【感想・ネタバレ】さりげなく思いやりが伝わる大和言葉 常識として知っておきたい美しい日本語のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2016年04月26日

■たゆたう
■さんざめく
■いたわしい
■たしなみ
■妙なる
■やんごとない
■気働き
■押し出し
■折敷
■おもたせ
■黒文字
■来し方行く末
■練れる
■かみわける
■いまわの際
■永久(とこしえ)

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Posted by ブクログ 2017年09月17日

外資系に勤めている関係上、オフィス内でのメールのやりとりは英語が多くなり、日本語を書くことが少なくなっています。それと並行して、昔は気にかけていなかった「大和言葉」が気になるようになってきました。これも加齢のせいなのでしょうか。

それは兎も角、この本には、日本人として、常識として知っておきたい美し...続きを読むい日本語が紹介されています。同じように伝えるにしても、日本古来から多くの人に使われてきた、大和言葉には「温かみ」があるように思います。

ここに出てくる言葉は全部、さりげなく自然に使えるようになりたいですね。

以下は気になったポイントです。

・喜びも「一入(ひとしお)」大きいことだろう。回数を表す接尾語で、染め物を染め汁に浸す回数をいう(p16)

・優秀賞をもらえたのは、あなたのお陰です。そこで本日は、その労を「ねぎらう」ために、一席設けることにしました。「ねぎらう」とは、骨を折った人を慰めること、苦労した人をなぐさめること(p18)

・上々の売り上げを計上できましたので、この年度末に「打ち上げ」をしたいと思います。「打ち上げ」とは、手を打って上げる動作のことをいい、ものごとの区切りをつけて宴をすること、をいう(p27)

・お開きが近づいております、ここで「手締め」を会長様よりお願いしたく思います。手締めとは、手を打って全員で心を一つにすること(p40)

・「ごめんください」とは、お許しください、ということ。「すみません」とは異なる(p46)

・このたび営業課に配属になりましたxxと申します。よろしく「お見知りおき」ください、目上の者が目下の者を覚えておく、という言葉。なので、返礼として「私の方こそ、お見知りおきください」と返すのが大人の会話である(p51)

・彼はよく書き間違えるので、そこは「やんわり」とだが、くぎを刺しておいた。意味としては、穏やかにということ、である。対義語としては、「はっきりと」「しっかりと」が相当する(p53)

・明日は八時半からなので、「ややもすれば」遅刻してしまうことになる。「ややもすれば」のあとには、そうなってしまいがちな困った状況がおかれることが多い、よい状況につながる時には使わない(p68)

・同期入社の連中しかいなかったから「気の置けない」仲間たちなので、遠慮なく話せた。「気」とは、人と人との間にある雰囲気のようなもの(p77)

・いつまでも「くよくよ」しても仕方ないよ。「悔いる」という言葉の古語である「くゆ」からきている可能性がある(p78)

・あの初恋の「ときめき」は今も忘れません、今をときめく、と使う場合には、時流に乗ってもてはやされることをいう。名詞で使うと「胸が高鳴る」ことを表現する(p81)

・サッカーには関心がない、と彼が言ったので、彼女が「鼻白んだ」のは言うまでもない。「鼻白む」には2つの意味があり、1)極まりが悪い顔をする、バツが悪くて気後れしてしまう、2)興ざめする、不愉快に思う(p90)

・「そこはかとなく」何かに惹かれ、「そこはかとなく」陶芸を始めたとしか言いようがない。基本的には、原因や理由がはっきりしないことをいう(p99)

・水平線に「暮れなずむ」夕日をみて、もうくよくよしてはいけないと思った。「なずむ」とは、ものごとがうまく進まない。「言いなずむ」とは、言うに言えない、ということ(p105)

・最近の俗語では「どや顔」があるが、それと同義語、凄いだろうと自慢する顔を「したり顔」という(p115)

・ご受賞の皆々様に「あやかり」まして、本日より精進をつづけてゆく所存です。「あやかる」とは、良い影響を受けて、良いものに変化すること(p121)

・そういう「さもしい」根性では人気もでるまいに。「さもしい」とは品性が下劣である、心が卑しいことをいう。もっぱら心のみすぼらしさ、について言及する(p150)

・「お召」は、高貴な人が使うもの、買い上げた物についていう言葉である。一般には天皇、皇族方に限る。首相はそれにあたらない(p153)

・彼女の「気立て」のよさは会社でも有名である。「気」とは、そのものが持っているエネルギーや雰囲気のようなものをいう(p156)

・彼女はよく「気働き」ができる人である。「気働き」とは、機転を利かせ、臨機応変に対応することをいう(p162)

・後進に「道を譲る」べき時がきたようだ。「勇退」とは、力を残して去ることをいう、不祥事や病気での引退はあたらない。また引退する本人が言う言葉では無い(p176)

・家事には、掃除・洗濯・煮炊き、の三者がある。「煮炊き」とは、日常の調理となる(p182)

・なんとか切り抜ける「手だて」はないものかと思案した。「手だて」とは、急場しのぎ、一時逃れの手段であり、抜本的な対策ではない(p205)

・そろそろ「身の振り方」を考えねばならない事態に立ち至った。多くの選択肢の中から生き方を選ぶようなときに使う。今後の生き方そのものを問う決心がないと使えない(p215)

・もう50歳だから「酸いも甘いもかみわける」歳になったわけである。ものごとの分別がつくようになること、を「かみわける」というが、一般には「酸いも甘いも」を冠して使う(p221)

・「永久(とこしえ)」、未来永劫変わりなく、ということ、古風な言い方では「とこしなえ」(p231)

2017年9月17日作成

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Posted by ブクログ 2016年03月10日

言葉は時代とともに変化する
使われなくなってしまった言葉 意味が変わってしまった言葉
変わるものと
なくしてはならないものは日本人のこころであると感じた
相手を思う気持ちがつたわることは大切である必要だ

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