あらすじ
矢端竜一は魑魅魍魎が蠢く裏社会の支配を目論んだ。手始めに株の業界紙を発行する新聞社に潜り込み、その乗っ取りに成功する。億を超える金に群がるクズ共を冷徹に操る竜一は、大物ヤクザ・曽根村の信頼を勝ち取るべく、殺人にまで手を染める。野心の塊のような竜一の疾走。それは、双子の弟・竜二と交わしたある約束を果たすためだった……。
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Posted by ブクログ
過酷で惨めな子供時代を過ごした双子の兄弟。
巨大企業への復讐を誓い、竜一は裏社会で、竜二は政界でのし上がっていく。その絆は固い。
上巻は目的のためなら殺しも厭わない竜一の視点で描かれる。
目指す先に幸せがある事を願いつつ下巻へ!
Posted by ブクログ
不遇な子ども時代を送った双子が大物実業家に復讐するため、兄竜一は官僚になり表の世界から、弟竜二は裏の世界から攻めてゆくという話。
いつものようにハードボイルドだけど、今回は殺される人の数がいつもより多い。
けれど、殺されるやつはなかなかの狸ばかりなので、自然と竜二に肩入れして読み進んでしまう。
現在だったら、解明されるかもしれない事件も、DNA鑑定とか精密でないし、監視カメラもあちこちについているわけで時代なのですぐに迷宮入りだしね。
ことがとんとん拍子に進みすぎるところは白川道の作品では良くあることだが、この疾走感が私は好き。
時代もきっと好きなんだろうな。バブル前の昭和の終わりごろなので時代にも疾走感があるよね。
長いけどすらすら読める。
3部作になるらしいけどま飛翔編しかでてないので続きが早く読みたい。
ただ、読み終わった後は自分自身もハードボイルドになる。
Posted by ブクログ
双子の兄弟、竜一と竜二。不遇な幼少期を送った二人がある目的を達成するために修羅の道を突き進む。竜一は裏社会へ、そして竜二はキャリアとして表社会へ、それぞれが課した役割を担うため。
本書は、主に裏社会に進出した竜一が如何にして地位を築き上げていったのかを中心に描いており、竜一の物語と言っても過言ではない。話が話なだけに、株などの専門用語も多くやや難しい印象を持つが、構わず読み進めていけば少しは理解できてくる。
Posted by ブクログ
テレビドラマをきっかけに読んでみたので、ドラマはだいぶ設定も違ったようで、小説版はかなり濃厚なハードボイルドになっている。
いくら頭が良いからと言ってそこまでうまくいくだろうか
と思うところが無いわけではないが
それでも引き込まれて先が気になり読み進めてしまう。
下巻を読むのが楽しみだ。
Posted by ブクログ
続きが気になりすぎる。
人を殺す時の竜一の計画・段取りの立て方がすごい。
コインの裏と表。
続きが気になるのに、続きがもう読めないことがとっても悔しい。
Posted by ブクログ
双子が社会の表と裏に分かれて目的のために栄達していくハードボイルド小説。上巻は裏に進んだ兄の悪行&立身が中心だけどまだ物語のイントロな印象。設定がバブル時代で株の話がいろいろ出てくるけど、作者は「大いなる栄光と挫折」を味わっただけあって詳細な記述がおもしろかった。
Posted by ブクログ
11月-5。3.5点。
双子の兄弟。兄は裏の世界、弟は表の世界。
昭和50年代からのスタート。ストーリーの進みはゆっくりめ。
続編があるのかな。
風呂敷広げまくりの感。下巻に期待。