ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
十八の春、大学に入った梨田雅之にとってすべてのものが未知だった。酒場も、そして女も。だが、運命的に出逢った麻雀に、梨田はその若さを激しくぶつける。次第に彼は博打こそ自分の天運と対峙するものと考え、この道で生きていくことを決意する。そして果てしなき放蕩の日々が始まった――。無頼派作家が描く自叙伝的ギャンブル小説の傑作!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
1~4件目 / 4件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
この小説は伊集院静の『海峡』三部作とともに僕の中では双璧をなすものです。『流星たちの宴』の梨田雅之の大学~社会人になるはじめまでを描いたものですが、今の学生にこういう人はいないでしょうね。 かつて新葉だったことがある。 かつて新芽だったことがある。 青い色をした仲間たちは、季節がうつろっても、 ...続きを読む 輝きを失うことはなかった。 仲間たちは、陽の光を、風の香りを、 ごく自然に受け止めていた。 ある日、ふと、疑問が頭をもたげた。 自分の葉脈のなかに流れているものが、 他の仲間たちのそれとは、 どこかちがうのではないか・・・・・。 疑問はふくらみ、やがてはじけた。 樹から落ち、腐葉土のなかに身を置いた。 そして自覚した。 病葉・・・・・。 そのときから時間の水脈に身を任せた。 どう流れゆこうと、しょせん、 病葉は朽ちるだけだから。 ―白川道『病葉流れて』より 僕がここ最近で感動した小説が白川道の『病葉流れて』三部作です。この本はその三部作の内、第一作になります。内容は『流星たちの宴』の主人公だった梨田雅之の大学時代から物語は始まります。実は、この作品は映画化されているのですが、そっちはなるたけ見ないほうがいいです、しかし、原作は間違いなくオススメです。 18歳で親元を離れて大学寮に入った梨田を待っていたものは麻雀の牌をかき混ぜる音でした。それにすっかり魅了された梨田は永田という男に麻雀の手ほどきを徹底して受けるようになり、美人喫茶で働くウェイトレスであるテコと付き合うようになり、女を知ることになります。ここで描かれている大学生活はさわやかさとは対極をなすもので、確実に今の学生が読んでも理解は難しいと思います。 作中に出てくる新宿、歌舞伎町の町並みはぎらぎらした姿で描写されていて、僕はこの小説を読むたびに、その姿をありありと思い浮かべることができます。そして、レートの高い麻雀や競輪場などに足を運ぶにつれて、梨田の感覚が確実に毀れていく兆候がはっきりとわかります。そのにおいをかぎつけた姫子という女性とも梨田は関係を持ち、この本でのハイライトである彼女の店でバーテンを勤めるレフティとの裏社会の住人を交えたこうレート麻雀の戦いへと突き進んでいきます。 この結末はご自身の目で確認してほしいのですが、『彼らの世界』でいうところの「けじめ」ということはどういうことかを理解するには格好のテキストだと思います。おそらく、作者はこういう体験をしたことがあるのでしょうね。だからこそかけるのでしょう。僕は麻雀をはじめとするギャンブルの類は一切やらないので、麻雀活字を多用して展開される対局の様子がわからないのが難ですが、年収の何年かの金が一気に手元に入ってきたりまた、吹き飛んでいるのだな、ということはよくわかります。 大学時代にここまでムチャクチャなことは経験しなくても、行く当てもない、流れ漂うような時期を送った人間なら、僕のこの小説を勧める理由が理解していただけるであろうということを信じています。
名作『麻雀放浪記』に勝るとも劣らない、青春ギャンブル小説の傑作。圧倒的な筆力を持って語られる闘牌が、読む者を魅了する!
説明 そして青春が終わり、明日なき放蕩が始まった。競輪場のジャンが鳴り、麻雀牌の音がする。血を騒がせるギャンブラーとの勝負に、今日も日が暮れてゆく…。一時は株の世界で巨額の資金を転がしたこともある著者の、奇想天外な自伝的小説。
麻雀放浪記を読み終えて少し寂しかった思いがありましたが、またこの様な作品に出会えて嬉しくなりました。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
病葉流れて
新刊情報をお知らせします。
白川道
フォロー機能について
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
祈る時はいつもひとり(上)
浮かぶ瀬もあれ 新・病葉流れて
大人のための嘘のたしなみ
神様が降りてくる
世界で最初の音
そして奔流へ 新・病葉流れて
漂えど沈まず 新・病葉流れて
天国への階段(上)
「白川道」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲病葉流れて ページトップヘ