溝口敦のレビュー一覧

  • 細木数子 魔女の履歴書 新装版

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    とても面白かったし、こうした気合の入ったノンフィクションものは最近なかなか読めない。死人に鞭打つといえばそうだが、2006年に出版されているのでそこは割り引く。芸能界がどの程度反社会的勢力に揉まれているのかは知るすべもない。
    他方で何回も読む類の本でもなく、文庫本でちょうどよかった。

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    2026年10月09日
  • 細木数子 魔女の履歴書 新装版

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    ドラマ『地獄に堕ちるわよ』を見たあと、溝口敦『細木数子 魔女の履歴書 新装版』を読んだ。

    ドラマを見て、占いとは「当たるも八卦、当たらぬも八卦」であり、そこには良い占い師もいれば、そうでない占い師もいるのだろう、という程度に受け止めていた。人は不安を抱えたとき、誰かに道を示してほしくなる。その意味では、占いが人の支えになることもある。

    しかし本書を読むと、その印象はかなり変わった。

    描かれているのは、単なる占い師の物語ではなく、占いの背後にある金、権力、人脈、恐怖、そしてメディアの構造である。「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と言いながら、その曖昧さを利用して大きな金を得る。人を導くように見せながら、時には人を傷つけ、支配し、恐れさせる。その姿が、著者のかなり辛辣な筆致で描かれている。

    本書の表現には強い断定や人格批判も多く、そのまま受け取ってよいのかという慎重さも必要だと思う。人の見方は立場によって変わるし、本人には本人なりの理屈や物語があるとも思う。その中で本書から見えてくるのは、「人を救う言葉」と「人を支配する言葉」は紙一重だということだった。

    細木数子という人物そのものよりも、周囲がその力を許していく構造である。怖いから逆らえない。人気があるから止められない。数字が取れるから使い続ける。そうして、強い言葉や放言が社会の中で大きな力を持っていく。

    不安なときは、道を探したがる。その道を示す言葉が相手のためなのか、それとも相手を従わせるためなのか。そこを見失うと、「導き」は簡単に「支配」へ変わってしまうのだと思った。

    ドラマと本を続けて触れたことで、細木数子という一人の人物を通じて、占い、メディア、金、権力、そして人間の弱さについて考えさせられた読書になった。

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    2026年05月06日
  • 細木数子 魔女の履歴書 新装版

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    ドラマ「地獄に落ちるわよ」の原案になったと知り、興味を持ち読みました。
    面の皮が厚すぎて滑稽にも見える細木さんに、筆者の評価はなかなか辛辣で面白い。
    この事実通りにドラマを作るとあまりに細木数子に魅力もないので、ドラマはうまく細木側の履歴書も織り交ぜながら魅力的なストーリーに構成されてるなあと思いました。
    最近ミステリが不発続きなので、こういうノンフィクションを読んでいこうかな、と考えるきっかけになりました。

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    2026年05月03日
  • 詐欺の帝王

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    余りにも救いがないが表で真っ当に生きることが如何に大切なのかを学べる
    日本人はお金の教養を持っていないから騙されやすいっていうのは当たってる

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    2026年03月14日
  • 喰うか喰われるか 私の山口組体験

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    ライター鈴木智彦氏が尊敬しているライター溝口敦。彼の半生のドキュメンタリーは実に人間臭くて、読み応えありました。
    反社会組織との着かず離れずの関係は、傍観者としてはとても惹かれるものです。
    色々勉強させてもらいました。

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    2024年03月26日
  • 暴力団

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    当該団体・組織のことがよくわかる。劇画、マンガ、小説、ドラマ、映画等で、「不良」、「半グレ」、「やくざ」等を美化するようなものが多すぎる。うんざりである。そんなものに関わることがいかに恐ろしいことか。実態を知ることのあり方を改めて認識した。

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    2023年04月21日
  • 山口組四代目 荒らぶる獅子

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    決して反社会組織を肯定し賛美するような代物ではない。
    溝口先生の書物を読むのは2冊目だが、あくまでも我々が知らない世界の事実だけを伝えるものである。

    驚かされるのが、その取材量である。
    生まれ故郷の旧友や恩師にまで取材しており、そこから起こされる文章はあたかも実際に見てきたかのような内容である。
    とかく一般人とは縁のない世界の話、ここまでの取材と文章構成はさすが溝口先生としか言いようがない。

    逆にいえば、任侠武勇伝を堪能したい方には、少々味気ないものかもしれない。

    それは主人公の・・・言い方は悪いが「かっこわるい」部分も描写されているからでもある。
    女性に対してシャイな人柄や、商売や博打が苦手、清貧で派手を嫌うといった部分だ。
    我々一般人はそういう部分に人間味を感じ惹かれ、おもしろいと思うのではなかろうか。

    そして、結末が分かっている、歴史は変えられないのに、
    「あかん、そっち行ったらあかん」とその最後に感情移入してしまう。
    最期も事実を伝えるのみで、淡々と進行し、過度に美化されたりドラマチックな演出もない。

    膨大な取材から人間像に描いているが、あくまでも第三者からの言葉からであり、
    実際本人がどう思い考えていたかというのは、少ない発言録から読み解くしかない。
    そこが本書の良いとこでもあり、ぼやけているところかもしれない。

    案外本人は「そんな細かいこと考えとらんわ」「ええ加減な事言うな、ほめすぎや」そういうかもしれない。

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    2022年07月03日
  • 教養としてのヤクザ(小学館新書)

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    ヤクザと基本的人権・憲法の話は面白かった。

    ラベルで暴力団を排除した先には何があるのか。
    何でも有りのアングラ組織や海外マフィアの世界ならないように、警察のバランス感覚を望む。

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    2022年03月22日
  • 教養としてのヤクザ(小学館新書)

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    「教養としての〜」という意味は、ヤクザと
    いうものを一つの産業というか、業種として
    考えた場合に、現代社会の中でどう位置付け
    されていて、これからどういう未来が待って
    いるかを知る行為を指しています。

    もちろん反社会的勢力では有りますが、実は
    オレオレ詐欺グループとは一線を画している
    点などは、意外と知られていません。

    まさしく、教養として知っておくべき内容が
    盛りだくさんの一冊です。

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    2021年02月08日
  • 教養としてのヤクザ(小学館新書)

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    他の同様な内容を扱った本を読んだことがないので、内容について比較はできませんが、普段耳にするようなことについて触れてあり、なるほどと思うこともありました。
    読み物として面白い一冊です。

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    2020年11月21日
  • 溶けていく暴力団

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    2013年に出版された本。2013年というと山口組分裂前になるが、この本に書かれた通りのことが起きている。ヤクザのシノギは先細り月々の会費にも苦労する始末。ところが組織のトップは危機感が薄く会費の取り立てをやめようとしない。外にシノギを求めることができないから組織内での利権の取り合い。よってもって分裂につぐ分裂。

    暴対法によって、ヤクザはマフィア化するという声はあったが、実態はトップの危機感の薄さに由来する存在感の喪失。ヤクザが終わるのはもう遠い未来ではないんだろうな。

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    2020年07月26日
  • 詐欺の帝王

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    今なお正体が定かでない,2chで有名なオレオレ詐欺集団のトップ,工藤明夫と思われる人物を取材した本.詐欺の内容が興味深かったこともさることながら,溝口敦の取材力に驚いた

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    2020年03月01日
  • さらば! サラリーマン 脱サラ40人の成功例

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    20190717


    40人の脱サラ起業家たちのエピソードがサラッと紹介されている。

    どれも小規模事業で、収入的には厳しそうだが、サラリーマンをやめて後悔している人は居ないようだ。

    老後の不安を払拭しながら自分の城を持つことはやりがいがあるのだろう。

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    2019年07月17日
  • 溶けていく暴力団

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    溶けていく暴力団。溝口敦先生の著書。暴力団や反社会的勢力の現状をわかりやすく解説した良書。溝口敦先生の取材力と文章力の高さには感嘆するばかり。

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    2018年08月13日
  • 薬物とセックス

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    ■覚醒剤の薬理作用には男女の違いがある。効果は女性の方により強く具体的な形で現れる。その差を自分の利益に結びつけようとする男がいる。覚醒剤を享楽目的で使うケースが増えてきた。
    ■依存性薬物の分類
    ①モルヒネ型(抑制作用,アヘン,モルヒネ,ヘロイン,コデイン)
    ②バルビツール酸系催眠剤及びアルコール型(抑制作用,バルビタール,フェノバルビタール,フルニトラゼバム,トリアゾラム,アルコール)
    ③コカイン型(興奮作用,コカイン)
    ④大麻型(抑制作用,マリファナ,大麻樹脂,ハシッシュオイル)
    ⑤覚醒剤型(興奮型,アンフェタミン,メタンフェタミン)
    ⑥カート型(興奮作用,カート,カチノン,カチン)
    ⑦幻覚剤型(興奮作用,LSD,PCP,メスカリン,MDMA)
    ⑧有機溶剤型(抑制作用,シンナー,トルエン,酢酸エチル)
    ■危険ドラッグは過去「合法ドラッグ」「脱法ドラッグ」「脱法ハーブ」「違法ドラッグ」「違法薬物」など呼び名の変遷があるが2014年以降はすべて「危険ドラッグ」と呼ばれる。
    ・合成カンナビノイド系,合成カチノン系,幻覚系の3系統
    ■「つぶれ」とは,薬物による多幸感の後の激しい抑うつと興奮及び薬物渇望の状態をいう。
    ■1回だけでも「乱用」になる。
    ■医薬品はその使用量や使用方法が同じであっても薬理作用が同じように現れるとは限らない。
    ・薬物に対する反応性「薬物感受性」に違いがある
    ・男女によっても差異があり女性は男性に比べ薬物感受性が高いと言われている
    ・子供と高齢者は薬物感受性が高い。これは肝臓の代謝機能と腎臓の排泄機能の問題で,子供は未成熟,高齢者は機能が低下しているため
    ・個体差もあり人により全然違う
    ■2015年の全国警察における覚醒剤検挙人員は11022人でほぼ前年並み。
    ・40代:34.3%(2,324人)
    ・30代:30.7%(3,383人)
    ・50歳以上:21.1%(2,324人)
    ■再犯率は全体で64.8%に達する。
    ・50歳以上:83.1%
    ・40代:72.2%
    ・30代:57.9%
    ■薬物対策は次の四つが上手くいってこそ成果があるもの。
    ①正規麻薬等の厳格な管理
    ②不正麻薬・覚醒剤等の取り締まり
    ③予防啓発
    ④依存・中毒対策
    ■覚醒剤の生涯経験率は0.4%とされる(厚生労働省研究班調査)
    ・人口一億人として約40万人
    ・アンケートなので少なくともこの倍以上,100万人はいると推計される
    ■覚醒剤は「前借りのクスリ」といわれる。寝ないで頭や身体を動かしていたければ明日の分明後日の分までエネルギーを前借できる。
    ■「覚醒剤やめますか,それとも人間やめますか」は真実を語る至言。
    ・覚せい剤そのものが人体に加える罰があまりにも苛酷

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    2017年01月11日
  • 詐欺の帝王

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    かなり面白かった。
    興味を持った人は読んでおいた方が良い。
    闇金を発端としたオレオレ詐欺、その歴史やシステムがどのようになっていたかがわかる。
    とてつもない巨額なマネーが動いていた。

    詐欺を行うものの心理やテクニック、手口を知っておく事で詐欺にかかりにくくなるだろう。

    表社会でも裏社会でも大きな成功や巨額なマネーを得るには後ろ盾は重要なのだな。

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    2016年08月16日
  • 闇経済の怪物たち~グレービジネスでボロ儲けする人々~

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    「まず朝早く起きて、やりたくないと思った仕事から始める。」

    覚醒剤の購入場所を知りたければ、裁判所に行けばよい。
    ポスティングチラシに5円をつける。

    きわどいラインのビジネスだからこそ慎重に。

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    2016年05月06日
  • 続・暴力団

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    清原逮捕や少し前なら餃子の王将事件など、暴力団絡みの事件は多い。けれどもそもそも暴力団という組織がなぜ存在しているのか?彼らはどうやって食っていっているのか?よく「必要悪」などと言われるが、実際のところどうなのか?自分自身が暴力団とかけ離れたところにいるために彼らに対する知識は驚くほど少ない。本書は暴力団にとどまらず、暴力団に対する警察のあり方について知る上で良書である。

    本書は「暴力団の存在は否定されるべきものだ」というスタンスを基本としている(当たり前といえばそれまでだが)。そのスタンスに立った上で法や警察のあり方にも踏み込んでいる。たとえば各地で制定されている暴力団排除条例。なんとこの条例の主体は「暴力団」でも「警察」でもなくなんと「住民、市民」なのである。市民が暴力団と付き合わないというのは分からなくもないが、それじゃあ警察は一体何をするというのだ?

    ただし、仮に暴力団がいなくなったとすれば、これまでのパワーバランスが崩れることも必至だ。それでも「正当な」権力で平和を維持しようとするなら、警察はこれまで以上の働きが求められる。それに本書も指摘するように、警察はその食い扶持を(退職後でさえも天下りという形で!)維持するという意味で暴力団を本気で無くそうとは思っていない。つまり警察は全然本気なんかじゃないわけだ。

    結局、暴力団を減らすためにはそもそも暴力団に入る若者を阻止することしかないのではないだろうか。でも経済状況の悪化、学力の低下、学力の軽視(一部の層だが)などが進んでいると思われる現在、暴力団とまではいかずともそれに近い半グレは増えていく気がする。そしてそれがまた権力を持ち始めて、それに警察が乗っかったりするのだろうな…頭痛い。この本を読むと警察不信もますまふ強くなるよ。個人的には前作『暴力団』よりも面白かったし勉強にもなった気がする。

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    2016年02月17日
  • 山口組動乱!! 日本最大の暴力団ドキュメント 2008~2015

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    山口組のこれまでの動きや出来事を、内部事情を事細かに反映させながら、分かりやすく説明されている。この本では、2008年から2015年までの出来事を中心に取り扱っており、私たちの記憶に残っている出来事も多くあった。だからこそ、「あの事件の背景は、〜ことだったんだ」と思うことが多々あり、目から鱗が詰まった一冊となっている。

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    2015年11月14日
  • 詐欺の帝王

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    おれおれ詐欺など組織的な特殊詐欺犯罪組織の頂点に君臨していた男「本藤」の半生を描いたもの。裏世界の当事者へのインタビューを取ってくることで有名なノンフィクションライターの著者が、「本藤」本人の話を中心に構成したもの。

    おれおれ詐欺の起源が、イベントサークルやヤミ金にあったとは驚きだ。しばらく前に世間を騒がせたスーフリ事件も、それが原因で本藤が会社を辞めるきっかけ(犯罪に手を染めるきっかけ)になっているというのも不思議な話だ。まあ、中身を読んでいただきたいが、とにかく驚くのはその金まわりの桁違いのよさだ。それだけの人がだまされていたということなのだが。

    本藤は、自分のところに官憲の手が回る前に足を洗う。リスクマネジメントにも優れた人物なのだろう。今は堅気だという。著者は本藤を断罪もしないし、許すこともしない。しかし、被害に会い身を持ち崩した多くの人がいる以上、やりきれなさは残る。たとえば自分の親がだまされるような目に合っていたとしたら、どんな気分でこの本を読んでいただろうか。

    もう少しシステム詐欺の具体的な手口があれば、こちらの好奇心を満たしてくれたのかもしれないなと思いながら、よく聞きこまれたストーリー性が読み手を惹きつける。溝口さん、その辺りは安心できる。でも、どこまで本当なんだろうね。

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    2015年06月07日