上野誠のレビュー一覧

  • 入門 万葉集

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    とて分かりやすい万葉集の入門書。「スマホで写真で思い出を残すように、この時代の人は歌を残した。」という表現に共感しました。「さやけし」という言葉のエピソードと、接頭語のエピソードが素敵でした。このような人を尊敬します。

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    2026年08月02日
  • 入門 万葉集

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    他の入門書よりも私にはわかりやすかったし、現代風に解釈してくれるので「そういう事ね」と納得が多く万葉集をもっと知りたい、読んでみたい、と思わせてくれる1冊でした

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    2026年01月17日
  • 大和三山の古代

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    ネタバレ

    大和三山(香具山・畝傍山・耳成山)を単なる地形としてではなく、神話、伝説、儀礼、詩歌が重層的に堆積した「歴史の記憶の層」として捉え直す万葉学・民俗学・考古学の研究書。本書の特色は、大和三山は単なる山ではなく、天から降ってきたという神話、渡来人が見た外交の風景、そして中大兄が恋の苦悩を託した装置であることを明らかにする点にある。

    地鎮祭の思想的背景が主要論点の一つ。藤原宮大極殿院南門から出土した壺内の九枚の富本銭と九個の水晶は、陰陽五行説における陽数の極(九)に基づき、土地の神を鎮める無限の献上を象徴する。

    三山鎮護の東アジア的源流も重要な論点。宮を三山が守る都市計画は、百済の扶余や新羅の慶

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    2025年12月30日
  • 日本人にとって聖なるものとは何か 神と自然の古代学

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    タイトルが面白そうだったので深く考えずに購入しました。結論から言うととても面白かったです。私自身は会社員で万葉集は読んだことがありませんが、子供のころから百人一首は大好きで、歌の意味や歌人の経歴などを調べたことはありましたので、時代は少し違いますが、少し「土地勘」はありました。例えば持統天皇、天智天皇、山部赤人などは百人一首にも登場しますので、百人一首の歌の記憶をたどりつつ、なるほど万葉集の時代の人々は、カミ、ヒト、モノ、をこうとらえていたのか、というのはだいぶ理解が深まりました。それこそ、百人一首に含まれる持統天皇の「春すぎて・・・」は、人間が香具山に衣を干しているのではなく、「香具山が衣を

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    2023年11月12日
  • 入門 万葉集

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    万葉の人の心も現代人と同じ。
    現代に置き換えた解説と、わかりやすい語り口調ですらすら読めた。高校生向けの本だが、「万葉集とは何か」を知りたい大人にもおすすめ。万葉集は決して難しいものではない。

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    2021年02月28日
  • 遣唐使 阿倍仲麻呂の夢

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    人物叢書の仲麻呂の後に読みました。
    人物叢書とは違う説もあり、また上野先生らしく叙情的な詩や歌の訳が読みやすく面白かったです。特に王維の仲麻呂への送別詩の章がなるほど圧巻。意外に天の原の和歌は伝承的な面からのアプローチがメイン。
    唐での仲麻呂に関しては人的ネットワークを重視しておりましたね。上野先生は科挙及第説だけど、科挙及第してない説の人物叢書でもその辺りが重視されてたような。やはり仲麻呂に対面的な人間関係構築の才能があったと思われる。
    仲麻呂を語る上で真備が必須(あるいは逆も)なのはこの本でも同様でしたが、やはりこの二人全然違うな!というのが色々読めば読むほど実感されますね。そもそも遣唐使

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    2021年01月31日
  • 万葉びとの宴

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    宴会、つまり令和出典となった万葉集の梅花の宴にも触れてあるのでこちらも令和ブームの中で取り上げられていた本ですね(発行は2014年でした)。
    家持の歌日誌的な部分の意味をあまり考えてなかったけど宮廷社会の儀式や宴などのしきたり、先例を遺しておくことの重要性に気付いたからとあって、つまり平安以降に子孫の為に貴族がこぞって日記を遺してるあれか…!と思うと目からウロコ。
    この本でこのエピソード好きだな~ってなったのが、平十八年の元正太上天皇天在所での雪掃奉仕と歌群かな雪かき大してしてないよね口実に酒宴ねだったんだろねという解釈がとても好きですね。元正太上天皇と橘諸兄の人徳を感じる。

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    2021年01月31日
  • 万葉集講義 最古の歌集の素顔

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    万葉集の成り立ち、構成等を東アジア漢字文化圏の中から位置づけた講義。歌そのものの解釈より広く時代背景や『文選』の影響を考察する。

    万葉集の時代的な背景と全20巻の構成から成り立ちを語る。個々の歌の解説は少ないので筆者の他の書籍に譲りつつ、命名の由来や中国文化の影響など実にわかりやすい。

    万葉集に過大な期待をかけるでもなく、それでも素晴らしさを語る一冊。

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    2021年01月11日
  • 万葉集講義 最古の歌集の素顔

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    万葉集の一連を丁寧に説明の上、最後に「日本は翻訳と加工の大国である」と結論づけておられるところに、「なるほど~」と感じ入った次第です。

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    2020年12月03日
  • 万葉集から古代を読みとく

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    こんな話を高校時代に聞いてれば、古典が好きになったかも。学習要領にもないし、受験にも関係ないから仕方ないか。大学でやっと教えてくれる(先生と一緒に議論しながら考えていく)内容だね。

    そういえば数学でも、当時は何の役に立つかわからなかった微分積分も、いまでは仕事で大いに役立ってます。解き方も、考え方も。

    自己啓蒙度:★★★★★

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    2019年09月10日
  • 日本人にとって聖なるものとは何か 神と自然の古代学

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    同じ著者の「万葉集から古代を読みとく」が面白かったので、読んでみた。

    万葉集や古事記、日本書紀といった本を通して見えてくる「聖なるもの」。具体的には、自然や神、そして天皇と人との関係を探るもの。

    「万葉集から古代を読みとく」で面白かったのは、いわゆる日本的なものを中国文化とか、仏教の関係の中で、相対的化しつつも、他の文化との関係性のなかで立ち上がる日本らしさみたいな感覚のところ。

    こちらの本は、一神教と多神教の違いというフレームによる比較はあるものの、万葉集や古事記などを丁寧に読解することを通じて、テーマに迫って行く感じ。

    だが、参照しているテキストが万葉集という歌集であることもあり、

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    2018年07月07日
  • 天平グレート・ジャーニー 遣唐使・平群広成の数奇な冒険

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    万葉文化の研究者が「遣唐使」を小説化。三十八の小編に分けて進行する物語は、研修者が執筆したことを知ると程よい長さの講義のようだ。会話文は現代風で、しかし時代考証に目くじらを立てさせないような、流れるような文章。風と海流に翻弄される当時の航走で命懸けで大陸へ渡り、そして帰ってくる、そのことを史料に肉付けして綴られた素晴らしい歴史小説に仕上がっている。

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    2017年08月17日
  • 遣唐使 阿倍仲麻呂の夢

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    上野氏の著作を初めて読んだが、とても読みやすい。阿倍仲麻呂についてわかることとわからないこととを分けながら、しかし当時の状況がイメージしやすく、どんな人生だったか夢見られるようになっている。何度も読みたくなる本。

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    2017年05月11日
  • さりげなく思いやりが伝わる大和言葉 常識として知っておきたい美しい日本語

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    ■たゆたう
    ■さんざめく
    ■いたわしい
    ■たしなみ
    ■妙なる
    ■やんごとない
    ■気働き
    ■押し出し
    ■折敷
    ■おもたせ
    ■黒文字
    ■来し方行く末
    ■練れる
    ■かみわける
    ■いまわの際
    ■永久(とこしえ)

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    2016年04月26日
  • 天平グレート・ジャーニー 遣唐使・平群広成の数奇な冒険

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    さすがはスペシャリストという作品。
    史実に基づいているとは言うものの脚色が素晴らしく、小難しいところを軽々と跳躍させる筆技。
    天平ロマンに心が躍る。

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    2015年03月04日
  • 万葉びとの宴

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     万葉集の作品の多くは宴席で作られている。それでは宴席とはなにか。本書は宴席の持つ異空間性と非日常性とに注目しながら、宴が文学の発生にもたらした役割を述べていく。
     ただし、一般向けに書かれた本書には学者の気取りがなく、親しみやすく面白い。かつて私も同じようなことに興味をもっていたので、このような形にまとめていただいたことを大変嬉しく思う。

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    2014年07月16日
  • はじめて楽しむ万葉集

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    ビギナー向け万葉集。歌のわかりやすい解説により、1300年以上前の日本人の想い、風習、生活、恋心、知性、価値観などが感じられ面白かったです。わずかな文字数の歌に込められた深い意味に驚きました。

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    2026年08月23日
  • 万葉集講義 最古の歌集の素顔

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    著者はこれまでに多くの『万葉集』にかんする入門書を刊行しており、『万葉集』という作品の性格をさまざまな観点からわかりやすく解説をおこなってきたことで知られています。これに対して本書は、冒頭でいきなり「『万葉集』をどういうものだと考えるか?」というストレートな問いが提起されており、この問題に正面からこたえようとする試みがなされています。著者の『万葉集』の理解の中心にある考えかたが明確に語られている入門書といえるように思います。

    上の問いに対する著者のこたえは、「東アジアの漢字文化圏の文学としての性格を有する」「宮廷文学としての性格を有する」「律令官人文学としての性格を有する」「京と地方をつなぐ

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    2026年07月26日
  • マンガでわかる万葉集(池田書店)

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    万葉集の解説ではピカイチの筆者。今回は初めてというマンガとのコラボ。歌の時代背景や詠人の心情を分かりやすく語る。
    マンガの分量こそ少ないが入門書としてこれ以上の本はないだろう。

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    2026年03月21日
  • 万葉考古学

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    考古学との協同による新たな万葉研究の可能性を提示する論集。都・筑紫・吉野といった万葉集の舞台となった各地の考古学の成果を踏まえ、詠歌の現場となる世界観へと迫る内容が興味深かった。本文外の関係遺跡も巻末小辞典に紹介されていて助かる。

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    2025年09月18日