溝口敦のレビュー一覧
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決して反社会組織を肯定し賛美するような代物ではない。
溝口先生の書物を読むのは2冊目だが、あくまでも我々が知らない世界の事実だけを伝えるものである。
驚かされるのが、その取材量である。
生まれ故郷の旧友や恩師にまで取材しており、そこから起こされる文章はあたかも実際に見てきたかのような内容である。
とかく一般人とは縁のない世界の話、ここまでの取材と文章構成はさすが溝口先生としか言いようがない。
逆にいえば、任侠武勇伝を堪能したい方には、少々味気ないものかもしれない。
それは主人公の・・・言い方は悪いが「かっこわるい」部分も描写されているからでもある。
女性に対してシャイな人柄や、商売や博打 -
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■覚醒剤の薬理作用には男女の違いがある。効果は女性の方により強く具体的な形で現れる。その差を自分の利益に結びつけようとする男がいる。覚醒剤を享楽目的で使うケースが増えてきた。
■依存性薬物の分類
①モルヒネ型(抑制作用,アヘン,モルヒネ,ヘロイン,コデイン)
②バルビツール酸系催眠剤及びアルコール型(抑制作用,バルビタール,フェノバルビタール,フルニトラゼバム,トリアゾラム,アルコール)
③コカイン型(興奮作用,コカイン)
④大麻型(抑制作用,マリファナ,大麻樹脂,ハシッシュオイル)
⑤覚醒剤型(興奮型,アンフェタミン,メタンフェタミン)
⑥カート型(興奮作用,カート,カチノン,カチン)
⑦幻 -
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清原逮捕や少し前なら餃子の王将事件など、暴力団絡みの事件は多い。けれどもそもそも暴力団という組織がなぜ存在しているのか?彼らはどうやって食っていっているのか?よく「必要悪」などと言われるが、実際のところどうなのか?自分自身が暴力団とかけ離れたところにいるために彼らに対する知識は驚くほど少ない。本書は暴力団にとどまらず、暴力団に対する警察のあり方について知る上で良書である。
本書は「暴力団の存在は否定されるべきものだ」というスタンスを基本としている(当たり前といえばそれまでだが)。そのスタンスに立った上で法や警察のあり方にも踏み込んでいる。たとえば各地で制定されている暴力団排除条例。なんとこの -
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おれおれ詐欺など組織的な特殊詐欺犯罪組織の頂点に君臨していた男「本藤」の半生を描いたもの。裏世界の当事者へのインタビューを取ってくることで有名なノンフィクションライターの著者が、「本藤」本人の話を中心に構成したもの。
おれおれ詐欺の起源が、イベントサークルやヤミ金にあったとは驚きだ。しばらく前に世間を騒がせたスーフリ事件も、それが原因で本藤が会社を辞めるきっかけ(犯罪に手を染めるきっかけ)になっているというのも不思議な話だ。まあ、中身を読んでいただきたいが、とにかく驚くのはその金まわりの桁違いのよさだ。それだけの人がだまされていたということなのだが。
本藤は、自分のところに官憲の手が回る前 -
- カート
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試し読み
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繁華街で銃撃戦。手榴弾で爆破。警察官に銃乱射―。そんな話が全編にわたっててんこ盛りでつづられている一冊です。「暴力団はなぜ殺しあうのか?」この疑問に余すことなくこの本は答えてくれますが、重いです。
この本は週刊ポストに連載されていた記事をまとめて加筆訂正の上新書として刊行されたものです。僕はこの連載を飛び飛びでしかも斜め読みで読んでいたのであまりじっくりとは読んでいなかったのですが、このたび書籍化されたということで手に入れて読んでみることにしました。
僕よりも『業界』の動向についてお詳しい方はいらっしゃるかと思うのでさらりとしかないようには触れませんがいわゆるヤクザ、暴力団の文字通り血で