あらすじ
盲腸の手術をした5年生の正君におばあちゃんが12色のクレヨンをくれました。そのクレヨンの一本一本が、正君のねむりの中に順々にあらわれて、むらさきはスミレの花、みどりはヘチマ、黄色はエンゼルの話……12のお話をはじめました。楽しくて、すこし心がいたむ「クレヨン王国」シリーズ4作め。
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Posted by ブクログ
12色のおはなし!短編集です!
「クレヨン王国の12ヶ月」と同じように
色がテーマのおはなしが12本。
最初の作品と違うのは、本当の短篇集。
それぞれのおはなしが独立していて
楽しくて可愛いものから、ちょっとしんみり複雑な気持ちで終わるものもあり。
でも、それぞれがテーマについて考えさせられる内容だなぁと読んでおりました。
ただのファンタジーじゃない(笑)
Posted by ブクログ
盲腸の手術をした正くんのもとに、おばあちゃんが差し入れてくれた12色のクレヨン。そのクレヨンが語る色とりどりの12の物語だが、タイトルとあらすじから想像する可愛らしさからは少し離れた作品が多い。自分の悪口を聞いてどんどん性格が歪んでいく『ドングリのかくれんぼ』、友情の嫉妬に狂った月が世界を破滅の危機に追いやる『ラッパふきのエンゼル』、住処を理不尽に奪われていく『野原のひっこし』、自らに想いを寄せるカレイを食材としてしか見ていない少女が登場する『水色の自転車』。中でも『ブタ別荘』の玉光のセリフ「いちばんすきな人が、いちばんこわい人なのだ。育ててくれた人が、ころそうとする人なんだ。」は心にずっしり重く響く。今読んでも十分楽しめる。
もちろん『レールの中のスミレ』や『北風フーと青空スー』のような児童文学らしくほっこりするものもあるので安心して読める。
Posted by ブクログ
子供の頃に何度も読んで、本棚ごといつのまにか親に処分されていたけど、最近古本屋で再会しました。
お互いを思うスミレと石たちの話が痛いほど胸に迫って、ぼろぼろ涙が出て止まりませんでした。
児童向けと思って外で読むんじゃなかった。
恐ろしくも哀れな月や、その勇気に心の中で一生懸命応援してしまう風の子。
今でも私にいろんなことを思い出させてくれました。
子供だけでなく、大人に読んで欲しい。
Posted by ブクログ
少し切ない話が多かった。
小石とスミレの花の話が1番好きかな。
どんぐりが報われ無さすぎる。そんなところで根を張っても、いずれ枯れてしまうのではないか。
色に因んだ短編集だが、もっといちご村の話が欲しかった。