三木由記子のレビュー一覧
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私も昔うさぎを飼っていたので、読んでいて子供のころの思い出が蘇っていろいろな気持ちが押し寄せました。ロペは福永さんが飼っていたうさぎさんの名前なのですね。植物への観察眼がすごい福永さんですが、うさぎを見つめる目も優しく、心が温かくなりました。(私は子供のころ、こんな風に生き物を見つめることはできなかったな…、と反省もしました)
巻末にロペちゃんの写真が掲載されていてかわいかったです。
物語は今回も秀逸で、校長先生や子供たちがカエルやテントウムシになって懸命に生きる様子がなかなか考えさせられます(特に、フナになったお兄ちゃんの行動は感動的でした)。人間は自然をもっと大切にしなければと嫌でも思って -
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Posted by ブクログ
クレヨン王国シリーズ中で一番好きな作品。大人になって再読してみても、泣きそうになってしまった。クレヨンが落としてしまった水色大福を偶然拾い、芦ノ湖へ合宿に来ていた6年生の清太と麻美が大福・水太の両親となり、水太の本当の姿を探す物語。それと並行してクラスメイトが誘拐され、犯人の行方を追うというミステリー要素も加わり、小学生当時の私は手に汗握り読んだ。
小学6年生でもしっかり母性を目覚めさせ、母親として接する麻美と、父親といってもまだ子どもらしさが抜け切らない清太の性差が対照的。水太がとても可愛らしいのでそれだけでも読む価値あり。ミステリー部分については、児童書なのでツッコミ所は多々あれど、ま -
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大自然とヒト
緑沢みたいな場所が、日本中あちこちに実際あるんだろうな…と思わされます。池のコイたちや、道端の野草をみて、シアワセとか、大切とか、そういうことを考えられるヒトが、増えてほしいです。
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購入済み
今月の魔法つかい
すてきなファンタジーでした!童話をオーブンでウッカリ焼いたら、童話の主人公達が飛び出す…お姉ちゃんは、本当に魔法つかいになってしまいましたね~
そこで生まれた、赤トンボのふじみ。
生きているけど、生きてない。
「死なないって言ったけど、それって生きてないからじゃないの?」という少女(誰が言ったか忘れた)のセリフにドキンとしました。
終わりかたが軽やかで後味も良かったです! -
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心を揺さぶる物語
小学校3年生ごろに初めて出会い、それから折に触れて読み返してきました。
いま40歳を目前にして読み返し、ふたたび感動しています。
福永令三先生にも、三木由記子先生にも、お礼を言いたい気持ちです。
昨今、多様性の大切さが叫ばれていますが、この本にはそのことが自然なかたちで描かれています。
また、大人がいつの間にか忘れてしまった、心の伸びやかさ、愛情、誠実さ、そして勇気がちりばめられています。
この夏、子どもにも大人にも読んでほしい1冊です。 -
購入済み
懐かしい
昔、クレヨン王国の12カ月を読んで 数十年ぶりに新12カ月の旅を読みました。
前作も今作も人には 色んな癖やマイナス面もあるけど それが人なんだな…と改めて感じました。素敵な本です。 -
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久々にpart1から8まで一気読み。
児童書は、読む年齢によって受け取り方が変わるとはよく言われますが、初読時がまゆみと同じ、中学受験を控えていた小6のころ。あれから10数年を経て、いろいろと言いたいことが増えてしまった(中盤から三郎さんあまり役に立ってない!とか…)のは、今の私がまっすぐにクレヨン王国に行けなくなってしまったからなのか…。
けれど、最後まで読めばそういった自分のもやもやも吹っ飛ぶ。小さなころに夢中で読んだものは、今も好き。いまだに大団円で締めくくられる物語が好きなのは、きっとクレヨン王国の影響が強いのだろうと思います。
現在、クレヨン王国シリーズの多くが絶版状態であると聞いて -
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公のノブオは、学校でも、家庭でも居場所がない。担任なんて、ノブオの気持ちなんて全くわかってくれない。そういうささくれ立った心のノブオが迷い込んだクレヨン王国。フクロウ隊長が見つめるノブオのひび割れそうな心が痛々しく、自分のことのように悲しくて・・・。
けれど、クレヨン王国で「パトロール隊長」として働き始めるノブオ。最初は自分勝手だったり、戸惑ったりで、うまくいかないことも多いけれど、さまざまな困難に立ち向かい、たくさんの人?と出会い、ノブオは大きく成長していく。
そんなノブオと同様に、この本を通し、私にも「責任」と「大人になること」を教えてくれたように思える。ジュニアのみなさんにはぜひ読ん -