三木由記子のレビュー一覧
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ネタバレ“月のたまご“含め、以降の常連メンバーの話が結構引き継がれている。順々に読んできた身としてはお馴染みのメンバー揃いで嬉しく、面白い。
最近おかしなペットが増えている(透明なドジョウなど)理由の調査隊として、モニカ、ルカ、アラスト伯爵らが田舎村へ駆り出される。
田舎村ではキジのケンちゃんが建設会社を経営しており、到着次第、案内してくれる。
途中、おかしなカタカナの看板や、子うさぎ(ルンルンと歌っていたら近づいてきたのでルンルン)との遭遇。
カタカナ看板は“シとツ“が逆になっていただけで、イノツツとキシネは不要という旨だった。
満月がいつも特大の兎とカエルを連れているのを羨ましく思った三日月が、 -
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ネタバレストンストンの片思いの話から始まって面白かった。(アラエッサが、ストンストンはそんな状態だから今回の旅に参加できるかどうか…と説明する)
★“カメレオン別荘村“からネタが引き継がれる。
別荘村の旅で出会ったロボット・ハルボちゃんに片思いするストンストン。当のハルボちゃんはあれから行方不明で、街中に写りの異なる貼り紙がされており、それを周るのが日課。(好きすぎて貼り紙を直視できず、少し通り過ぎてから見る)
見つけたら製作者のナルマニマニ博士に返すのが筋だが、それをも断る覚悟のストンストン。
17橋を架けるに当たり、お披露目会としてピクニックがてら王妃らが集まり、順番に1人ずつ小話をしながら -
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ネタバレ印象的なキャラクターが多かった。
三日月はその後、一生後悔し続けるのだろうか?
カメラを取り上げたのは、クレヨン王国の秘密を撮られないようにしたのかと思ったが、ちゃっかり木村先生用に自然の美しい風景を撮っていて、最後のページでカメラを片手にウィンクしているクレヨンの挿絵が可愛い。
クレヨン王国の国籍取得、私も申請したい。
三日月の夜釣りを注意したばかりに、冷たい石にされてしまった白鳥のスミッタ。三日月が後悔すれば元に戻るが10年経っても後悔しない。
和子が三日月の体内へ入り後悔するよう調整すると、白鳥に戻るも、翼は三日月への恨みのため羽根が無く、鋭い刀になっており、復讐に燃える。虹の小瓶をか -
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ネタバレやっぱりアラエッサとストンストンが登場するというだけで楽しい。シルバー王妃と初対面。
アニメでは3人で旅をしていたが、この回までの原作クレヨン王国では、
悪い癖を直す旅「十二か月」
野菜たちと旅「新十二か月の旅」
をシルバー王妃。
「月のたまご」をアラエッサとストンストン。
2人に対する王妃の第一印象が面白い。
今作では新しい花札の考案に当たり、クレヨン達が十二か月それぞれの花を選抜し、それぞれの花の名所を訪ねて札に相応しいか検討する。
同じ旅のプロとして、2人と名所まわりに行きたいシルバー王妃。
アニメにもあった、
ヌリャンコ サザンショの歌もあり(河童)
3人の仲が良くなるにつれ、アラエ -
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ネタバレ"月のたまご"で登場したナルマニマニが主要キャラとして登場して嬉しかった。明石ちゃんの容姿がグルーニカと似ており、思い出している挿絵も素敵だ。p38
1泊の肝試しに行くということで、鉄瓶や絵ろうそくなど、妙なものを持っていくなと思いながら、それぞれ黒丸鉄兵というござる口調の武士や、丁寧口調のしっかり者でよく気のきく旅館の若女将のようなキャラクターとして登場。
トランプのジョーカー"バッサニオ"が「明石ちゃんは妖怪になった。早くたすけてあげて」p180
果たしてバッサニオの発言は嘘か誠か、敵か味方か見極める場面が面白かった。
後半も明石ちゃんの行った世界は -
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ネタバレ小学生の規子は20代のデパートガールに、
中学生の則子は母乳の出る30代に、
東大生の野末は欲張りな金持ち老人に、
佐久間先生は鰻取りの少年に、
謎の赤ん坊は石倉の連れの女性か?、
鬼塚警部補は原人になり毒の吹き矢を作って皆を混乱に、
などなど、時バトの影響でそれぞれに変化。
特に原人が問題だったが、銀バトが長々と触れたことで前世の生き物へ次々に姿を変え、サボテンになったところで銀バトが離れた。
人間は鳥や虫や植物でもあったのだから、今もみんなのことを考えなきゃいけないはずなのに、人間は地球を我が物顔で汚す、と悟り。
変化に伴い、その変化後の歳に身につけている知識や技術(車の運転)が個人差はあ -
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ネタバレぬいぐるみを持ち歩く代わりに百人一首の札を持ち歩く中で清少納言がお気に入りになったり、勉強が出来すぎてテストをすぐ終えて実況しだすという百点マシンというあだ名のエピソード、影を売買したり、人魚の影を選んだら人魚のように泳げたり、設定のアイディアがとても面白かった。
今作では街開発で自然が壊されることや、釣り針などが絡まって魚が混乱していたりというメッセージ。
あとがきに、その後の話がある。
それが良い話なのかどうか、微妙なところなのが好きだ。
百点マシンは影から生まれ変わったのですから、影ができない雨の日の記憶はないのです。本当の百点マシンは、バクのシャトータウンで自分の作った墓地の中にひ -
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ネタバレ第3付属物扱いされるアラエッサは可哀想だが、扱いが理不尽すぎて1番面白かった。
カメレオン元総理の暗殺(未遂)と三郎との再会、まゆみは子馬とペーターに助けられて海の小人を研究するドラスゴー氏と出会う、ストンストンは養子に、アラエッサはストンストンの第3付属物に。
(第1は永遠に、第2は可及的速やかに)
ダマーニナは馬で競走するのにお互いを縛り、遅れた方は引きずられるというむごいやり方。
まゆみ達が蔵から盗んで食べていた小麦粉擬きは、蔵自体がストンストンを養子にしたナレンナーのもので、古い小麦粉にみみずの粉末などを混ぜてみたもののフナも食べなかったので持て余していたのを無料で貰って食べていた -
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ネタバレ三郎の病床からの復帰、ダマーニナの活動開始、雲影刑務所でナルマニマニの小人文字解読、アラスベ商事(あらゆる全てのことをやる)の社長・ベニザル=ワーガス(本名はキザル=ワーガス)の脱獄。
前半は全体の話が少し進行し、後半はメイン4人以外の動き。後半の方が軽い話で面白かった。
アラエッサが名づけた"気の利く散歩"は、まゆみと三郎を2人きりにしておくためでもあり、アラエッサとストンストンもまた、二人きりのおしゃべりが楽しく、まゆみや三郎に聞かれる笑われてしまうような思い出も気安く打ち明けられた。p145
というエピソードが好き。
三郎はダマーニナと火山を突破する際、ダマーニナ -
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ネタバレ今作は主にアラエッサとストンストンの逃亡の旅。本当の最後の方で4人合流するので全体を通して進展はさほどないが道中のやりとりが面白かった。
クレヨン王国に戻ると、アラエッサとストンストンは伯爵となり、下世話人という名目の監視の大男がそれぞれに付き、窮屈さを感じつつ、三郎を助けるためまゆみを探そうと脱走したところ、三郎とまゆみを殺した凶悪犯として指名手配された。
その凶悪犯としての経緯が、まず三郎をアラエッサが殺し、ストンストンがまゆみを殺すのを躊躇っていると、アラエッサがまゆみをも殺したというもので笑った。
例えの怖い話として、結構生々しい死体や棺桶の話をしだしたアラエッサも面白い。
また、凶 -
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ネタバレ冒頭の試験から落ちたという現実的なショック。そこから、三郎と会って、アラエッサやストンストンと会って、クレヨン王国に行って、準備して、という流れまでまゆみと同じように冒頭の出来事など吹き飛ぶくらいワクワクした。
後半は、第二次世界大戦の戦死者がこけしとして登場したり、まゆみがクレヨン王国から出て目が覚めると広島の原爆跡地にいたり、思ったより重いテーマが少し出てきた。月のたまご自体が人間たちの憎しみなんかを回収する役目があるため、その月のたまごを守り育てる婆さん(人間とは逆の歳の取り方をし、最後は赤ん坊になる)が脱皮する度に憎しみの生物を落としていき、アラエッサとストンストンのやりとりで明るさが -
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「林くんのハヤシライス」という言葉が頭に残っていて、20余年ぶりに再読。
主人公の「わたし」は、著者である福永先生本人。
童話作家である彼は、自然の中で、キジバトとおしゃべりしたり、オタマジャクシを育てたりしながら、暮らしている。
ある日、自然に帰したオタマジャクシたちが、日照りの危機にあうことを心配した「わたし」は、キジバトの「ブースケ」、オタマジャクシの指南役であった金魚の「A金先生」とともに様子を見に行く。
そこに、雨雲とともに現れた、24色の巨大SL。
それは、「わたし」の幼少期の友人であり、戦火で亡くなった「林くん」が、24色のクレヨンで描いた「ゆめ列車」だった。
「わたし」と「 -
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クレヨン王国シリーズが大好きなんですが、1冊目は不思議と未読でした。古本屋で状態のいいものが売られていたので思わず購入。これがシリーズ第一作目なんだと思うと、なんだか感慨深いです。
12の町をめぐり、王妃の悪い癖を治しながら王様を探すという構成で、登場人物たちもユニークでおもしろい。福永さんは文章がとてもお上手なので読みやすく、頭の中にイメージが湧きやすいのも素晴らしいと思います。また、初期の頃の三木さんの挿絵は本当に素敵で大好きです。
物語としては2作目からのほうが好きなので★は4つにしましたが、永久保存版として大切にしたいと思います。