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盲腸の手術をした5年生の正君におばあちゃんが12色のクレヨンをくれました。そのクレヨンの一本一本が、正君のねむりの中に順々にあらわれて、むらさきはスミレの花、みどりはヘチマ、黄色はエンゼルの話……12のお話をはじめました。楽しくて、すこし心がいたむ「クレヨン王国」シリーズ4作め。
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Posted by ブクログ
盲腸の手術をした正くんのもとに、おばあちゃんが差し入れてくれた12色のクレヨン。そのクレヨンが語る色とりどりの12の物語だが、タイトルとあらすじから想像する可愛らしさからは少し離れた作品が多い。自分の悪口を聞いてどんどん性格が歪んでいく『ドングリのかくれんぼ』、友情の嫉妬に狂った月が世界を破滅の危機に追いやる『ラッパふきのエンゼル』、住処を理不尽に奪われていく『野原のひっこし』、自らに想いを寄せるカレイを食材としてしか見ていない少女が登場する『水色の自転車』。中でも『ブタ別荘』の玉光のセリフ「いちばんすきな人が、いちばんこわい人なのだ。育ててくれた人が、ころそうとする人なんだ。」は心にずっしり重く響く。今読んでも十分楽しめる。
もちろん『レールの中のスミレ』や『北風フーと青空スー』のような児童文学らしくほっこりするものもあるので安心して読める。
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小説・文芸
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