溝口敦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
西成密売40年、シャブ屋の懺悔。
このタイトルだけで持っていかれてしまった。
まずタイトル、コピーが素晴らしい。
裏社会モノが好きな関西在住の自分には、これだけで即購入。
家でじっくり読みたい。
大きく感想から言えば、悪の道から足を洗うのは、人の心しかないんだなという事。
悪の道に入る人は、法律や倫理では修正出来ない。
人を傷付ける事を自分の中で正当化し、悪事を働く事も「必要悪」であると思っている。
確かに、社会にはそう言った部分もある。
シャブが欲しいという客がいるから、売っている。
それの何が問題?という感じだ。
(もちろん、法律的に大問題だが、あくまでワルになる人の感覚として)
需要があるから、供給するまで。とてもシンプルな話。
やらなければ、上手くやった誰かがエゲツなく儲かる。
シャブ食って死ぬヤツは自業自得。
別に強制してる訳じゃない。欲しいというから、用意したまで。
誰かが上手く儲けるなら、俺がやってもいいんじゃないか?
薬を渡すだけで、サラリーマンの年収なんかブッ飛ぶぐらいの金が入る。こんな楽な商売はない。
ある程度悪なメンタルをしてれば、これぐらいの事は考えるだろうと思う。
そうやって、筆者もやってきたんじゃないだろうか?
(あくまでこの本を読んだ感想と、個人的な予想だが。)
しかし、一番足を洗うと心を動かされたのは、愛人を交通事故で死なせてしまった事。
身近な大切な人間に取り返しのつかない事をしてしまった事。
睡眠導入剤を飲んだ事を忘れて、無免許にも関わらず起こした事故。
多分その背景には、今まで大きな事故も起こさず、密売も「俺はそんなヘマはしない、上手くやれる」という自信があり、仕事が出来る人程陥りがちな慢心が起こした事故だったと思う。
しかし、それが引き金になり、足を洗う事を決意し、薬物更生施設を設立するというストーリー。
悪からの更生モノには、親、友人、恋人など、身近な大切な人を傷つけた事を深く反省し、更生するパターンが多い。
対にして、悪に入るのも、身近な人に傷つけられて入るパターンも多い。
裏社会や、不良モノにとても人間臭いストーリーが多いのは、こういった背景があるからなんじゃないかと思う。
シリアルキラーや、快楽殺人の類いの悪ではない悪は、誰しも少なからず共感出来る部分があるような気がする。
(無い方はすみません。)
何にせよ、自分は、「あーこうなってはいけないな」という抑止力になって良かった。
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Posted by ブクログ
吉本芸人の「闇営業」が注目されています。
昨日は、問題の渦中にいる「雨上がり決死隊」の宮迫博之、ロンドンブーツ1号2号の田村亮が記者会見して、世間の耳目を集めました。
ただ、問題の本質はどう考えても特殊詐欺グループだと思います。
連中のような反社会的勢力をいかに排除するかが問われています。
ただ、特殊詐欺グループがどのようなグループなのか分からなければ、排除も何もありません。
というわけで、暴力団などの反社会的勢力について書かせたら右に出る者はいない溝口敦さんが著した「詐欺の帝王」。
発刊が2014年とやや古く、新手の特殊詐欺についてはフォローできていない懸念はありますが、特殊詐欺グループの思考形態や行動様式はほとんど変わっていないでしょう。
結論から言うと、こんな連中に眼を付けられたら、素人ではとても太刀打ちできないということ。
誤解を恐れずに言うと、彼らは本当に頭がキレる。
本書の「主役」は、かつて「オレオレ詐欺の帝王」と呼ばれた本藤彰(仮名)。
大学のイベントサークルの代表として頭角を現し、大手広告代理店(D通?)に就職するも、左遷に遭って犯罪に手を染めるようになりました。
その手練手管のすさまじいこと。
本物のヤクザさえも抑え込んでしまうのですから恐れ入ります。
勉強不足で、「かぶせ」という連中の手法も本書で初めて知りました。
一度何かの詐欺に引っ掛かった被害者を何度も狙い、骨の髄までしゃぶり尽くす。
本藤はこう話します。
「300万円振り込むということは、3000万円は貯金があるということです。この残りを根こそぎ搾り取った方が(片っ端から電話を掛けるより)効率的なわけです」(カッコ内引用者註)
悪党です。
ここで、「私は詐欺に引っ掛かったことがないから大丈夫」とホッとしたあなた(私も)。
安心してはいけません。
プロスペクト理論によれば、人は利益を目の前にすると、利益が手に入らないリスクを回避したがる傾向があります。
この傾向から自由になるのは、なかなか難しい。
つまり、私を含め誰もが「特殊詐欺被害者予備軍」と言えるのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
まずは官憲に、さらに対策を強化していただく以外にない。
売れっ子芸人の宮迫や田村らを招いて大パーティーを開いていた例からも分かる通り、特殊詐欺グループは派手に散在するのが好きです(これは単に好きだという理由のほかに、銀行口座に入金できないなどでカネの使い道の選択肢が乏しいこともあるようです)。
そこに目をつけ、官憲は派手な金の使い方に注目し、特殊詐欺グループを徹底的に取り締まっていくのです。
もっとも、特殊詐欺グループが散在するようなキャバクラなどの店長や黒服は「たとえお客が犯罪者であっても、うちの店に大金を落としてくれる太い客が大事だ」と考えるため、なかなか協力を得るのは難しいと著者は指摘します。
では一体、どうすれば?
庶民の私としては、今まで同様、身の丈に合った生活をしながら、少しでも勉強して自己防衛を図るほかないと思うのです。
詐欺に遭いたくない方はどうぞ。 -
Posted by ブクログ
「この2つはセットでしょ~!」
って誰もがわかってるけど、改めてニュースで言っちゃうと「ゲスい!」「興味持ってクスリやりたい人が出ちゃうんじゃない?」って思われるからあえて報道しないんだけど、そこをあえて掘ったレポ。
スポーツ選手や芸能人がカップルで逮捕される理由
入手手口
暴力団の資金源となる理由
クスリの闇ビジネス
コカインと覚せい剤の違い
副作用といかにして廃人ができるか
などなど…
クスリの世界と仕組みがよくわかります。
LSD、マジックマッシュルームは幻覚系
コカインはコカの木から採るアッパー系の興奮系
ヘロインはあへんの実から採るダウナー系の抑制系
覚せい剤はアンフェタミン、メタンフェタミンの興奮系など…依存性薬物の分類はだいたい8種類に分けられるのだとか
怖かったのは「知らない間にクスリを使われる」という話。
お互いに納得して使うならまだしも知らないうちに使用されるなんてホントコワイ。
もうそれってある意味「殺人」だからね。
読んでたら怒りが込み上げてきたよ。
まあそんなこんなで大変勉強になりました。
で、思うんだけどね
クスリで廃人になった話とか副作用とかやっぱり子供の時から教えておいた方がよくないかい?
この話を読んでしまうと絶対に手を出したくないと思うと思うけどな~。