ジュール・ヴェルヌのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
面白かった。
旅であり、冒険でもある世界一周。
それを当時の移動手段で80日でするという。
その80日はなんとしても守らなくてはいけない。
障害はいくつもやって来る。どう乗り切るか?!
追跡者との争いはどうなるのか下巻を期待!
当時の世情も読んでいて楽しいし、登場人物はみんなしっかりキャラがある。
わくわくドキドキする展開も楽しい。かなり前の時代に書かれた本ではあるが今読んでも十分楽しめる。ゾウに乗って旅をしたい!
新訳だからか、読んでいて分かりづらかったり不自然な言葉もない。
子どもたちにも読ませたい一冊。
大人の自分が読んでも楽しいしくて、下巻が楽しみになるほど。刑事さんの結末はどうなる -
購入済み
原子力潜水艦の名前にも
能力あるSF作家は未来の技術の予言者になりうる、という格言があるがそれの代表とも言えるジュール・ヴェルヌの作品である。本作品の潜水艦の名前が、アメリカ海軍が最初に作った原子力潜水艦の名前にも採用されているも宜なるかなと思わせる傑作である。
-
Posted by ブクログ
無人島に不時着した遭難者たちの物語最終巻。仲間も増え、安定した生活を手に入れた彼らは海上に船を見つけるが、その正体は脱獄した囚人の集団だった。悪漢どもに島は荒らされ、銃撃戦が起き、命の危機に瀕する少年。行方不明になる仲間。数の暴力と医薬品の不足、もう助からない……次々と襲いくる絶望。誰もがおしまいだと悟ったそのとき、謎の存在が彼らに救いの手を伸ばす。彼らは謎の存在に感謝の気持ちを伝えようと、「彼」を探すことに決める。そして、彼らが開拓してきた島にも重大な変化が。
怒濤の展開に、読む手が止まらなかった。どこから狙われているかわからないゲリラ戦はハラハラし、少年が衰弱していく描写は読んでいて辛かっ -
Posted by ブクログ
そんなもん面白くないわけがない
と言うわけで、上巻でフォッグ氏一行が利用した交通手段で、当時と現在も変わらずにあるものの答えは「象」です
簡単すぎて申し訳ない
それにしても、なによこの面白さ
そして面白ポイントは無限にあるんだが、今回は主人公フォッグ氏の魅力について語りたい
フォッグ氏はまずイギリス人紳士なんです
で、外からは感情が良く分からんの
常に冷静沈着、言葉数も少ない
だけど中身はめちゃくちゃ情が厚くて、親切で、誇り高い
そしてなんかちょっと変なことするとだいたい「イギリス人らしい」とか書かれる
ヴェルヌはフランス人なので、恐らくちょっと馬鹿にしてる
イギリス紳士馬鹿にしてる -
Posted by ブクログ
ネタバレいつか読んでみたいと思っていた作品。読んでみました。
題名は『海底2万里』です。原題に書かれているフランスの単位「リュー」と日本の「里」が両方とも約4キロメートルなので、2万里と意訳されたそうです。深さではなく、北へ南へ行きながらの航行距離8万キロメートルのお話です。(地球1周は約4万キロ)
最初の方は北緯・西経の位置を地球儀で確認して何処辺りを航行していているか調べていたけれど、徐々に手を抜いて参照を見ずにとりあえず前に読み進めていきました。
この本が書かれたのは1869年。まだエッフェル塔がなく、蒸気船が全盛期の時代に、これだけ調べ上げ、生物や産業知識を詰め込んだ著者に尊敬の念以外あり -
Posted by ブクログ
このタイトルを知ったのは、小さい頃に見ていた「ふしぎの海のナディア」のOPでした。ネモ船長が渋くて威圧的で怖かったけど、今見るとまた違う印象になりそう。
同じくNHKの「YAT安心!宇宙旅行」も好きだった。ヒロインカツラさんが可愛い。珍しい名前だと思ってた記憶があります。
世間を騒がせる海の怪物の正体を追う船に同乗できた博物館学者の主人公。ついに怪物を見つけ攻撃するも、全然適わず。逆襲され、海に落ちて死にそうなところを潜水艦に助けられ、世間と絶縁した、いかにもワケアリ風なネモ艦長と接触し、世界中の海を巡る冒険に出る…序盤から最高です。
怪物の正体は最先端技術の粋を集結させた潜水艦で、巨大な -
Posted by ブクログ
これは名作だわ、さすがだわ。ドキドキワクワクが止まらないわ。とても100年以上前に書いたものとは思えない異才ぶりだわ、ひきつけられる文章すごい。学校もの、無人島もの、冒険譚、国籍・人種・年齢のダイバーシティマネジメントなんか今に通ずるものあるよね。色んな特徴を持った子供たちが組織力を発揮することで生き延びていく、リーダーってすごい。
ドニファンみたいな子いるよなぁとか、ゴードンみたいな子いるよなぁとか、ブリアンに自分を重ねてみたり。でも実際には自分はモブの中の一人なんよなぁ。
とにかく息をつかせぬ展開でなかなかハラハラドキドキ。2年間の休暇というタイトルも面白い、2週間の休暇予定が2年間も。 -
Posted by ブクログ
ディズニーシーの海底2万マイルの世界観を知りたくて手に取った。本当にスゴイ!
100年以上の時が経っても色褪せない冒険。
そして、スキューバダイビングをする自分にとっては表現される海中世界が時にくっきり浮かび、ワクワクしながらページを繰った。次は下巻だか、しかしアロナクス教授たちは本当にもう今まで住んでいた世界には戻れないのか?
もちろん後半は、もっと沢山の海を冒険する話を読みたい反面、最後はどうなるんだろうかと早くも気になる(笑)
何でもできちゃう、超エンジニア、ネモ船長凄すぎ。下巻読んだらディズニーシーに行って海底2万マイルにまた行きたい。新たな視点で楽しめるだろう -
Posted by ブクログ
さて、下巻である。
前回、上海で乗り遅れたかにみえたフォッグ氏らだが、間一髪乗せてもらうことができた。そして船ではパスパルトゥーとも再会できる。
舞台はアメリカ大陸へ。アメリカは主に鉄道の旅であるが、インディアンとの闘争が繰り広げられていた時代、鉄道旅といえども一筋縄ではいかない。
ニューヨークを目指して急ぐが、大西洋を渡る船にまたしても乗り遅れてしまい…。
フォッグ氏らは、約束の時間に戻ってくることができるのか。
上巻の感想と重なるけれど、この時代の国々の様子がわかるのが一番面白いところ。
そして降りかかる問題に、(主に金の力をもって)フォッグ氏が慌てずに適切な次善の策をとっていくところ -
Posted by ブクログ
19世紀のBBCアース、その圧倒的な物語。
影響を受けた物語や映像は数知れない、超名作。
地球にある海はつながっているという事実を再認識するような壮大な行程の中で、生物・鉱物・地形、それらがガイドブックのような詳細な記述で当時の解釈や想像の中から生み出されて、まるでノーチラス号の小窓から見ているような描写が出来上がっている。
一方で、ミステリアスな書き出しや、偶然から同乗した教授たち三人の置かれた状況、ネモ船長たちの謎、航海が進むにつれて被ったり挑んだりするノーチラス号の冒険の様子など、読み物としての魅力も圧倒的。
文字通りのサイエンス・フィクションであり、決して子供だけの物語ではないこ