あらすじ
少女たちが経験する挫折と成長の青春ストーリー。 小さな町・木ノ戸町でまっすぐに育ってきた志保は今年で中学3年生。ピアノを弾くのが大好きで将来の夢はこの町にピアノ教室を開くこと。そんな志保のクラスに美少女・奈七美が東京から転校してくる。奈七美との出会いで志保のすべてが変わりはじめる。
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すごく良かった!
自分の中学時代と被るところが多くて、何度も涙が出ました。中学時代の自分は、この子たちのようにキラキラしてなかったし良い子でもなかったのですが。それなのにちゃんと通じるところもあり、当時の気持ちが蘇りました。それにしても、絵がとても良くて、どの子もとっても可愛いです~!
あの頃の切実さを思い出して胸が熱くなりました。すごく良かったです(TT)
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「自分なんか」そんな風に思ってしまうのは大人も子供も一緒だと思う。でも、ある程度歳を取ってくると「誰しもがそうなんだ」ということに気づく。ただ、子供は特に思春期の少年・少女はそれに気づかない。クラスメートを完璧だと思ってしまい、自分を省みて落ち込む、涙する。そんな少女たちに「そんなことないんだよ」と「誰だって悔しい思いを抱えていたり、傷ついたりしてるんだよ」と語りかけるのがこの作品だ。
表紙にもなっている志保のストーリーはとにかく痛い。一番かけられたくない言葉をかけられた彼女の痛みは、我がことのように僕の胸を締め付ける。だけど、彼女には彼女の良さがある。彼女はそれと意識していないかもしれないけれど、それは凄いことだ。傷つけた方の人物だって、決して「完璧」じゃない。自らの傷に痛み、挫折に苦しみそれを他人にぶつける姿が完璧なはずがない。
でも、それで良いんだ。彼女たちは子供で、大人にだって完璧な人はそうはいない。痛みや情けなさ、涙を抱えて歩く彼女たちの姿は僕たちに確かな勇気と暖かさを与えてくれる
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うわ、これはヤバい。面白すぎる。中学生の複雑な感情を描いた、思春期特有のセンシティブな物語なんだけど、同性同士、異性同士、それぞれ色々な葛藤が複雑に入り乱れていて、先が全く読めないし、すっかり惹きこまれてしまった。作画のレベルも高い。シャープな絵柄が物語にマッチしているし、なにより黒髪(奈七美とか崇とか)の毛先の描き方がハンパなく上手いんですけど~。
ちなみに著者の香魚子は、「伯爵と妖精」のコミック版を描いている人で、オリジナルの長編としてはおそらく本作が初連載にあたる。将来がめちゃくちゃ楽しみである。とりあえず短編集を急いで手に入れなくては!
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豊かな自然以外何も無い田舎町に住む中学生たちの青春群像劇です。
家族との微妙な関係、友人に気を遣い、進路に悩み、コンプレックスやら、淡い恋心やら。
不安定に揺れる心を抱えながら、しなやかに成長していく少年少女たち。
繊細な心情が丁寧に描かれています。
とても好感を持ちました。
前に読んだ短編集2冊よりも良かったと思います。
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こういう、地元大好きな良い子の優等生ちゃんタイプ、いたいた。
崇みたいなやつは、好きなのに思いが伝わらない女性のことを襲ったりするのがお約束なんだけど、別マ掲載ならそれは無理か(笑)
どのキャラも必ず一人は田舎にいたよなって思った。
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1~2(完)まで。
登場人物たちの思春期の悩みを描いた作品ですが、
恋愛要素は薄く、勝手に想い描いていた予想とは異なってました。
が、買ったその日に1、2巻を一気に読んでしまったので、
惹きこまれたのは確かです。
読み終えてみて、この話に共感できるほど自分は真剣に生きてこなかったし、
人と本気で関わりあったりはしてことなかった、
なんてことを考えてしまいました。(大げさかもしれませんが)
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学生時代を思い出すような、
ちょっと懐かしい気持ちになる漫画でした。
ある町に、
都会から、モデル経験のある中学生が転校してきた、と言うところから始まる物語。
四人の中学生の群像劇なんですけど、
好き嫌いはあるでしょうが、たぶん「群像劇」が好きな人はそのまま楽しめると思います。
終わり方も結構好印象。あまり長くならなくてよかったとも思う漫画ですかね。
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香魚子サンは『さよなら私たち。』を読んで赤丸チェック(笑)
繊細な絵柄。
でも作品は全体的に仄暗い雰囲気を湛えていて、集英社と言われるとちょっと異色?のような気がする。(あくまで私論。集英社サンは王道青春モノが多い気がするから)
二巻で完結してしまったのは残念。
でも長く続いて、いろんなイベントを無理矢理起こすよりは、静かに短い巻数を保っていくのに良い空気感なのかもしれない。勝手なレビューだ(笑)
これからの作品も楽しみです。
Posted by ブクログ
少女マンガ作家の中でも屈指の画力を持つ香魚子先生、オリジナルとしては初の長編。楽しみにしてました!
相変わらず美麗すぎる絵はそのまま画集になりそうな勢い。それでいて少女マンガとしての質も高く、甘酸っぱいやらやるせないやらの気持ちにしっかりなれるところがマル。
どの子も可愛すぎてまいる。第1話の志保ちゃんの素朴な可愛さもさることながら、奈七美ちゃんの透き通るキレイさも捨てがたい。が、一番はやっぱり聡美さんで間違いなし。年上のお姉さんへの憧れ。うう、つい昔を思い出してしまいます。今も昔も、少年が憧れるのは年上のお姉さんなのだ。そんな少年の淡い恋心とイケナイ感情がこんなにキレイに渦巻いてるのが貴重。
2巻にも大いに期待したいです。
Posted by ブクログ
地方の中学生の、いろんな人とぶつかりながらもでもちょっとずつ成長していく姿。短編なので日常の一瞬一瞬だけど、十分楽しめる。中学生のころって自分に自信がなかったり、相手の行動に過剰に反応したりしてたなあ。すごく楽しみな作家さん。ぜひ長編を。
Posted by ブクログ
中学生の青春と群像劇。
群像劇とはいうものの、
横の繋がりが中学校が舞台ってくらいしかないので、
群像劇というよりかは短編集って印象。
線が細くて折れそうな画風の割には
話がザックリとしていて分かりやすい。
張った伏線は回収されるのだろうか。