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Posted by ブクログ 2023年10月29日
「日本軍の」という枕詞が付いているが、日本軍の情報機関の詳細という枝葉末節で終わらない。
情報政策における日本軍の組織的欠陥を踏まえつつ、インフォメーション(=無加工情報)とインテリジェンス(=加工済み情報)の違い・戦略立案者と情報提供者の間の適切な距離感・中長期的戦略と短期的目標の峻別といった組...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月12日
少し歴史を知っている人であれば、ミッドウェー海戦の際に日本海軍の暗号が解読されていたことは知っているだろう。もう少し詳しい人であれば、山本五十六長官機が撃墜された海軍甲事件でも暗号が解読されていたことを知っているかもしれない。さらに詳しい人であれば、機密文書が流出した海軍乙事件についても知っているか...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年08月22日
インフォメーションという断片的な情報を集めてそれをインテリジェンスという、最終判断にする。
それが情報機関の役割なのだが、戦前の陸軍や海軍ではこの一連の流れが上手くいっていなかった。
情報収集や防諜面では海軍よりも陸軍が徹底していたが、その陸軍にしても作戦部門を重視しすぎてせっかく集めた情報が無...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月10日
本書は多くの参考文献や一次資料を参照して書かれており、為になる本だった
インテリジェンスを学ぶ教材として日本軍はのそれは適している。我々日本人にとって身近に感じられるし、敗戦によって全容が明らかになっているからだ。ところが日本は情報戦いに負けたというイメージから日本軍のインテリジェンスが劣ったもの...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月21日
日本軍は、太平洋戦争で情報戦において、英米に大きく負けていた、とする定説とは、ちょっとことなる事実を提示してくれる一冊です。
確かに、日本軍という組織としてみれば諜報を軽んじていたようですが、情報を扱う部署では、職人技ともいえる暗号解読や情報収集を行っていたようで、陸軍などはアメリカの暗号もおよそ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月25日
新たな視点を得られた良書。
日本軍の情報戦略的な失敗は常識化しているが、それはインテリジェンスとしての情報を全く持っていなかったという事では決して無かったのだ。感心の低さからくる人員等の配分こそ他国に明確に劣っていたが、インテリジェンスを獲得する能力自体は、特に陸軍においては決して引けを取らなかった...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月16日
「日本はインテリジェンスが弱い」中国とせめぎ合うことが増えた昨今、それこそ情報を吟味することなく語られるこの言葉。ではインテリジェンスとは何か、吟味するとは何か、弱いとはどういうことか、を旧日本軍を題材に解明していく本書。読み応えがある。
旧日本軍のインテリジェンス能力は決して低かった訳ではない。...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月09日
まず,単なるデータである「インフォメーション」から有益な情報「インテリジェンス」を生み出すこと,この重要性を理解しなければならない.この過程をいかに行うか,日本軍の組織の問題が多数の文献から紹介されている.
現代日本においても同様の問題が存在している.
戦略や政策以外にもいろいろと応用の効く内容と思...続きを読む
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