荒川弘のレビュー一覧
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敵の敵は味方、という言葉がよく似合う第2巻。
襲撃者(敵役)として描かれていた影森家が、今巻では保護者(味方)のような立ち位置に収まっていて面白かった。ツガイに対する彼らのリスペクトには感心したけど、人殺しに躊躇がないのは、やっぱり正義らしくなくてどこか疑ってしまう。育った環境ゆえに主人公の倫理観も多少ズレてはいるが、荒川先生の描く善人キャラは割と生命を重んじるタイプが多い気がするんだよなぁ……。
まぁ、倫理観や死生観なんてものは、作品によって区々だから、メタ読みするだけ無駄かもね。とりあえず、ユルにとって安心できる場所が早く見つかることを願う。 -
Posted by ブクログ
この3巻ではヤギ乳の普及求ム!の箇所がある。ヤギのミルクは栄養豊富でアレルギーの人でも大丈夫な人もいるそうだ。下痢にもなりにくいとこのと。ちょうどTV番組で山奥で酪農でヤギをしているカップルが取り上げられているのを見たが、まだ始めてから時間がたってないということもあり、知る人ぞ知る、で細々と通販しているレベルだ。
私は牛乳は毎日飲むが、しぼりたてを飲む機会は今後もなさそうだ。ミルクと言えば牛の乳が当たり前の日本で、ヤギの酪農がどれぐらいの規模になればヤギミルクがスーパーで店頭に並ぶようになるのだろうか。アルプスの少女ハイジで日本人としてはヤギの酪農はおなじみのはず(?)だが、この本で取り上げられてからずいぶん時間がたっているということは、ヤギの酪農は今後も難しいということか。今でも実際にヤギミルクを飲んだことがある人は少ないだろうな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【15巻まで出版で既に完結してます:作品の半分程度までがアニメ化されてます】
簡単に言うなら農業高校を舞台とした学園モノ。
しかし、主人公は受験勉強に負けて(あえて強い言い方がされているが、これは主人公の心情を反映させた言い回しなのかな)、この高校を選んだという背景があり、これが主人公のあらゆる側面に反映されている描写が多い。
そのために、勉学だけでなく「努力」というものの種類や方向性、そしてそれを評価する、されることに対する描写が非常に苦しくもなるし、考えさせられる場面が多い。
イチ農業高校の実情がどのようなものであるかは、それを経験していない自分には測りかねるものがあるが、農業高校の特異性と、本作品の主人公の性格や、学ぶ姿勢があればこの作品の様な「学び」を得られそうな、そんな気にさせてくれる作品だなと感じる。
この作品はアニメでも鑑賞できるが、9巻の後半部分までしかアニメ化されていないのは非常に残念。
9巻後半までは主人公が新しい環境での「学び」の描写がほとんどであるように感じる(この前半の話も本当にそういうものだよなーということが非常に多い、絶対観て欲しい)。しかしこの後からが、「学び」を得た主人公が「行動」に移していくフェーズに入っていき、この最終巻の15巻で「行動」の「結果」が得られていく、その描写がものすごく気持ち良い作品だと思う。
また、農業高校に限らず、物事を学ぶにはこれぐらい全力で取り組む姿勢が大事なんだなと感じる、学生時代に読みたかったな。
大学生(院生)は特に、その後社会に出ていくが、その時に、これまでどれだけ「学び」を得られ、それをどう「行動」に移していくか、その経験があるのかないのかが、どれだけ自分の人生を楽しくさせてくれる(くれそう)ものであるかを感じさせてくれる作品だと思う。
ここまでいくなら、お節介焼きもカッコイイ!!