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「嘘つきは泥棒のはじまり」と言われるが、我々の暮らしから嘘をなくすことなどできない。多くの嘘は、様々な人間関係において余計な波風を立てないための「大人の知恵」なのである。本音だけで生きようとすれば、無用な衝突を繰り返す。ささやかな嘘を上手に使うことで、自分も相手も気持ちのいい時間を過ごせるのだとしたら――。波瀾万丈な半生の中で多種多様な嘘にまみれてきた著者が、嘘の功罪を独創的な視点で綴る、現代人必読の書。
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Posted by ブクログ
人間は環境に適応しながら嘘を覚えていく動物だと思う。 嘘は人間が持って生まれた物ではない気がする。社会構造や学習によって 嘘という概念が生まれたのだろうか。 世の中には三種類の人間がいる。社会通念の中で生きている人、分かってはいるが共通の社会通念の中では生きられない人、社会通念すら理解出来ない人。そ...続きを読むの種類を見極めないと人を見る目は養われない。 アメリカでは能力のない人間が持ち上げられることはない。完全に実力主義、一方日本では音程がへなちょこでずれまくってる歌手などプロダクションとテレビ業界が資金を投入すると人気が出ることになる。素質などまるでない人間が持ち上げれて外部の力で恣意的に作られたものが偶像になるのが日本だ。
小説家 白川道氏の著書。 前半は嘘についての一般論であるが、後半は実体験に基づいた具体例が多く面白い。 ギャンブル、金、株、先物取引・・・ 昔、先物取引の勧誘電話がしつこくて「あなたが自分で借金してもやればいいだろ!」と言ったら、「私は十分儲けましたので、皆さんにも儲けていただきたくて」と返してきた...続きを読む。 「そんな殊勝なヤツはいねぇよ!」と言ってガチャと切った。 そんな出来事を思い出した。
筆者は自身を真人間と表現しているが、さまざまなロクデナシと接してきてしまったせいで、考え方はだいぶイっちゃっていると思う。 しかし、株や先物取引は、幻想や嘘が多いということは確かだと思う。そして、欲に塗れず慎ましく生きていくことが、面白みはないかもしれないが最も充実した生き方だと教えてくれた気がする...続きを読む。 また、6:4の割合で善いこと悪いことを行い、トータルで善いことをたくさん行えばよいという考え方もとても参考になった。これくらいハードルを低く設定しておけば、心の余裕も生まれて気楽に生きられそう。 人生経験の少ない自分にとってはなかなか面白い作品でした。
最終学歴をどこにするかは個人次第なのだからできるだけ自分の将来にとって有効な通行手形を持っておくに越したことはない。 最終学歴は社会において‘有効な通行手形’によって何が保証されるわけでもない。その最大の重みというのは、その大学に入ろうと努力したし合格するだけの要領と理解力もあった、ということを己の...続きを読む人間性を知らない者にアピールできる。 「努力するために自由も時間も拘束されたけれど成し遂げた。その努力を放棄することはなかった」 ということはアピールできる。 P119 金が人間をどのように幸せにしてくれるかと問われたら、「金は幸せになんかにはしてくれない」と答える。金は人間に必要なものである。しかし必要以上の金は絶対にいらない。金がなければいやなものであるが、それにも限度というものがあるからだ。
良い嘘、悪い嘘、いろんな嘘があるけれど、根っこにあるのは自分自身の弁護か利益のため。でもそれが悪いことではないので、相手に対して悪くない嘘は良いね。
この本は『嘘』と上手に付き合うための本です。人生の前半を『嘘』にまみれてきた作者だからこそかける嘘との付き合い方。 白川道先生の「嘘」にまつわるエッセイ集です。『時には嘘も必要』というのは『汚れた大人』になってしまった自分が言うことではないのかもしれませんが、この本の内容に書かれていることは嘘にま...続きを読むつわる四方山話や嘘で失敗したこと。そして、自身が経験した先物取引にまつわる嘘や株式市場にまつわる嘘について、淡々と書かれています。 僕も最初に就職した会社が(現在では実質的に倒産しているが)白川先生がかつて経験した東京は日本橋蛎殻町のとある商品先物取引を事業においている会社だったので、白川先生がかつて北浜の先物会社で見聞きしたりまた経験されたこと(とはいっても僕は白川先生のように優秀な『営業マン』ではなくダメ社員でしたが…。)とほぼ同一のものを僕自身もまた見ているだけに 「あぁ、業界の本質って変わらないんだなぁ」 ということを思わずにはいられませんでした。 ですので、自分は「正直者」と言う気はまったくありませんが、いろいろと考えさせられる内容でした。
前半があまりためにはならないが、筆者の経歴やお金に対する価値観が面白かった 嘘が苦手な私には勉強になる一冊でした。 新年一冊目です。
「嘘つきは泥棒のはじまり」と言われるが、我々の暮らしから嘘をなくすことなどできない。多くの嘘は、様々な人間関係において余計な波風を立てないための「大人の知恵」なのである。本音だけで生きようとすれば、無用な衝突を繰り返す。ささやかな嘘を上手に使うことで、自分も相手も気持ちのいい時間を過ごせるのだとした...続きを読むら―。波瀾万丈な半生の中で多種多様な嘘にまみれてきた著者が、嘘の功罪を独創的な視点で綴る、現代人必読の書。 良い嘘と悪い嘘がある。一流の詐欺師の話は驚いたが、その他の話は結構分かりきった話ばかりだった。
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