荒川弘のレビュー一覧
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ごつ盛り因習村を味わえます
1巻というか、1〜10巻まで読んだうえでの改めての感想なのですが……
普段ホラーばかり摂取しているのですが、本作は青少年向けバトルマンガの体裁を取りつつも、かなり胸糞悪い因習村もご提供してくれています。
(ちなみにメインのバトル要素も、死傷者多めのハードさで大変素晴らしいです)
こちらの因習村はそのまま、どこぞのモキュメンタリーホラーに出て来てもおかしくない濃度です。
「とは言えメインはツガイと人がタッグを組んで戦う、スタンドまたはポケモンバトル的な方でしょ?因習村、フェードアウトするでしょ?」
とも思っていたのですが、甘かったです。
10巻まで拝読していますがこの因習村、まだ味がします。叩けば叩くほど埃とヘドロが出て来ます。最高です。
やはり主人公であるユル君の出身地、というアドバンテージは大きいですね。
だからこそ、当初は村の生き方や教えに従順だったユル君の変化という旨味もあります。一村で2度おいしい。
物語において、主人公の故郷は惜しまれつつ焼かれることが多いですが。
本作においては、むしろさっさと焼かれろと願ってやまないです。 -
Posted by ブクログ
あっちこっちでツガイバトルが勃発し、各陣営の思惑が入り乱れる事態に発展。
敵が味方になったり、味方が敵になったりで全く予想がつかない。山賊(東村)、影森家、新郷、ユル、ザシキワラシ……これだけのキャラクターを同時に動かしながら、各所のバトルもドラマチックに仕上げる荒川先生の手腕が素晴らしかった。
とくにゴンゾウ爺さんの強者感は半端ない。バーサーカーモードの時の顔が普段と違い過ぎて、ただただ恐ろしすぎる。能力がチート級にえげつないから、勝手にラスボスだと思ってるけど……そもそも、この作品に絶対的な悪役って存在すんのかね?
真実に近づいては離されていくこの感覚がもどかしい……。 -
Posted by ブクログ
敵の敵は味方、という言葉がよく似合う第2巻。
襲撃者(敵役)として描かれていた影森家が、今巻では保護者(味方)のような立ち位置に収まっていて面白かった。ツガイに対する彼らのリスペクトには感心したけど、人殺しに躊躇がないのは、やっぱり正義らしくなくてどこか疑ってしまう。育った環境ゆえに主人公の倫理観も多少ズレてはいるが、荒川先生の描く善人キャラは割と生命を重んじるタイプが多い気がするんだよなぁ……。
まぁ、倫理観や死生観なんてものは、作品によって区々だから、メタ読みするだけ無駄かもね。とりあえず、ユルにとって安心できる場所が早く見つかることを願う。 -
Posted by ブクログ
この3巻ではヤギ乳の普及求ム!の箇所がある。ヤギのミルクは栄養豊富でアレルギーの人でも大丈夫な人もいるそうだ。下痢にもなりにくいとこのと。ちょうどTV番組で山奥で酪農でヤギをしているカップルが取り上げられているのを見たが、まだ始めてから時間がたってないということもあり、知る人ぞ知る、で細々と通販しているレベルだ。
私は牛乳は毎日飲むが、しぼりたてを飲む機会は今後もなさそうだ。ミルクと言えば牛の乳が当たり前の日本で、ヤギの酪農がどれぐらいの規模になればヤギミルクがスーパーで店頭に並ぶようになるのだろうか。アルプスの少女ハイジで日本人としてはヤギの酪農はおなじみのはず(?)だが、この本で取り上げられてからずいぶん時間がたっているということは、ヤギの酪農は今後も難しいということか。今でも実際にヤギミルクを飲んだことがある人は少ないだろうな。