白川道のレビュー一覧

  • 竜の道(上)
    過酷で惨めな子供時代を過ごした双子の兄弟。
    巨大企業への復讐を誓い、竜一は裏社会で、竜二は政界でのし上がっていく。その絆は固い。
    上巻は目的のためなら殺しも厭わない竜一の視点で描かれる。
    目指す先に幸せがある事を願いつつ下巻へ!
  • 身を捨ててこそ 新・病葉流れて

    師匠との出会い

    危うく命拾いした主人公、不思議な巡り合わせで博打の、いや人生の師匠に出会い、新たな女性たちとの出会い成長していく

    私にはこんな師匠はおらず自力で痛い目を見つつ競輪を覚えたクチですので師匠を持つことを羨ましく感じます
    作者も他界しましたが今の競輪をどう思っているのか、聞いてみたい気がします。
  • 竜の道(下)

    ドラマより断然面白い!

    ドラマを見て本を読んだのですが、竜一のこれからが気になって仕事が手につかなかった。続きも買ってしまった!
  • 竜の道 昇龍篇
    これから更に面白くなりそうな展開でしたが、未完なのが残念でなりません。作品の時代背景は、少し古いですがそれを感じさせない文章力と勢いのある作品でした。

    白川さんの別の作品も、是非呼んでみたいです。
  • そして奔流へ 新・病葉流れて
    中瀬ゆかりの解説が泣ける。
    たまたま本屋さんでこの本を見かけるまでずっと 漂えど沈まずで このシリーズは終わったと思ってた。たしかに漂えど沈まず読んだ時に ものすごく中途半端な終わりかたと思ってたけど 実は全然終わりじゃなかったんだね。
    もっともっとながーい話になるはずだったんだね。思えば白川通は長...続きを読む
  • 天国への階段(下)
    育ての親として子供のために金を要求した男と社員とその家族を守るために殺人を犯した男。ほんの少しの所でこじれてしまった信頼感。自分の大きな過ちに気付いたとき天国への階段へ上る扉が見えたのだろう。その扉を開ける以外の選択肢は無かったのか。
  • 世界で最初の音
    ミステリーではないので犯罪の行方は問題ではありません。ストーリーテリングと白川流の結末でいい読後感を得られました
  • 竜の道(上)
    不遇な子ども時代を送った双子が大物実業家に復讐するため、兄竜一は官僚になり表の世界から、弟竜二は裏の世界から攻めてゆくという話。



    いつものようにハードボイルドだけど、今回は殺される人の数がいつもより多い。

    けれど、殺されるやつはなかなかの狸ばかりなので、自然と竜二に肩入れして読み進んでしまう...続きを読む
  • 身を捨ててこそ 新・病葉流れて
    病葉・梨田雅之が帰ってきた―。この衝撃的な事実を知った時には全身に衝撃が走りました。ここでは身も震えるような勝負は影を潜め、砂押をはじめとする新しい人物たちとの『出会い』に焦点が置かれています。

    病葉・梨田雅之が帰ってきた―。この話を聞いたときには全身に衝撃が走りました。彼は前作のラストで、先物...続きを読む
  • 崩れる日 なにおもう(下) 病葉流れて III
    『毀れゆく者、なにを祈る―』ギャンブル小説であり、筆者の自伝的小説でもある本作の一応の完結編でございます。身を焦がすようなギャンブルと相場の果てに彼が見たものは一体なんだったのか?強烈な物語です。

    ずっと書こう書こうと思って、ついつい延び延びになってしまいました。本書は無頼派作家で知られる白川道先...続きを読む
  • 最も遠い銀河<4>秋
    そんなに悪いことしてないのにどうして!と主人公が救われるように願ってました。でも主人公が幸治に「罪を覆い隠しての夢なんて夢じゃない」と言ったところで、こちらが救われた気分になりました。優しい主人公。あっという間に読めてしまいました。
  • 祈る時はいつもひとり(上)
    白川道はハードボイルド一辺倒で
    彼なりの男の美学を貫いているので
    文庫3冊という分量も
    ややまどろこっしい全体構成も
    やや尻切れ的な幕切れも
    全部許せてしまう。
    ファンというのはこういうもの。
  • 崩れる日 なにおもう(上) 病葉流れて III
    「毀れゆく者、なにを祈る」――。梨田雅之が大阪のメーカーに就職してそこをやめるまでの事が描かれています。やはり、梨田雅之はなるべくして梨田雅之になったのだ。そう思います。

    大阪の電機メーカー「S電器」に就職した梨田雅之は新入社員として社会人生活を送ることになる。しかし、東京で放蕩無頼の限りを尽くし...続きを読む
  • 朽ちた花びら 病葉流れて II
    自伝的ギャンブル小説『病葉流れて』の第二巻です。放蕩に放蕩を重ねた梨田雅之がその学生生活を終える場面までが描かれてます。ここまでの人生を送った人は他にいないでしょうね。

    川崎の競輪場で競輪をやろうとする梨田がまず最初に描かれています。そこで彼は競輪で大当てして、120万円もの大金を稼ぎ出して、姫粉...続きを読む
  • 病葉流れて
    この小説は伊集院静の『海峡』三部作とともに僕の中では双璧をなすものです。『流星たちの宴』の梨田雅之の大学~社会人になるはじめまでを描いたものですが、今の学生にこういう人はいないでしょうね。

    かつて新葉だったことがある。
    かつて新芽だったことがある。
    青い色をした仲間たちは、季節がうつろっても、 ...続きを読む
  • 最も遠い銀河<4>秋
    そっとしておいてくれれば・・・、彼女を遺棄したことだって、悪意があったわけでも誰に迷惑かけるわけでも無いのに、ただ犯罪だからで表沙汰にしたところに憤りを感じた。そっとしておいたからといって、丸く収まっていたかというと、そうでもないとは思いますけどね・・・
    それでも、自殺する必要はなかったはずで・・・...続きを読む
  • 捲り眩られ降り振られ
    この人がギャンブルで失ったお金は競輪だけでも10億近くに上るそうですが、それと引き換えにして得たものはこういう『男の矜持』や哲学なんだと思うと、感慨深いものを感じます。

    正直、何回も笑いが止まらなかった。どうも、僕の笑いのツボは、

    「カネによって炙り出される『人間の本性』に悲喜こもごも」

    とい...続きを読む
  • 最も遠い銀河<4>秋
    遂に追い詰められる新進気鋭の建築家晴之
    渡誠一郎の執念が実る、一方で死期も迫り来る
    いつしか晴之の人間性の虜になっている渡が一人の人間として晴之との対面を望み、叶い、自らの人生を噛み締める

    過去を全て知る後輩、令嬢茜、無二の友人、女流彫掘家……
    周囲の人間を護るための選択肢は只一つ
    美里...続きを読む
  • 最も遠い銀河<3>夏
    ライバルである友人の裏切り、下積み時代の恩師との確執
    悪友の暴走=殺人と美里の埋葬に関する罪被り……
    これらを踏み台に建築家として益々の隆盛を迎える晴之

    令嬢茜との交際、大御所会長にも見初められ、建築デザイン
    ビジネス才覚、全ての才能を開花、大成させつつある晴之に
    渡誠一郎が遂に辿り着く...続きを読む
  • 最も遠い銀河<1>冬
    日陰に落ちた種子、新鋭建築家桐生晴之と定年退官した刑事渡誠一郎を引き合わせるべく小樽の海から女性の死体が揚がる
    殺人の痕跡はなく手掛かりは2つに割れたペンダントのネックレス

    晴之の病死した最愛の女性美里に瓜二つの令嬢茜との出逢いや
    鍵を握る女性彫掘師の記憶、ムショ出の悪友との再会
    日向に落...続きを読む