上野誠のレビュー一覧
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遣唐使を経て、科挙に及第、皇帝から寵愛を受けるまでの高級官僚になった阿倍仲麻呂。遠い昔にこんな日本人がいたことにまず驚くが、そんな遠い昔を史実を調査し続ける研究者(著者含む)たちの情熱に感嘆する。Posted by ブクログ
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万葉集なんて真面目に読んだのは(読まされたのは)高校の授業の頃であったか。
「万葉集に集められた歌は、当時の人の生活様式、文化的背景、ものの考えを知る唯一の歴史資料である」
なるほど。こんな読み方は教わらなかったし、知っていたらもう少し古典の授業が楽しかったかもしれない。
上野さんは、一つ一つの...続きを読むPosted by ブクログ -
最近読んだ本のどこかで、
阿倍仲麻呂と李白等の交流について
ちらりと触れられていたので、
改めてその生涯を知りたくなって読んでみた。
阿倍仲麻呂と言えば、
遣唐使として唐に渡り、帰国が叶わなかった人、
ぐらいにしか覚えていなかったので、
唐での活躍ぶりを知り、驚いた。
そういえば、唐で重用された...続きを読むPosted by ブクログ -
中国の科挙で登用された文人官僚たちは、四書五経を初めとする基本書の暗誦をベースとする共通知のいわばパターン・ランゲージに支えられて、国政や文芸のコミュニケーションを行う共同体であった、という分析が面白かった。Posted by ブクログ
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介護とは距離(ポーズだけ、本人談)を置いていた万葉学者の上野さん(次男坊)が、お兄さんの逝去(ご病気で)に伴い、否応なく巻き込まれる、年老いたお母さんとの介護の日々。所謂、30日ルールに戸惑うところ、介護は情報戦というあたり、経験者ならではの記述多々あり。40代から50代への、老親との向き合い方マニ...続きを読むPosted by ブクログ
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万葉びとの歌で喜怒哀楽を表現する業、慣習を易しい言葉で紡がれていた
現代の日本人の在り方との対比、共通点も踏まえてて、歌垣であぶれた男が自分を抜かれた稗に例えるのを駐禁で切符切られた現代人と並べた学生の回答が面白かったPosted by ブクログ -
元号が「令和」となって、書店に「万葉集」本の紹介コーナーのようなのが増えている。改元はちょっとした「万葉集」ブームを引き起こしているようだ。
しかし、本書はそのブームの前に出された本で、著者は「本書は、普通の『万葉集』の入門書ではない」と述べており、本書は「古代社会において歌とは何か、『万葉集』と...続きを読むPosted by ブクログ -
外資系に勤めている関係上、オフィス内でのメールのやりとりは英語が多くなり、日本語を書くことが少なくなっています。それと並行して、昔は気にかけていなかった「大和言葉」が気になるようになってきました。これも加齢のせいなのでしょうか。
それは兎も角、この本には、日本人として、常識として知っておきたい美し...続きを読むPosted by ブクログ -
言葉は時代とともに変化する
使われなくなってしまった言葉 意味が変わってしまった言葉
変わるものと
なくしてはならないものは日本人のこころであると感じた
相手を思う気持ちがつたわることは大切である必要だPosted by ブクログ