは先進国でこの考え方が有力であった。リーマンショック以降もケインズ主義の復活かと思えるほど多くの先進国でこの考え方が行われていた。ケインズ主義には市場に懐疑的な面があるが、政府の適切な介入やコントロールがあればそれなりに経済を正しい報告に導く事ができるという楽観的な面ももっている。3つ目の考え方であるオーストリア学派と呼ばれる人たちの考えである。その代表的な論者の一人がシュンペーターである。その典型的な考えは創造的破壊と呼ばれるモノである。経済が変化するとき、あるいは社会が変化するとき古い産業や企業はトウタされ、それに変わることで新しい産業や企業が出てくるというものである。この考え方はある意味では社会の変化に対して厳しい見方である。ただ、今の日本はある程度このかんがえかたを受け入れざるを得ないのではないかと思う。
*日本の産業は「自分たちより所得の低い国」への輸出をあまり得意としてこなかった。だから今後は今までの成功体験は通用しない。低コスト製品を生み出す新しい技術は、これまでの製品やサービスの常識からは未熟なようにうつるが、一般顧客の視点から見れば、それで十分という事が少なくない。(タタの低価格自動車、5万円パソコンなど)
*経済は3つの目で見る必要がある。1つがマクロで見通す力「鳥の目」、2つ目はミクロを見る力「虫の目」、もっとも重要なのが「魚の目」であり、潮の流れの変化を見る目という事であり、変化を感じ取れるかという事である。
*日本市場の大きな問題点は、ほどほどに大きな市場であるという事である。だからリスクを冒して積極的に海外展開をしなくても国内市場の中での矮小な競争の中でなんとか生きてこられた。しかし、その間に外の世界の市場はどんどんと変化し、特に新興国市場をどう開拓するのかが大きな課題となっている。
*流通、マーケティングの今後を読むヒントとして、旧来のマスマーケティングでは問屋やメーカーの力が大変強かったのに対して、最近のサプライチェーンでは小売業が主軸になるチャネル形成が行われている。チャネルリーダーが上流から下流のほうにシフトしつつある。
*下流での差別化より上流での差別化を目指す方が良い。もちろん小売店の場合には、立地や店舗そのものの魅力などという道は残されている。しかし、差別化には限界がある。小売店からみた上流での違いを出せればそれが差別化戦略となる。効率的なサプライチェーンを実施し、他社にはないストアブランドの商品を増やして行く事がそれにあたる。
*日本には個人金融資産が1500兆円あるといわれている。その70%近くを保有しているのは60歳以上の人たちである。この資産の一部を商品の形で吐き出す事が出来れば日本の内需拡大に貢献するはずである。政府は景気刺激政策としてこの眠った資産を掘り起こす事を考えなくてはいけない。
*日本の生産年齢人口は今後25年で25%縮小すると言われている。それに併せて一般消費財などの需要も同じようなペースで縮小して行く事が予想できる。
*一般的に金融緩和(金利下げる)は円安、金融引き締め(金利あげる)は円高と理解している。しかし今の日本は全く逆の状況である。

※林周二著「流通革命」
※モッテルリーニ著「経済は感情で動く」

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2012年09月03日

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経済の動きとビジネスのあり方をリンクさせた指南書。経済全体を俯瞰しながら経営戦略を考える大切さを教えてくれる。

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2011年09月14日

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3.11の直前に書かれた本。
時代の先を読むというタイトルだが、めちゃくちゃ原発推進の主張をしていて、本当に先の読めない時代なんだと思った。
グローバル化、成熟した市場での差別化、M&Aによる脱競争が主な主張で、あまり真新しいことはなかったかなと。
しかし、アジアの発展についての話は面白かった。

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2013年04月11日

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日経MJへの連載コラムということでひとつずつが読みやすいけど思いのほか切り込みは浅いかなぁ。取り上げているトピックはここ数年の話なので新鮮感を持って読み解けるのだけど、新聞のコラムということで同じような話を何度も説明しなければいけないという面倒なところであったり、読んでいるほうからするとちょっと冗長とも思えてしまうところが残念。ただ、方向性については合意できる内容ばかりなので、自分の思いを確かにできますね。

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2012年08月21日

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変化のスピードと方向を見る、魚の眼が大切
農耕型ビジネスは後味の良いビジネスを目指すべき
選択権を二種類だと安い方だが3つあると真ん中を選ぶ心理

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2012年05月18日

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東京大学の教授、伊藤元重さんの本。
以前より新聞などのコラムを読んでいてすごくわかりやすいので、購入。
予想通りテーマは難しくても楽しんで読める内容。
メディアで報道されていることも、本質を理解すれば、報道とは違う理解ができたりと参考になることが多かった。
楽しんで経済がわかる。そんな本でした。

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2011年11月03日

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ネタバレ

読後備忘録

マクロを見通す鳥の目
ミクロを見る虫の目
潮の流れを見る魚の目

現在は実質レートではまだ円安
(商品、資源価格が上昇している)

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2012年08月31日

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・鳥の目、虫の目、魚の目(流れを読む目)を持つことが大事。
・実はStill円安。US物価はこの15年で40%上昇
 日本は0%。⇒競争力という点では、円安という意味か?
 海外売上という観点からは当てはまってないのではないか? 
 ⇒日本製品は値上げできる?
・中国人民元切り上げは、輸出産業⇒自消産業にすれば問題なし。
等の意見が新鮮であった。

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2011年05月29日

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分かりやすいが、連載を新書に纏め直したということもあり、話題が切れ切れ。ニュースのまとめ的な位置か。

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2011年05月23日

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目からうろこが1点。今、為替は円高ドル安が進んでますが、実態経済においては、円安ドル高。なぜならば、・・・・。

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2011年05月13日

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サクサク読めるコラム集。
最近のキーワード(LCC、タタ、TPP・・・)をワールドビジネスサテライトのコメンテーターとしてもお馴染みの伊藤元重氏が解説。

良い点⇒サクサク読める。

マイナス点⇒サクサク読める分、読み終わったあと内容をあまり覚えていない。結局、着意を持って読まないと、意味がないってことなのかな。

読み返したい言葉⇒経済は三つの目で見る
「鳥の目」経済をマクロで見る
「虫の目」経済をマクロで見る
「魚の目」潮の流れの変化を見る

メモ⇒中長期的には円安方向へ
   実は国内市場が大きい韓国

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2011年04月09日

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ネタバレ

コラム形式の本。浅く広く様々なことが盛り込まれており、経済について最低限知っておきたいことが網羅されている。自分の肌にあわず内容があまり頭に入ってこなかったが、TPPなど知らなかったことを知識として吸収できたのはよかった。

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2011年03月28日

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