溝口敦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
う~ん、闇が深い業界ですね。
著者の綿密な取材に基づく裏社会のルポルタージュはいつ読んでも圧巻です。よくもまぁここまで書けるものだと感心してしまいます。
2004年当時の市場規模で30兆円。
レジャー白書2010によれば、パチンコの参加人口は1720万人、2009年の市場規模は21 兆650億円だそうです。
ゴトなどの周辺産業を含めるともっと大きいでしょう。
わずか数年で30兆円が21兆円とすさまじく縮小していますが、それでも旅館1.9兆円、ホテル1,0兆円に比べて、レジャーの中でもダントツの規模です。
2011年の一般会計予算が国債発行含めて92兆円であるのに対して、
パチンコの21兆円はとてつもない額ですよね。 -
Posted by ブクログ
世の中不況だなんだかんだ言われながら、パチンコ産業は衰えません。30兆円ですか、、、自動車産業に匹敵するほどの市場規模なんですねぇ。
お役所のお金の無駄使いの問題が事細かに報道される昨今ですが、このパチンコに関する警察行政や警察官の天下りとかについては、テレビ番組などで取り上げられることはありませんね。⇒本書を読んで、30兆円の何割かが、闇のお金になっているんだなぁという認識を新たにさせられました。
まぁ、自分はパチンコをやらなくなってしまった人間なので、自分の懐の問題ではないと言ってしまえばそれまでなんですが、、、
(2009/3/31) -
Posted by ブクログ
ライターの鈴木智彦氏が師と仰ぐ溝口敦氏は暴力団取材において百戦錬磨のライター。
その筆致は今回も痛快でした。(時代性もあってコンプラ的に?なところも多々ありますが)
Netflixでドラマ化されたのを機に読んでみましたが、戸田恵梨香が演じるほどの人物なのか?とおもいましたね。
当時から苦々しく思っていた彼女の存在だったので、その嫌悪感を裏付けてくれる彼女の過去や手口には辟易とさせられ、読んでても気分が悪くなるようでした(溝口敦は悪くない)
各メディアも、当時を振り返って同じことの内容にして欲しいと思いますが、ま、無理かな。
視聴率さえ取れれば何でもやる、発行部数が伸びればお構いなし、そんなメディアは無くならないのでしょうね。
せめて情報は自分で正しく取捨選択しないと。
しかし、占いってなんでそんなに人気があるのだろうか?不思議でしょうがない。 -
Posted by ブクログ
細木数子の一生
まぁそういう時代だったんだなって。
でも流行った、大殺界とか結構みんな信じていたような気がする。
RADの歌詞にも出てきたし。
今思えば芸能界や政治などの権力者は暴力団と密であったと思うし、社会はそんなにクリーンではないと分かっている。フジテレビ問題や日テレの漫画家死亡やTOKIOの件とか見ればなんとなく察する。それが今より昔の方がやりやすかったのだと思う。
細木数子のことを良くは思わないけど、でも愛人と本妻がいるような環境で育ち、戦後の時代を上手に生きたのではないか、やっぱり人間行動することが人生を変えるのだなと思った。あそこまで行動することは普通の人間には難しい。だから凡人の人生になる。悪女にも魔女にもなれない。 -
Posted by ブクログ
ノンフィクション作家の溝口敦さんが2008年に刊行した細木数子の半生を描いた書籍が加筆修正され新装版として文庫化。Netflixにて戸田恵梨香主演でドラマ化され、この本が参考文献と表紙に書いてあったので、買ってしまった。
ドラマの内容もいわゆるヤクザとズブズブの関係だったストーリーであるが、ドラマは戸田恵梨香演じる細木数子が戦後の貧しい中でミミズを食べ、貧乏を恨み、成り上がっていくさまには多少の憐れみ?に似た同情する気持ちもあった。
しかし、このノンフィクションを読むとこれが事実なら、怖いと思った。
売春斡旋、ヤクザとの深い関係、インチキ占いの数々…ゴールデンで見た彼女の冠番組は僕も面白がって見ていたから、そこまでの悪行をしている人だとは思えなかった。この本に書かれていることが事実であることが前提なら、気持ち悪いし、視聴率のためにこの魔女を大々的取り上げたマスコミの罪は大きいよね。
いま細木数子の養女が同じように占い師として活動しているようだが、このドラマや新装版の本にはかなり打撃を受けてるだろうな…まあ僕には関係の無い話だが。
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Posted by ブクログ
ネタバレネットフリックスシリーズ『地獄に堕ちるわよ』参考文献!稀代の女やくざが生き抜いた色とカネと暴力にまみれた欲望の戦後史!――「地獄に落ちるわよ!」の決めゼリフでテレビ界がひれ伏した恫喝の占い師を、カネにあかせた6億円の訴訟と広域暴力団最高幹部からの圧力にも屈せずに表舞台から引きずり降ろしたジャーナリズムの金字塔!
渋谷の青線地帯で生まれ、銀座、赤坂の夜で育った「魔性の女傑」――。暴力団幹部と深く永い契りを交わし、人気絶頂の演歌歌手から歴代首相の指南役までを手なずけ、「世界一の占い師」として巨富を得た稀代の女ヤクザの実像と正体に斬り込んだ、溝口敦だからこそ書けた真実!
(目次)
文庫版のためのまえがき
序 章 時代の「寵児」なのか?
第一章 妻妾同居の家に生まれて
第二章 色と欲の「同行二人」
第三章 小金井一家・堀尾昌志との深く永い契り
第四章 他人のふんどしで占い師・細木の土俵入り
第五章 島倉千代子というカモネギが来た
第六章 歴代首相の指南役・安岡正篤をたぶらかす
第七章 細木を使うテレビ局の無残な無定見
第八章 「神水から墓石まで」の細木商法
第九章 墓地が炙り出す「最愛の男」
終 章 低俗な時代を謳歌する女ヤクザ
付 記 「反論と訴訟」という墓穴
解 説 鈴木エイト -
Posted by ブクログ
2011年発行なので少し古い情報だが、暴力団の組織構造やシノギ手段など基本的なことは知れた。ただ、筆者の持論が少し多かったかもしれない。
個人的には第4章がシンプルに面白かったが、劉煥榮のエピソードは理解できず。なぜあんなに台湾で同情を集めたのか。
第5章が微妙。暴対法が暴力団の違法性を十分に指摘していないとする見方は分かるが、そこからの主張の論理展開が分かりにくい。警察が暴力団を維持したいとは本当か?暴力団は政官財にあまり影響してないとは本当か?十仁会の話を眉唾物と言いながら紹介したのはなぜか?筆者の感覚的な話が多く、信じづらい。
暴対法より暴力団排除条例の方が効いているという話は面白かった。 -
Posted by ブクログ
幼少期からヤクザに関しては「悪」「世の中の厄介者」としてしか受け取っていなかった。
20代以降、チラホラと、そんなヤクザにも必要悪的なポジションがあったと目に、耳にすることはあったが、そうした意見も発言は憚れるような風潮があるためか、どこかフィクションのように感じていた。
入念な取材をもとにしているというマンガ『闇金ウシジマくん』を読んで大分意識が変わってきたが、本書で私の対ヤクザ意識としてはある程度の結実を得た気がする。
暴力性が取り柄という特性を持つ連中、一人減の、生き延びていく上での一つのスタイルがヤクザであって、その捉え方の変化の方がむしろ劇的で、現在のヤクザ観を形作っているのだろう。
本書を呼んでなお、密漁などの犯罪行為、すなわち反社会的行為を行う連中は許されざることであるし、不条理な暴力は迷惑千万であるから、徹頭徹尾、関わり合いたくないとしか思わないことには変わりない。
しかし「生き延びるためのすべ」という行動には、人間であれ獣であれ植物であっても原始的な美しさはある。きっとそうした部分に人は惹かれるのだろう。少なくとも私はありのままに人を、情報を受け入れて包み込めるような心の広さを身に付けたいものだ。
最後に。何とか組の○○、のような人名、団体名が多く出て、対談であるから仕方ないとはいえ、基礎知識がないと変数として読み進める必要がって少し大変だった。
一般人としては、それ誰やねん、といった感じだが、その筋ではきっと個々人の影響度が大きく、キーパーソンと、全体を取り巻くグループ関係を掴む必要があるのだろう。 -
Posted by ブクログ
溝口氏と鈴木氏の対談形式で最後まで行く。
教養としてのヤクザ、といったら、まずはヤクザの定義とか、どういう組があり、勢力はどうで、シノギやらヤクザ専門用語解説といったところ体系的なところを期待したのだが、基礎知識があるのを前提で話が進んでいくものだから、なんとなくそうなんだろうなで読み進めてしまうところも多かった。面白かったが、タイトルから期待したのとは少し違ったかな。面白かったのは、ヤクザというのは個人事業主の集まりで、暴力団とは互助会みたいなものというとこまりというところ。映画やドラマで描かれるヤクザのイメージがあまりに良すぎて、強くて不器用で悲しい過去をもち兄貴と弟のギリ人情の世界かと思いきやそうわけでもなさそう。いまは半グレもヤクザも反社という括りでいっしょになって、いままでのようなヤクザ幻想も薄くなっているんだなと感じる。