香魚子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
表題作を含め、計4作の短編が収録されている。新参者の幽霊が、元クラスメイトに憑依したり離れたりしながら、最後は百合っぽく終わる話とか、「主人公斡旋所」に登録されてから10年以上お呼びのかからない「主人公」が、自分の存在意義を問いかける話とか、相変わらず繊細で一癖ある作品ばかり。香魚子さんは、短編を描かせると個性が存分に発揮されるけど、長編になると自力で話を構成し続けることが困難なタイプの漫画家だと思う(分かりやすい例で言うと、藤崎竜タイプ)。なので、別冊マーガレットで始まった新連載「魔法使いの心友」(原作:柚木麻子)には、すごく期待している。「伯爵と妖精」のコミック版も良かったしね。
-
Posted by ブクログ
思春期の女性を主人公にした四作品が収録された短編集。この作者の特徴として身近な少女たちを主人公に据えていることが挙げられる。いわゆる「少女漫画」的な「ドジだけど明るい」とか「引っ込み思案だけど可愛い」といった「記号的」なキャラクターではなく、その辺りにいそうな、ちょっと弱くて、汚いところも持っていて、傲慢さもあり我が儘でもあるけれど、それでも愛しさを感じられるような、そんな少女たちを描くことが多い、そんな風に感じる。
そして、この作品集におけるもう一つの特徴は失われた——あるいは失われそうになる何かを巡る話が綴られているということだ。一話目は世界の終わりを告げられた少女の物語。二話目は三人 -
Posted by ブクログ
少女マンガ作家の中でも屈指の画力を持つ香魚子先生、オリジナルとしては初の長編。楽しみにしてました!
相変わらず美麗すぎる絵はそのまま画集になりそうな勢い。それでいて少女マンガとしての質も高く、甘酸っぱいやらやるせないやらの気持ちにしっかりなれるところがマル。
どの子も可愛すぎてまいる。第1話の志保ちゃんの素朴な可愛さもさることながら、奈七美ちゃんの透き通るキレイさも捨てがたい。が、一番はやっぱり聡美さんで間違いなし。年上のお姉さんへの憧れ。うう、つい昔を思い出してしまいます。今も昔も、少年が憧れるのは年上のお姉さんなのだ。そんな少年の淡い恋心とイケナイ感情がこんなにキレイに渦巻いてるのが貴