朝日新聞社のレビュー一覧
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朝日新聞社・編『女たちの太平洋戦争』朝日文庫。
太平洋戦争勃発から50年に朝日新聞の読者投稿欄で募集した女性の戦争体験記をまとめた朝日新聞社刊の『女たちの太平洋戦争①〜③』を再編集し、128編を収録、復刊。
主に戦争当時15歳前後だった市井の女性たちにより50年後に綴られた戦争の記憶が生々しく刻まれる。中には戦地に赴いた男性たちの告白も収録されている。
戦時中、一銭五厘の葉書1枚で戦地に赴いた成人男子たち。男性に代わって家庭を守りながら、青春時代を犠牲にし、過酷な勤労奉仕に携わった若い女性たち。様々な立場の人びとの生々しい告白は、これまでに読んだ戦争ノンフィクションや戦争小説など足下にも -
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Posted by ブクログ
当時も「狂っている」と感じてはいた.何が狂っているって,憲法を変えてまで戦争準備をしようとしている政党が,日本の最大勢力として支持され続けていることだ.当時すでに,憲法を変えてまで——いや,最終的には憲法を骨抜きにする法律を作ってしまった訳だけども——湾岸戦争に自衛隊を派遣したあの衝撃.憲法を骨抜きにする「法律」など本来あってはならないのに.10代半ばの僕には,本当に恐ろしかった.
そう考えると,1990年代にこんな本が,そしてこんな連載が企画されていたこと自体が「なんとまともだったのだろう」と思わされる.驚きは,存在を知らなかったことではなく,その企画の健全さに向けられている.
当時の僕は -
Posted by ブクログ
戦後80年、戦争の記憶は年々薄らいでいく。
忘れたい、消し去りたい記憶
書くか書かないか迷いに迷い
子や孫に同じ辛い思いをさせたくないという
強い願いからやっとの思いで筆を執った。
戦争に翻弄されやっとの思いで生き抜いた
女性や子供達が伝える戦争の真実の体験談。
当時、口に出したくてても出来なかった心の重い叫びを勇気を出して語ってくれた平和へのメッセージ。
戦争の中での生活がどんなに大変だったか、どの体験談も身につまされる思いで読みました。
戦争で多くの若い男性の命を奪い、戦後の数年間「花婿一人に花嫁はトラックいっぱい」という結婚難で幸福な結婚への夢を打ち砕かれた女性達。結婚だけでなく自 -
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序章
鈴木敏夫 スタジオジプリプロデューサー
鈴木敏夫は「風の谷のナウシカ」の制作背景やそのテーマについて語っている。彼は、作品が発表された当時の社会的・環境的状況がどのように影響を与えたのかを考察し、ナウシカというキャラクターが持つ強い意志や優しさが、現代においても重要なメッセージを持っていることを強調している。
風の谷のナウシカの題材は『新諸国物語』(NHK ドラマ1952年)。
ナウシカが旅をして、見聞きしたものによって、読者が世界の秘密を知っていく。宮崎駿は「勧善懲悪」が好きで、それが「自然を守る人がいいひとで、自然を破壊するのは悪人」と言う物語にした。
赤坂憲雄の『ナウシカ -
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