白川道のレビュー一覧

  • 崩れる日 なにおもう(上) 病葉流れて III

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    「毀れゆく者、なにを祈る」――。梨田雅之が大阪のメーカーに就職してそこをやめるまでの事が描かれています。やはり、梨田雅之はなるべくして梨田雅之になったのだ。そう思います。

    大阪の電機メーカー「S電器」に就職した梨田雅之は新入社員として社会人生活を送ることになる。しかし、東京で放蕩無頼の限りを尽くしてきた彼にとって、「使われる」身分というものはただただ苦痛でしかなかった。そんな時、梨田は就職試験で大阪に行ったときに立ち寄った「ブー麻雀」の雀荘「赤トンボ」に赴き、そこを切り盛りするタッちゃんと一枝の夫婦に再会する。なれない仕事と、ホワイトカラー族に対する違和感。上司や同僚、先輩からもだんだんと疎んじられる梨田はその鬱憤を晴らすかのように破滅的に競輪、さらには千点一万円という無茶苦茶なレートの麻雀を打ち、競輪で買った儲けをすべて吐き出すばかりか、借金までこしらえ、男と女の関係になった一枝の店も担保にかけてそれを巻き上げられるという苦境に立たされます。

    もうこうなると完全にブッ飛びすぎていて、おとぎ話の出来事のようでした。そして、ここで麻雀を打っている面子もまた魅力的で、ヤクザ者の安藤。アルバイトサロン(いまでいうキャバクラ)をはじめとする水商売で成功した坂本。そして、パチンコ屋をいくつも経営する金本など。ピカレスクな魅力が全開でした。社内での同僚や先輩たちを麻雀でカモにしながら、「すみれ倶楽部」でホステスをするようになった一枝と一緒に暮らす梨田。ロクデナシ街道を大爆走です。

    ある日、梨田の勤める会社の元に、一枝と別れたタッちゃんが訪ねてきて、梨田はまた「ヤクザと交際している」などと社内では噂が立つようになります。そして、莫大な借金を抱えた梨打は一枝と波口というバーテンダーの三人をお互いに保証人とすることを条件に「北浜の金貸し」である辻野から300万円を借ります。しかし、彼の本業はこれではありませんでした。

    安藤や坂本、金本を交えた麻雀の再戦ではぎりぎりのところで首の皮をつなぐも、会社を辞めたことで辻野からは借金の一括返済を迫れ、窮した梨田の出した答えは、辻野の会社で働くというものでした。辻野の会社は大阪米穀通商という商品先物取引の会社でした。そして、一週間の猶予を与えられた梨田はまず金沢に行って家業を継いだ永田と再会し、彼の継いだ家業が順調であること、そして自身が先物会社に「転職」することを報告すると永田は
    「そうか、相場か……。いよいよ病んだ葉は木から離れ落ちたってわけだ」
    というせりふを口にします。それが僕にはすごく印象的でした。

    東京に戻って、姫子と再会し、金をもらった後、大学で同級生だった湯浅が競輪による借金で変わり果てた姿になっているのを見ると梨田は彼がかねてからの夢であった司法試験に合格して弁護士ということを約束させ、彼の借金を肩代わりします。そして大阪に帰った梨田は「この先しばらく麻雀はしないから」といって「赤トンボ」で安藤、坂本、金本とともに千点一万円のこうレート麻雀を打つという展開で上巻が終わります。僕がここで麻雀を打てれば打っている場面のスリリングさを描写できるのですが、それは勘弁してください。

    ここでこういう記事を書いてこういうことをいうのもなんですが、物語は物語として、適切な距離を保つことをお勧めします。この本は僕にとってバイブルのひとつで、僕の人格形成に相当な影響をうけておりますが、こういう小説や梨田雅之の生き方に共鳴する、ということは確実に「埒外」の人生を歩むことになり、まっとうな生き方が困難になります。これはあくまで僕個人の意見に過ぎませが、どうか頭の隅にでも入れておいていただけると、たすかります。なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。

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    2011年11月10日
  • 朽ちた花びら 病葉流れて II

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    自伝的ギャンブル小説『病葉流れて』の第二巻です。放蕩に放蕩を重ねた梨田雅之がその学生生活を終える場面までが描かれてます。ここまでの人生を送った人は他にいないでしょうね。

    川崎の競輪場で競輪をやろうとする梨田がまず最初に描かれています。そこで彼は競輪で大当てして、120万円もの大金を稼ぎ出して、姫粉にしている借金を返し終えたのもつかの間、今度は幼馴染の母親たちと囲んで打った麻雀でまたしても100万円負けてしまいます。またしても姫子に梨田はカネを無心するのですが、彼女が出した条件は『大学を休学して1年間自分の店で働くこと』でした。

    梨田は大学を離れ、ますます夜の街とギャンブル三昧の放蕩生活に身をどっぷりと浸すことになります。そして、初めての女であるテコとの間も微妙になってきたときに麻雀の師匠である永田から連絡が来ます。彼に会うと
    「大学は辞めて、恋人のルミをつれて田舎に帰って家業を継ぐ」
    というものでした。梨田が彼の実家にである金沢に行くと彼の家は有名な旧家で、そこでの様子と、余命いくばくもないルミと入籍して、彼女と最後のマージャンを囲む。非常にいい場面でした。

    東京に帰ってきた梨田はすべてと決別し、独立すると決心します。テコと別れ、新しく男と女になった香澄にも『しばらく会わない』のメモを残し、ますますギャンブルと夜の街におぼれていく梨田。そのうちに、商社マンの奥さんの佳織にはめられてイカサマ麻雀にはめられるも、すんでのところでヤクザの有坂にすくわれる。その有坂に『お前さんは大学に戻って勉強をしたほうがいい』とさとされ、店のママである姫子にも金を返したあとに『大学に戻りなさい』とさとされ、梨田は大学に戻って、学生相手も麻雀で生計を立てるという生活をするのですが、遺書に暮らしている香澄が流産で病院に運ばれたところあたりから彼の運命が変わり出します。

    かねてからのの敵であるレフティと再会し、高レートで麻雀を打つことになったり、彼女のために就職を考えるようになりますが、以下に友人の紹介とはいえ、面接会場の大阪まで会社の金を使ってグリーン車で行こうといったり、役員たちとの面接で『趣味は麻雀と競輪』『学校の成績はカフカ全集』とのたまう梨田。今のご時世でこれをやると確実に面接官とケンカでしょう。

    そして、心を病んだ香澄を見舞うために岐阜にある彼女が入院している病院に立ち寄るのですが、梨田の態度に香澄はかたくなになってしまいます。最終的に彼女は裏の山で手首を切って自らの命を絶ってしまいます。姫子からこの知らせを聞いた梨田彼を責める姫子の『そうよ、うんと苦しむがいいわ』という言葉に始まって
    「あんたはその年で香澄ちゃんと二人の間に出来た赤ちゃんの二つの命を奪ってしまった。あんたに出来る唯一の償いは、これからもずっとその苦しみを背負っていくことだけよ。初めてあったころ、わたしはあんたにこういった。何事もやるんだったらとことんやんなさいって、ね。でも、あんたがやってきたことはすべてが中途半端。だから周囲の人間が迷惑をこうむるのよ」
    このせりふに僕はドキッとしました。まるで自分のことを言われたようで。

    このあと、梨田は有坂を交えてのレフティとの再々戦を戦い、有坂がレフティに刺されたのを見て、その後、梨田は自分の大学の卒業式を途中で抜け出して、競輪場にいき、そこのバンクを見ながら自分の学生生活が終わったことを実感して目頭が熱くなるラストシーンは、僕の心に、重い読後感を残してくれました。

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    2011年10月27日
  • 病葉流れて

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    この小説は伊集院静の『海峡』三部作とともに僕の中では双璧をなすものです。『流星たちの宴』の梨田雅之の大学~社会人になるはじめまでを描いたものですが、今の学生にこういう人はいないでしょうね。

    かつて新葉だったことがある。
    かつて新芽だったことがある。
    青い色をした仲間たちは、季節がうつろっても、
    輝きを失うことはなかった。
    仲間たちは、陽の光を、風の香りを、
    ごく自然に受け止めていた。

    ある日、ふと、疑問が頭をもたげた。
    自分の葉脈のなかに流れているものが、
    他の仲間たちのそれとは、
    どこかちがうのではないか・・・・・。

    疑問はふくらみ、やがてはじけた。
    樹から落ち、腐葉土のなかに身を置いた。
    そして自覚した。
    病葉・・・・・。

    そのときから時間の水脈に身を任せた。
    どう流れゆこうと、しょせん、
    病葉は朽ちるだけだから。
                      
    ―白川道『病葉流れて』より


    僕がここ最近で感動した小説が白川道の『病葉流れて』三部作です。この本はその三部作の内、第一作になります。内容は『流星たちの宴』の主人公だった梨田雅之の大学時代から物語は始まります。実は、この作品は映画化されているのですが、そっちはなるたけ見ないほうがいいです、しかし、原作は間違いなくオススメです。

    18歳で親元を離れて大学寮に入った梨田を待っていたものは麻雀の牌をかき混ぜる音でした。それにすっかり魅了された梨田は永田という男に麻雀の手ほどきを徹底して受けるようになり、美人喫茶で働くウェイトレスであるテコと付き合うようになり、女を知ることになります。ここで描かれている大学生活はさわやかさとは対極をなすもので、確実に今の学生が読んでも理解は難しいと思います。

    作中に出てくる新宿、歌舞伎町の町並みはぎらぎらした姿で描写されていて、僕はこの小説を読むたびに、その姿をありありと思い浮かべることができます。そして、レートの高い麻雀や競輪場などに足を運ぶにつれて、梨田の感覚が確実に毀れていく兆候がはっきりとわかります。そのにおいをかぎつけた姫子という女性とも梨田は関係を持ち、この本でのハイライトである彼女の店でバーテンを勤めるレフティとの裏社会の住人を交えたこうレート麻雀の戦いへと突き進んでいきます。

    この結末はご自身の目で確認してほしいのですが、『彼らの世界』でいうところの「けじめ」ということはどういうことかを理解するには格好のテキストだと思います。おそらく、作者はこういう体験をしたことがあるのでしょうね。だからこそかけるのでしょう。僕は麻雀をはじめとするギャンブルの類は一切やらないので、麻雀活字を多用して展開される対局の様子がわからないのが難ですが、年収の何年かの金が一気に手元に入ってきたりまた、吹き飛んでいるのだな、ということはよくわかります。

    大学時代にここまでムチャクチャなことは経験しなくても、行く当てもない、流れ漂うような時期を送った人間なら、僕のこの小説を勧める理由が理解していただけるであろうということを信じています。

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    2011年10月25日
  • 最も遠い銀河<4>秋

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    ネタバレ

    そっとしておいてくれれば・・・、彼女を遺棄したことだって、悪意があったわけでも誰に迷惑かけるわけでも無いのに、ただ犯罪だからで表沙汰にしたところに憤りを感じた。そっとしておいたからといって、丸く収まっていたかというと、そうでもないとは思いますけどね・・・
    それでも、自殺する必要はなかったはずで・・・

    長編小説はほとんど読んだことなかったのですが、
    いいですね!
    登場人物に強い思い入れができました。
    (その分、読み終わった後の虚無感も強かったですけどね)

    長編小説は軽く読めないのでちょっと・・・っという人にもぜひ読んでいただきたいです。

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    2011年07月24日
  • 捲り眩られ降り振られ

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    この人がギャンブルで失ったお金は競輪だけでも10億近くに上るそうですが、それと引き換えにして得たものはこういう『男の矜持』や哲学なんだと思うと、感慨深いものを感じます。





    正直、何回も笑いが止まらなかった。どうも、僕の笑いのツボは、
    「カネによって炙り出される『人間の本性』に悲喜こもごも」
    というのらしい。

    白川道先生は、競輪だけでも10億近くを注ぎんでいるという。古今東西、ギャンブルというのは『命の次に』大事なカネを賭けあうところで西原理恵子師匠に言わせると
    「カネの盗みあいに仁義もへったくれもあるか!」
    というもので、白川先生は若いころからどっぷりとあらゆるギャンブルに身を浸していたというホンモノの無頼派作家であるが、自身のギャンブル人生で培った『借金術』を駆使し軍資金を作ってバンクにすっ飛んで行って、途方もない金を賭けて儲けては吹き飛ばして知人や出版社に借用書を書く白川道先生。その借用書は
    『回収不能の白川ペソ』
    と呼ばれているとかいないとか。

    そして、伴侶である中瀬ゆかり氏の人脈を駆使して招待されるゲストも豪華な作家が勢ぞろいで、小川洋子、歌人の俵万智、はては北方謙三先生と多士済々である。

    彼らに白川道先生が一から競輪をレクチャーしながらレースを展開していく。僕がこれを読んでいるとき、偶然見ていた深夜番組で競輪の特集が組まれていた。
    『一回バンクに足を運んでみようかな…。』
    と番組を見ながら思っていると、頭の後ろから
    「アリサカくん。キミはいったい何を考えているんだい!そんなふざけたこと考えていたらあとでキミ、お仕置きだよ。」

    と言う知人の声が聞こえてきたので、そういう不埒な考えはすぐさま放擲することにしました。まる。

    ※追記
    白川道先生は2015年4月16日、大動脈瘤破裂のため東京都内の病院で死去しました。69歳でした。この場をお借りしてご冥福をお祈りいたします。合掌。

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    2011年06月26日
  • 最も遠い銀河<4>秋

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    遂に追い詰められる新進気鋭の建築家晴之
    渡誠一郎の執念が実る、一方で死期も迫り来る
    いつしか晴之の人間性の虜になっている渡が一人の人間として晴之との対面を望み、叶い、自らの人生を噛み締める

    過去を全て知る後輩、令嬢茜、無二の友人、女流彫掘家……
    周囲の人間を護るための選択肢は只一つ
    美里を埋葬した小樽の海へ晴之は向う

    4分冊の最終章。ほぼ予想通りに順当に終焉を迎える。
    まぁ、コレしかないのかなぁーって感じ。素晴らしい結末とは思わないけど、 4冊に亘る大作、トータル面白い。他の作品にも期待!

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    2011年01月25日
  • 最も遠い銀河<3>夏

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    ライバルである友人の裏切り、下積み時代の恩師との確執
    悪友の暴走=殺人と美里の埋葬に関する罪被り……
    これらを踏み台に建築家として益々の隆盛を迎える晴之

    令嬢茜との交際、大御所会長にも見初められ、建築デザイン
    ビジネス才覚、全ての才能を開花、大成させつつある晴之に
    渡誠一郎が遂に辿り着く。元刑事の執念が天才建築家をジワジワと追い詰める

    4分冊の第3章。成功する程に失うモノが大きくなる男の人生って…
    立身出世伝の心地よさと執拗な執念へのハラハラ感が絶妙に絡む

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    2011年01月25日
  • 最も遠い銀河<2>春

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    建築家桐生晴之が業界でのステイタスを徐々に上げつつあるなか、小樽で揚がった女性死体に事故死した愛娘を重ね身元調査に執念を燃やす元刑事渡誠一郎がジワジワと彼に近づく

    わずかな手掛かり、ペンダントの片割れから、その作者、作者の身元引き受け人、持主の名前まで辿りつく

    4分冊の第2章。春ならではの繁栄、爽やかな息吹が感じられる

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    2011年01月25日
  • 最も遠い銀河<1>冬

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    日陰に落ちた種子、新鋭建築家桐生晴之と定年退官した刑事渡誠一郎を引き合わせるべく小樽の海から女性の死体が揚がる
    殺人の痕跡はなく手掛かりは2つに割れたペンダントのネックレス

    晴之の病死した最愛の女性美里に瓜二つの令嬢茜との出逢いや
    鍵を握る女性彫掘師の記憶、ムショ出の悪友との再会
    日向に落ちた種子、ライバル建築家との友情など、登場人物が魅力的かつドラマに富む展開で飽きさせないストーリー

    4分冊の第1章。序盤なので登場人物のキャラ固め。面白い!

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    2011年01月25日
  • 天国への階段(下)

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    初めて著者の本を読んだのがこの本でした。さして期待するわけでもなく、しかし、読み進むうちにどんどん惹き込まれてしまい一気に読み終えました。この本に出会えたことにとても幸せを感じています。そして、著者の大ファンになりました。他の作品にも共通するところがありますが、主人公の陰の雰囲気というか、決して他人に自分をさらけ出さない、そんな主人公に憧れてしまいます。このタイトルもすごくいいですね。そのセンスにも脱帽です。格好良すぎですが・・・。

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    2010年09月29日
  • 天国への階段(中)

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    初めて著者の本を読んだのがこの本でした。さして期待するわけでもなく、しかし、読み進むうちにどんどん惹き込まれてしまい一気に読み終えました。この本に出会えたことにとても幸せを感じています。そして、著者の大ファンになりました。他の作品にも共通するところがありますが、主人公の陰の雰囲気というか、決して他人に自分をさらけ出さない、そんな主人公に憧れてしまいます。このタイトルもすごくいいですね。そのセンスにも脱帽です。格好良すぎですが・・・。

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    2010年09月29日
  • 天国への階段(上)

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    初めて著者の本を読んだのがこの本でした。さして期待するわけでもなく、しかし、読み進むうちにどんどん惹き込まれてしまい一気に読み終えました。この本に出会えたことにとても幸せを感じています。そして、著者の大ファンになりました。他の作品にも共通するところがありますが、主人公の陰の雰囲気というか、決して他人に自分をさらけ出さない、そんな主人公に憧れてしまいます。このタイトルもすごくいいですね。そのセンスにも脱帽です。格好良すぎですが・・・。

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    2010年09月04日
  • 最も遠い銀河<4>秋

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    ◆あらすじ◆
    信じた友の、命を賭した凶行。
    晴之の成功は、日陰に生れ落ちた者たちの悲願に変わった。
    哀しみと期待を一身に背負い、悲壮な決意で道を切り開く晴之。
    そして、彼に対して深い理解を示しながらも執拗に追い詰めていく誠一郎。
    ついに二人が対峙した時、運命は優しく微笑むのか、それとも───。
    人が人として生きる意味を問う感動巨編、完結!

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    2010年06月20日
  • 最も遠い銀河<3>夏

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    ◆あらすじ◆
    ついに晴之の名前を突き止めた誠一郎。
    一方の晴之は、大きなチャンスを前にしていた。
    超巨大企業「サンライズ実業」が極秘で進めるホテル建設のプロジェクト。
    彼は、金と欲と思惑が渦巻くその企業の中枢に食い込み、設計の仕事を得ようとする。
    だが、不良時代からの親友が、自らの命を犠牲にして起こした事件が運命を大きく狂わせてしまう……。

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    2010年06月20日
  • 最も遠い銀河<2>春

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    ◆あらすじ◆
    渡誠一郎は悔いていた。八年前に小樽の海に遺棄された女性の身元を割り出せなかったことを。
    死体が揚がったのは、愛娘が不運な事故で命を落とした場所でもあった。
    退官してなお消えない執念は、事件解決への僅かな手がかりから再燃する。
    そして、名前すらわからぬ一人の男を追い詰めていく。
    だが、既に誠一郎の肉体は癌に深く蝕まれていた……。

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    2010年06月20日
  • 最も遠い銀河<1>冬

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    ◆あらすじ◆
    建築家・桐生晴之は焦れていた。
    名を売るほどの大きな仕事ができていない現実に。
    最愛の女との約束、そして彼女を死に追いやった男への復讐心。
    激情を胸に秘め、成功を目指す晴之。
    だが、小樽署の元刑事・渡誠一郎が、隠し続けた彼の過去に迫る。
    出会うはずのない二人が追う者と追われる者になった時、それぞれの宿命が彼らを飲み込んでいく───。

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    2010年06月20日
  • 天国への階段(上)

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    01年マイベスト3。上下巻。
    父の復讐のため北海道から上京し、財をなした圭一を追う警察。逃げ切れと思わず応援しながら読んでしまった。

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    2009年10月07日
  • 天国への階段(下)

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    気付いたらどの登場人物にも強い思い入れを抱くようになっていました。児玉が覚悟を決めるところが一番私的にはぐっときました。最後未央はどんな思いだったのか、が気になりました。解説の人と同意見で読み終えたあと、虚脱感でいっぱいでした。

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    2009年10月04日
  • 天国への階段(中)

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    桑田警部に感情移入してきました。しかしやっぱり柏木派。捕まるな、と心で願ってました。未央が知らずに柏木に惹かれていくのが切ない。一馬が柏木に真実を打ち明けるところは息を止めてすごいスピードで読みました。泣けました。

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    2009年10月04日
  • 天国への階段(上)

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    一緒に推理をしていく感じがたまらなかったです。上巻では桑田警部をちょっとうっとおしいと思っていた。この頃柏木派。上巻はまだ各々の人物の感情は大きく表れてないけど、この先おもしろくなるだろうっていう匂いがぷんぷんしていました。

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    2009年10月04日