荒川弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2巻目は農業の現実にフォーカスしているように思う。
ひとつ目は働き方。
生き物相手だからこその年中無休。
子どもは当然のように後を継ぐモンだと親族から思われ、言われる後継ぎ問題。
将来の保証がある一面、本当にやりたいことが別である場合は親族からの継いで当然という圧力はかなりのストレスであろうことは容易に想像できる。
2つ目は経営のあり方。
経済動物が経営者の情で運営方法が変わる。
育てている動物に情をかけ、不調が起きてもそばに置く人。
消費者や従業員のことを考え、不調が起きたら処分。それぞれどこにフォーカスするかで考え方が変わる。それはどちらが正しいではない。
それぞれのあり方なのだと感じ -
Posted by ブクログ
面白かった!
アニメの続きが気になって漫画を読み始めた。
北海道のことや、農協、農学校のことを知れて学びになったし、キャラたちが出来事ごとに成長していく姿も心に響いた。
八軒が父親としっかり向き合えたこと、御影と良い感じなのも良かった。
ハガレン好きなのに銀の匙読んでなかったの勿体なかったなぁ。と思ったけど、連載当時は主人公のビジュアルや御影の黒髪ショートがなんか気に食わなくて読まず嫌いして手を出してなかった。
当時の自分より大人になって、社会のことや食育など興味の幅が広がり、百姓貴族を知って、銀の匙も興味がわいた。
今だから読む機会が巡ってきたのかなとも思う。
面白くて楽しい作品だった! -
Posted by ブクログ
人生の全てが詰まっている。
いつみても、面白く素晴らしい。色褪せない。
この物語は、未来でも風化しない。
なのに、世間での評価低すぎませんか?
ドラゴンボール、ワンピース、ナルト、、
分かるよ。どれも大傑作。
けど、この物語もまったく引けをとらないよ。
共感してくれる人も周りにまったくいないので、ここで言わしてくれ。
メインの登場人物は、ほとんどが罪を背負っていて、それでも前に進もうとする。
錬金術というものが、確立していない。政治や宗教、文化、世の仕組みも、同じく不完全な背景をもとに。
探究の中で希望を見いだし、失望しもがく。
その様が、目を離せなかった。