小谷賢のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホントのタイトルは、ロシアとイスラエルのインテリジェンス だよなー
でもインパクトはない。戦闘国家、戦争国家。まさに今戦争をしている国。
この両国のインテリジェンスの凄さを知る二人が語り合っている。
なんてったってロシアは暗殺を平気でする国。
インテリジェンスってホントはそういう意味じゃないだろうが。
それにしてもこれに刺激を受けている日本の政治家。
スパイ防止法はその名の通りで必要性は理解できるが、日本版CIAは無理。
この新書の一番のポイントは、日本の政治家の情報リテラシの低さ。
一般的に情報リテラシーというと、コンピュータ関係の知識のことだが、
ここでは文字通り、情報、インフォメーションではなくインテリジェンスへの認識。
自民党のお花畑ぶりにはあきれるばかり。
彼らにこういう道具を与えたら、いいおもちゃになってしまう。
そんなので国民が振り回されるのはまっぴらごめん。
たたき上げで賢そうで少しは期待した高市さんの言動にはがっかり。
「そんな人たち」に凶器は持たせられない。
。。。健全な野党の復活を望む。ノルウエーのように。
●第1章:国家とインテリジェンス
●第2章:諜報国家ロシアの論理
●第3章:ロシアの軍事思想とウクライナ戦争
●第4章:「滅びる前に滅ぼす」イスラエルの信念
●第5章:イスラエル・ガザ・イラン戦争の行方
●第6章:日本がめざすべきインテリジェンスの形 -
Posted by ブクログ
ディープステート、Qアノン、トランプ大統領、、、
世の中陰謀論だらけになっている。
私も半ば信じているが、ザイム真理教もある部分は陰謀論か。この本の主旨とは違うが。
この本は、陰謀論が情報戦、認知戦に利用されていることを緻密に説明する本になっている。
記憶に新しいのはロシアのウクライナ侵略。
ここで認知戦がロシア、アメリカの間で繰り広げられた。
アメリカはロシアの侵略の意図を事前に察知し、なんとかそれを辞めさせるべく動くが、
ロシアは「そういう事実はない、あくまで軍事演習、すでに撤退」と言ってくる。
それをアメリカは今までしてこなかった、軍事情報を公開することで
世界に「デマに惑わされるな」と機先を制した。写真は解像度を下げて。
こうした戦いが様々あると教えてくれる。
これだけ情報が飛び交う時代に、陰謀論に乗らないためにはどうしたらいいか。
情報戦、認知戦に打ち勝つにはどうしたらいいか。
学ぶことしかない。
ますます情報過多になりそうだが、脳みそを使って、乗り越えるしかない。
そもそも人間の脳は怠けたがるので、もっともらしいナラティブがあると、
それを事実と思ってしまうらしい。
そうならないようにするには、ナラティブが正しいかどうか見極める知識が必要。
要は頭を使い続けるしかないのだ。
・・といいながら、私も先ほどのザイム真理教ではないが、
日本のこの膠着した政治状況には陰謀論的なものを感じざるを得ない。
アメリカのディープステートではないが、
何か日本の政治を動かす黒幕集団がいるのではないか、と思ってしまう。
そうでなければ女性天皇も選択的夫婦別姓も進められそうなものだ。
国民の多数が賛成しながら実現しないのには、
何かそれを阻止する勢力がいるから。
最近はあまり聞かないが「日本会議」がそれなのか、
それともザイム真理教ではないが官僚と自民党の一部にそうした組織があるのか、、、
と思ってしまう。
いかにも陰謀論的だが。
2026の選挙でも勢力を伸ばしそうな参政党も陰謀論ぎりぎりを攻めていて、
若者がそれに乗っている。
「外国人問題」もある部分陰謀論だろう。目くらましのための。
根本的な問題は違うところにあるのに。
考え続けるしかない。
第1章 陰謀論に揺れたアメリカ大統領選挙
第2章 認知領域の戦いにおける陰謀論の脅威
第3章 ロシアと中国の認知戦戦略
第4章 戦場となる日本の情報空間 -
Posted by ブクログ
ロシア軍事の専門家とインテリジェンスの研究者の対談形式でロシア・イスラエルの分析を行うもの。また、日本のインテリジェンスに対する姿勢や課題点についても第六章で述べられている。会話を文章化したものなので、堅苦しい文章もなく非常に読みやすい印象だった。
戦争だけでなく外交においても、インテリジェンス組織がしっかり整備されていて情報をうまく活用できる国は強いと思う。 本書でも触れられている通り、日本も情報収集に関する下地はあるのだから、法整備と情報リテラシーの向上で改善される事を期待する。ロシア・イスラエルが今でも戦い続けていられるのは、情報収集・活用が上手いからなのも納得した。 -
Posted by ブクログ
普段あまり触れることがない話題だったためかなり難解で読みにくかったが、ここで解説されている陰謀論、認知戦、他国の干渉による国民の行動の操作など、決して誇張ではない現実の脅威を深く認識させられた。
『情報戦や認知戦は、平時から始まっている。
そして、我々一人ひとりが攻撃対象となる認知
戦においては、インターネットに接続し得るす
べての人間がその戦場に立っている (p.220)』
このような自覚の元で、情報ソースやファクトチェック情報を確かめるリテラシーを養い、不明確な情報を拡散しない、誤って拡散してしまったら速やかに削除訂正をするというのは、各人に課せられた責務だと思う。 -
Posted by ブクログ
日本のインテリジェンスの変遷がよくわかり、抽象的な事象と具体的な事例のバランスが取られた一冊。
日本のインテリジェンスとそれに基づく危機管理、意思決定などに興味がある方向け。
日本語訳者の小谷賢氏も日本のインテリジェンス史に関する書籍を出しているので併せて読むと理解も深まると思われる。
収集、分析、伝達、保全、秘密工作、監視という6つの要素から近代以降の各時期の日本のインテリジェンスを評価している。
また、将来の日本のインテリジェンスの能力拡充や対外的協力体制構築の方向性についても示唆を与えてくれる。
日本は(どの国でもそうだが)、内外の政治情勢、技術的な進歩、そして「失敗」に影響を受けてインテリジェンスを進歩させてきた。
戦前戦中と陸軍中野学校に代表されるようなヒューミントの発展を成し遂げたし、シギントについても善戦した。
一方、スパイゾルゲのような事例から、防諜は不完全のようにも思われる。
また、陸軍海軍の間で情報共有が消極的だったようにサイロ化も否めない。
戦後は元軍人によるインテリジェンスの再興は見送られ、警察を中心にインテリジェンスを再スタートさせた。
アメリカへの偏重とそれに対する不信などがありつつも、あらゆる経験を得た。
ソ連にはスパイ天国として活動を許した。
MiG25の強制着陸ではレーダー探知能力の問題点に加えて警察、自衛隊、法務省、外務省で官僚の管轄争いを演じた。
後藤田、中曽根、その他キーパーソンがスパイ防止法、外務省のインテリジェンス強化などを図るもいずれも道半ば。
その後も阪神淡路大震災で首相がテレビで第一報を知るなど危機管理の甘さも残存。
防衛省に情報本部を設置するも結局のところ警察に情報がたどり着き溜り場ができる状態。
国家の意思決定や政策関心とインテリジェンスコミュニティ各省庁の連携は程遠い。
拉致問題の解明は政治家の北朝鮮との関係改善という思惑が邪魔して遅れたとの見方もある。
町村、安倍などの政治家により特定秘密保護法制定、NSC設置などにより、情報保全強化と日米情報共有の推進、インテリジェンスコミュニティのサイロ化排除や一体化などが進んだ。
それでもヒューミント不足、NSSの専門的な分析人員不足、未だに残る省庁間の権限争い、サイバーセキュリティ対策、など課題は依然として残っている。
今後は情報共有の協力国の軸を見定め、それに向けて日本も自助努力し、サイバー、宇宙利用など技術的な進歩も含め発展させる必要がある。
今までは失敗からの手直しを続けて来たが、
例えば台湾情勢などを念頭に、
どんな失敗を回避すべきかを考えながら必要な力を備え、「普通の国」を目指していきたい。 -
Posted by ブクログ
【本書の問いは主に二つの点にある。①なぜ日本では戦後、インテリジェンス・コミュニティが拡大せず、他国並みに発展しなかったのか、②果たして戦前の極端な縦割りの情報運用がそのまま受け継がれたのか、もしくはそれが改善されたのか、というものだ】(文中より引用)
戦後日本のインテリジェンス・コミュニティや組織の変遷を、公開情報を基に丹念に追った一冊。日本人の手による戦後日本のインテリジェンス通史として、現時点で読める中ではもっとも客観的かつまとまった内容に仕上がっていると思いました。著者は、日本大学危機管理学部で教授を務める小谷賢。
やっぱり公開情報をつなげていくだけでも結構な骨格は明らかになるもんだなと☆5つ