溝口敦のレビュー一覧
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グレービジネスのトップを走るそれこそ怪物達と言われる人々の紹介。直接彼らに取材をされた筆者の凄さも感じてほしい。共通して言えるのはみんながみんなクロにはならない、いやシロに向かって行く姿であろうか。成功者の殆どはグレーゾーンから攻めて結果大当たりし、いつかグレーを抜け出しシロになる。某USENだって最初は無断で電柱利用してケーブル引いてたし…
彼らの頭脳と言うか商才と言うか、なんなんでしょうか、デリヘル王の年商はグループ会社を含めて10億、出会い系サイトの帝王さんの月の利益は2,250万円、元ヤクザのFXの帝王さんは一週間で3億稼ぎ、それでも捕まらない、税務署入ってもお土産無し(やっぱり警察と -
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ハンナングループを取り仕切っていた「食肉の帝王」・浅田満を軸に、日本社会の暗部に切り込んだノンフィクション。
同和と暴力団という、我が国のタブーである勢力を背景に、巨万の富を築いた浅田の手腕が描かれる。
また、浅田と癒着していた政界や官僚の不公正・不正義も暴いていく。
BSE問題に乗じた食肉偽装事件の実態にも迫る。同事件は、本書出版時点では第1審継続中であったようだが、その後上訴審で争われ続け、昨年(2015年)、ようやく最高裁で決着が着いた(詐欺や補助金適正化法違反で実刑となるも、証拠隠滅教唆では証拠不十分として無罪)。
浅田満という男の実像は、本書を通読してもなお判然としないところが -
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そもそも暴力団とはどういう組織で、具体的にどういったことをしているのか、内部の人間関係はどうなっているのか?こうした暴力団のいわば基礎知識について記述したのが本書であり、暴力団についてまったくのど素人、任侠映画も見たことない、でもその実態を知りたいという自分のような人間向け。
印象深かったのが暴力団と警察との関係性、なぜ暴力団自体を違法としないのかということは自分もなんとなく疑問に思っていた。確かに警察とて一つの職業、その食扶持がなくなったら困るということ自体はりかいできるが、改めて警察って信用ならない組織だなと思い直した次第。
著書は最後に、暴力団は確実に衰退してきており、暴力団に旨味が -
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著者の溝口敦氏は極道取材の第一人者。
そんな著者が闇を暴いた。
オレオレ詐欺の帝王(本藤彰(仮名))から取材した詐欺の手口とは?、どんな人を嵌めるのか?、なぜ被害者は後を絶たないのか?を赤裸々に暴く力作。
本藤は名門私大に在学中からイベントサークルのからみでビジネスを学び、卒業後、広告代理店に勤めるが辞めて、闇金融の会社を起こし詐欺の世界に身を投じる。
彼のアイデアが組織を強くした。
警察に携帯電話からのメールによって通信傍受されることで足がつかない方法として、
グーグルメールを使い、利用者共通で、アドレスとパスワードを決めるば、いつでもどこでも詐欺組織員がログインして、メール本文を下書き保存 -
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ネタバレエグイです。
ここまで書いてしまうとモデルになった人がわかる人にはわかってしまうのではないかと思ってしまいます。
徴税についてはやはり被害者救済の視点は全くなく、自分の手柄のみなのかというのがよく分かった。
また、加害者からお金を没収しても先に税金に持っていかれてしまい、被害者へは微々たる額しか返済されない。
テレカが詐欺の温床というかあれでだいぶNTTは損をしているはずだが、おそらくはそれらはすべて国民に転嫁してしまっているのだろう。やつらがリストラされたり給料が下がったという話は聞きませんからね。
詐欺の帝王が「被害額の100%ではなく、利息や迷惑料など込みで120%を返還する法的 -
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ネタバレ暴力団の入門書。
暴力団から,ヤクザ,マフィア,半グレまで。
暴力団は衰退傾向(特に若年層が入らない)で,「オモテ」に出ないマフィアへ移行するのではないか,ということ。
続編もあるようで,継続して読みたい。
・暴力団(暴対法2条2号)
ほぼすべての暴力団が指定暴力団'(暴対法3条)指定を受けている。
かつては博徒系,テキ屋系,愚連隊系の3つに分けていた。
・準構成員(34頁)
構成員ではないが,暴力団と関係を持ちながら,その組織の威力を背景として暴力的不法行為を行う者,または暴力団に資金や武器を供給するなどして,その組織の維持,運営に協力し,もしくは関与する者。
・共生者(