あらすじ
ペットにするイヌ・ネコを月へもちかえる、ペット生産マシンの実験をする――三日月さまの命令で、三日ぼうずは、ルンルンちゃんをつれて田舎村にひそんでいたのでした。
マシンが生産したカエルの毒で、たおれてしまったモニカとストンストン。ふたりを助けるために、ルカたちは、奇襲作戦を立てます……。
ペット生産マシン「ジッタマポンポン」に、カタカナの文字を入れると……オニが出るか、ジャが出るか?
●白ウサギにまたがり、左右の耳をにぎってたづなのようにあやつる。すがたを見られたくないときは、ガマガエルに灰色の雲をもくもくとはきださせる――。満月さま、かっこいい!!
でも、満月さまは、どんなにたのんでみても、三日月のわしには、ウサギもガマガエルも貸してはくださらない。
だから三日ぼうずよ、なんとしても月世界にはいない、イヌとネコをクレヨン王国からつれてきておくれ。お月見の晩には、左にイヌ、右にネコをしたがえて、満月さまの館にごきげんうかがいにいく。そのとき、「三日月さま、すてき!」といわせたいのじゃ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
カエル、ヘビ、ガ、という3種類の生き物にどうゆう意味があるかと思えば、それぞれ過去、現在、未来であり、土を跳ねるカエル、木を登るヘビ、空を飛ぶガ。
そして過去は毒を持ち、未来を食べようとする。
現在は過去を食べようとするが、過去が放つ毒のため近寄れない。あるいは近寄ると逃げていく。
それぞれの生き物たちの動きが比喩のようで、なかなか哲学的な表現で面白かった。
「未来と過去の関係が、よくできているといったのさ。ゆめも未来も、過去に食われて、ぼろぼろになって、現実だけがのこる、という三部作が、にくい構成だ。」「ほう、いい着目だ。」と教授はびっくりしたようにアラエッサを見て、「愚者もときに金言をはくね。」p128