白川道のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある男への復讐を成し遂げるために暗躍する双子の活躍を描く。本書は下巻であるが、復讐を果たす場面までは描かれていない。
兄は裏社会へ、弟は官僚へと異なる道を歩むが、二人の目的はただ一つ。自分たちをどん底へ突き落した男への復讐。そのために兄は顔を変え、他人になりすまし、裏社会の中心へ進む。ある程度の荒稼ぎをしたら、一旦は海外へ身を隠し、ほとぼりが冷めたころに再び別人になりすまし帰国。そして復讐を果たすという筋書きのようだが、本書は海外逃亡直前の場面までが描かれている。
かなり遠大な計画だが、どういった形で結末を迎えるのかは非常に気になるところ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれまで自分の胸のなかに巣くっていた江成に対する憎しみの気持ちが氷解するように薄れてゆくのを覚えた。そしてそれに代るように、今度は彼に対する哀れみの情が芽生えてくるのも感じた。
天国への階段というのは、ひとの心のなかにあるもので、決して買えるようなものではないとおもっています
浦河に降り注ぐ星の光は、とても強く、とても身近にある。浦河の自然が星の光を吸収しているからなのだ。
星になってもっともっと強い光をあなた方ふたりに注ぎましょう。そうすることが、この世に生を享けたことの唯一の証となるはずだからです。
自らで命を絶ち、星になって見守っていく、なんてセンチメンタルなエンディング。もう少し捻り -
Posted by ブクログ
ネタバレ心熱くさせてくれるハードボイルド。
最後は予想がつきました。
どんな環境で生まれ育っても、自分が犯した罪からは決して逃れることがないのだなと思いました。
ここからはネタバレ。
同じ少年院で過ごした二人。一人は頭脳を持つ達也。もう一人は腕っぷしの矢田。二人は過去にノミ屋と金融で金儲けをして、大金を掴んだ。
現在は、過去の犯罪行為とは関係のない生活をしていてる二人だったが、達也があるひき逃げ事故の現場に居合わせたことによって、二人の過去をほじくり返す刑事が現れ・・・。
過去にヤクザ者の落合を殺してしまった矢田は、達也を巻き込まないために達也に嘘をつき、生まれてくる子どものためにも矢田を自主させよう