小谷賢のレビュー一覧

  • CIAの秘密戦争 変貌する巨大情報機関

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    日本では詳しく伝えられることの内、9.11以降のアメリカの“テロとの戦い”の内幕。

    驚きました。CIAが映画さながらの暗殺機関に変貌していたとは。ちょっと前までCIAは、巨大な官僚組織で、十分なインテリジェンス活動は行えていないと言うイメージだったんですが、9.11で息を吹き返しましたね。

    そしてもう一つの驚きが、アメリカ軍自体が、独自の諜報機関を養成している事。本書中で、「CIAが準軍事組織と化し、軍がインテリジェンス機関と化す」と言う様な事が書かれていますが、正にそのような、どっちがどっちなのか、良く分からない混とんとした状況になっている様です。

    それと確信したのが、やっぱり“テロと

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    2018年01月12日
  • 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

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    ネタバレ

    【219冊目】インテリジェンスに関する学術研究は、他の分野に比べるとあまり進んでおらず、中でも日本ではあまり研究者がいないイメージ。本書筆者、北岡元、中西輝政、小林良樹…ぐらいがパッと思いつくところか。

     主に第二次世界大戦中の日本陸海軍のインテリジェンス活動について描写。巷間言われるのは、日本軍は連合国に情報戦で負けたということだが、筆者はこれに反論する。日本軍は英米や露中の暗号の一部を解読することに成功していたし、満州、中国、東南アジアではヒューミントにも長けていた。戦場において入手した情報を、その最前線の戦線において活かすという戦術的なインテリジェンスについても戦争の初期では上手くいっ

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    2017年12月11日
  • インテリジェンス ――国家・組織は情報をいかに扱うべきか

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    国際社会が密につながりを持つ現在
    相手の表す情報を正確に分析する技術が日本には
    必要な時代となっております・・・世界最高の
    インテリジャンスを解説した本書は必読です

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    2015年04月24日
  • 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

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    ネタバレ

    【メモ】
    日本帝国軍のインテリジェンス活動を陸軍海軍、太平洋戦争以前から網羅的に紹介。
    インテリジェンス活動をブレークダウン(オシント・ヒューミント・シギントなど)
    これまでの印象だと日本軍は情報戦に負けたイメージだったが必ずしもそうではない
    英米が民間知識層をインテリジェンスに活用していたのに比べ、日本は自らの将校を教育して活動に当たらせていた。学徒出陣などはその例。
    作戦部の情報軽視:ただ並べただけの情報に価値を見出さない。作戦に合致しそうな生情報を仕入れては都合の良い形成判断を行った。

    短期的、戦術的インテリジェンスの場合、情報の入手と利用の時間差が縮小すれば、そこに介在するイマジネー

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    2014年03月21日
  • 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

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    「日本はインテリジェンスが弱い」中国とせめぎ合うことが増えた昨今、それこそ情報を吟味することなく語られるこの言葉。ではインテリジェンスとは何か、吟味するとは何か、弱いとはどういうことか、を旧日本軍を題材に解明していく本書。読み応えがある。

    旧日本軍のインテリジェンス能力は決して低かった訳ではない。暗号解読力があり、情報機関も中国大陸では機能していて、対ソ情報戦には長年の蓄積があった。太平洋戦争緒戦の快勝も、マレー半島やハワイに対する情報収集があればこそ。ゾルゲ事件だって、国内の防諜機能が働いていた証左とみることもできるだろう。

    それでは何が不味かったのか。筆者の指摘で目を引くのは、インテリ

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    2013年06月16日
  • インテリジェンス ――国家・組織は情報をいかに扱うべきか

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    昔から重要な分野ではあっただろうけど、テロとの戦いということも考えると、今後重要性はより増す分野だと思う。各国との情報のやり取りをする必要があるということからも、国として力を入れていかないといけないだろう。
    着々と準備は進めているようだけど、マスコミが変に茶々を入れて頓挫するようなことにはならないで欲しい。

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    2013年05月06日
  • 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

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    まず,単なるデータである「インフォメーション」から有益な情報「インテリジェンス」を生み出すこと,この重要性を理解しなければならない.この過程をいかに行うか,日本軍の組織の問題が多数の文献から紹介されている.
    現代日本においても同様の問題が存在している.
    戦略や政策以外にもいろいろと応用の効く内容と思う.

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    2012年09月09日
  • 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

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    旧日本軍の情報、諜報戦について書かれた本。情報収集、インテリジェンス能力は高かったものの、それを活かす組織体系がなかったことが、負けると分かってた戦争に、それを無視して突き進ませた原因があった。
    これは今でも政治、身近な例ではビジネスにも通じるものがあると思う。中長期的な視点の欠如、営業主体でどうしても進んでしまうビジネス等等。

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    2012年08月05日
  • インテリジェンス ――国家・組織は情報をいかに扱うべきか

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    ●:引用 →:感想

    ●本書の内容は、これまで様々な場所で行ってきたインテリジェンスに関する講義や講演を基にしている。 
    →そのせいか、すでに知っている内容が多かった。
    ●これまで欧米では厖大な数のテキストが出版されているが、我々日本人にとって不満なのは、当然のことながらどれも欧米の読者を想定しているため、これからインテリジェンスを学ぼうとする日本の初学者にはとっつき難いことである。本書はまずこの点を意識し、なるべく日本の事例を取り上げるよう心がけた。 
    →たしかに日本の事例が多く読みやすかった。以前読んだ「インテリジェンスの20世紀」は学術論文集のため、読みにくかった。

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    2012年05月03日
  • 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

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    日本はなぜ負けたのか。作戦重視、情報軽視の宿痾を抉る。
    暗号解読など優れたインフォメーション解読能力を持ちながら、なぜ日本軍は情報戦に敗れたか。「作戦重視、情報軽視」「長期的視野の欠如」「セクショナリズム」。日本軍最大の弱点はインテリジェンス意識の欠如にあった。インテリジェンスをキーワードに日本的風土の宿痾に迫る。
     第一章 日本軍による情報収集活動
     第二章 陸軍の情報収集
     第三章 海軍の情報収集
     第四章 情報の分析・評価はいかになされたか
     第五章 情報の利用 成功と失敗の実例
     第六章 戦略における情報利用
     第七章 日本軍のインテリジェンスの問題点
     終 章 歴史

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    2012年04月15日
  • 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

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    日本軍のインテリジェンスは一般的に認識されているように決して低くなかった。特に陸軍に関しては難解と言われるストリップ暗号をほぼ完璧に解読していたことなどから極めて優秀だった。
    しかし日本軍の場合その優秀なインテリジェンスを有効に活用するだけの組織体系が全く整っていなかった。

    日本軍の作戦組織は情報組織の役割を軽視し、情報そのものを自分たちの主観的判断によって解釈した。
    例えば三国同盟などはドイツの対イギリス戦の見通しの悪さなどから情報部の見解は同盟そのものに否定的だったが、作戦部はそういった情報を無視し「アメリカへの牽制」と称して同盟に踏み切った。
    海軍は対アメリカ戦が長期化した場合、状況は

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    2012年04月09日
  • 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

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    【要約】
    太平洋戦争当時の日本軍の情報能力は欠如していた、という欧米の定説が間違っていることを、史料を通して明らかにした。しかしそれでも見劣りがすることは否めないが。海軍より陸軍のほうが進んでいたが、情報収集と解析を別の組織が行い、しかも情報そのものを軽視する風潮が強かったため、情報部の調査が活かされなかった。陸軍は対ソ連、海軍は対英米が強かった。防諜に関しては陸軍は憲兵隊を持っていたので陸軍のほうが強かった。英米では大学出の頭脳は重宝されたが、日本では学徒出陣で最前線へ送られる始末。
    【興味深い事例】
    ・ワシントン海軍軍縮会議で日本の暗号は英米に解読されていた。
    ・ツィンメルマン事件
    ・ウル

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    2012年02月25日
  • イギリスの情報外交 インテリジェンスとは何か

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    本書は戦前のイギリスの情報外交を分析した本である。日本帝国の南進をいかに食い止めるか。いかにアメリカを味方につけるか。当時、ドイツとの戦いにより、疲弊していたイギリスが唯一、情報を武器に生き抜く事が出来たのかをうかがいしる事が出来る。歴史を逆の立場からみる醍醐味が味わえて面白いです。

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    2012年01月03日
  • イギリスの情報外交 インテリジェンスとは何か

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    イギリスがインテリジェンスをいかに国家戦略に活用したかを描いた良書。なぜイギリスがいまだに国際社会において重きをなしているかがよくわかる。

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    2011年05月31日
  • イギリスの情報外交 インテリジェンスとは何か

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    イギリス外交がどのようにしてWW1・WW2で直面した危機的状況を乗り切ったのか。
    主に日本・米国とのやり取りから考察している。

    外交において情報がどのような役割を果たすのか、影響を与えていくのか、それを知り、活用できたことが、イギリスの強さですよね。
    砲艦外交なんかが出来た強大な植民地帝国でしたが、世界大戦中・後と、帝国は衰退期に入りますもんね。
    力で押すことができなくなった分、情報や策謀で優位を保つことが重要になります。
    実は結構ギリギリな状況だったりしたようですが、そこも上手に立ち回り、優位をキープしていった技術は流石です。

    時間がなくて流し読みになってしまったのが残念。

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    2011年05月03日
  • 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

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    太平洋戦争時の日本国内におけるインテリジェンスの扱いについて、他国との比較や軍部の傾向から、冷静に分析した本。

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    2011年04月05日
  • 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

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    作戦部が自部署内に諜報部を抱えており、インフォメーションをインテリジェンスに加工する専門の情報部を軽視していたため、必要な情報のリクワイアメント(要求)をしなかったり、作戦部に上がってきた情報を無視していた

    作戦部は多忙な業務を抱えているためインテリジェンスとインフォメーションの区別をする余裕が無く、主観的な判断で自分たちの立案した作戦に都合のいい情報を選んでしまう

    短期的、戦術面では前線からの情報がリアルタイムで入るので、情報の劣化が少なく即フィードバックされ、有効に活用されていた

    日本の意思決定が調整型のため、各部署の調整後に新たなインテリジェンスが出てきても、また1から調整し直さね

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    2010年07月10日
  • 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

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    22,3,12
    1、組織化されないインテリジェンス
    2、情報部の地位の低さ
    3、防諜の不徹底
    4、目先の情報運用
    5、情報集約機関の不在とセクショナリズム
    6、戦略の欠如によるリクワイアメントの不在

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    2010年03月13日
  • 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

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    旧日本軍の情報活動がわかった。情報の取り方や扱い方など参考になった。
    また、それを使う側にすべてが左右されることもわかった。
    自分個人がイメージしていた旧日本軍とは少し違った、発見があった。

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    2010年02月17日
  • 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

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    情報の有益な使い方と重要性を正しく理解していなければ貴重な情報も宝の持ち腐れとなり、都合の良い情報のみを捉えて手前味噌に曲解するのが当たり前になる。日本軍は高い暗号解読能力や情報収集能力を持ちながら有効に利用することができなかったというのは意外だったが、教訓は今に活かされているんだろうか。

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    2009年12月22日