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「十五歳の手記募ります」
太平洋戦争勃発から50年、朝日新聞の読者投稿欄で女性の戦争体験記の募集が始まり、4千におよぶ手記が集まった。
兄の名誉の戦死を望んでしまった――。
風船爆弾に貼る補修紙の花びら形に癒やされ息抜きをしていた青春、
引き揚げの途中で子を産み埋めた女性、
子供を産めず「非国民」の声におびえたこと、
「名誉の死」に涙を堪えるしかなかった日。
朝日新聞に寄せられた女性たちが伝える戦争の真実、再編集のうえ復刊。
【目次】
一、 敵は日本人だった――戦時体制下の強圧
二、 地獄の劫火を見た――焼夷弾の雨の下で
三、 暗い青春――耐えるしかなかった日々
四、 温かい心――ささやかな自己主張
五、 沖縄で――国内戦を体験した少女たち
六、 別れ――夫・親子・兄弟、そして
七、 被害者そして加害者――国の内と外から
あとがき
連載を終えて
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Posted by ブクログ
当時も「狂っている」と感じてはいた.何が狂っているって,憲法を変えてまで戦争準備をしようとしている政党が,日本の最大勢力として支持され続けていることだ.当時すでに,憲法を変えてまで——いや,最終的には憲法を骨抜きにする法律を作ってしまった訳だけども——湾岸戦争に自衛隊を派遣したあの衝撃.憲法を骨抜きにする「法律」など本来あってはならないのに.10代半ばの僕には,本当に恐ろしかった.
そう考えると,1990年代にこんな本が,そしてこんな連載が企画されていたこと自体が「なんとまともだったのだろう」と思わされる.驚きは,存在を知らなかったことではなく,その企画の健全さに向けられている.
当時の僕は若く,このテーマはあまりにも重く感じられ,自然と避けてきたのかもしれない.朝日新聞を購読していたはずなのに,この連載の存在すら知らなかった.当時の自分は,分かったふり,知ったかぶりをして,いったい何を見ていたのだろう.
この本で特に際立つのは,沖縄戦の悲惨さだ.本書を読んだ直後に訪れた南部戦跡巡りは,その衝撃を補完する体験となった.日本からもアメリカからも救われなかった島.戦争被害に優劣をつけるつもりはないが,沖縄に対する構造的差別がもたらした凄惨な被害と,その後の戦後処理,現在の基地偏在,辺野古問題へと続く「捨石政策」を無視することはできない.
父の姉は,米軍の空襲で負傷し,逃げる途中で「足手まとい」と日本兵に刺されたという.住民が必死にかくまった井戸底のガマで,負傷者や亡くなった人から流れ出た血が腐り,濁った井戸水をすすりながら息絶えたと伝えられている.その日本兵だって,誰かの息子であり,誰かの父であり,誰かの夫だったかもしれない.人を愛することも,痛みを知ることもできたはずだ.それなのに…….
戦争は人を狂わせる——まさに「人の罪」以外の何ものでもない.
イスラエル−パレスチナ,ウクライナ−ロシアなど,戦争は今も続いている.その根底には差別や格差,分断がある.それが国内の構造的問題として是正されるのではなく,「外に敵を作る」形で暴力的・非人間的に噴出する——それこそが戦争の本質だと思う.そして,その敵意や差別心を煽って台頭する政治集団が雨後の筍のように現れる光景は,ナチスの再来を思わせ,背筋が寒くなる.特に日本の場合,明治維新そのものが軍国的要素を多分に含み,突っ走る危うさを内包していただけに,そこへの回帰を望む勢力の台頭には,強い懸念を抱かざるを得ない.
Posted by ブクログ
戦後80年、戦争の記憶は年々薄らいでいく。
忘れたい、消し去りたい記憶
書くか書かないか迷いに迷い
子や孫に同じ辛い思いをさせたくないという
強い願いからやっとの思いで筆を執った。
戦争に翻弄されやっとの思いで生き抜いた
女性や子供達が伝える戦争の真実の体験談。
当時、口に出したくてても出来なかった心の重い叫びを勇気を出して語ってくれた平和へのメッセージ。
戦争の中での生活がどんなに大変だったか、どの体験談も身につまされる思いで読みました。
戦争で多くの若い男性の命を奪い、戦後の数年間「花婿一人に花嫁はトラックいっぱい」という結婚難で幸福な結婚への夢を打ち砕かれた女性達。結婚だけでなく自分の子供の顔も見たかっただろうし子供の成長、幸せな家庭を夢見ていただろう。
幼い頃から日中戦争、満州事変、太平洋戦争と
戦争に明け暮れ、娘らしい装いも恋も娯楽もすることなく戦争に青春を奪われた女性達。
家族の「名誉の死」を望んだ間違った教育、言論統制で表現の自由を奪われ何かあれば非国民と言われ、情報統制で間違った情報を信じ込まされ自分の頭で考え、正しい判断も出来なくなってしまう恐ろしさ。
ひめゆり学徒隊をはじめ多くの学徒隊員が犠牲になった沖縄の地上戦は悲惨でまるで地獄のようだ。
兵隊や学徒隊員達の最期の言葉が「お母さん、お母さん」というのが忘れられない。
米軍の馬乗り攻撃、壕へのガス弾だけではなく、日本軍による集団自決の強要、住民虐殺、
スパイ容疑で殺害、投降の拒否、壕のなかで泣くと米軍に見つかるという理由で泣く泣く我が子を手に掛けた母親の悲劇。
沖縄は日本軍と米軍から両方から攻撃を受けた。沖縄島民の絶望は計り知れない。
中国や韓国、朝鮮、フィリピン、台湾、インドネシア、シンガポール、ソ連と実に多くの国で
の辛い悲しい体験談が書いてありました。
日本軍が植民地で行っていた数々の悪行や仕打ち、終戦を機に立場が逆転し日本人が迫害される立場に。
いつだって犠牲になるのは小さい者や弱い者。
日本軍は日本でも海外でも仕事を偽って女性達を慰安所へ連れていき、慰安婦として働かせていた。
またソ連でも多くの日本人女性が無理矢理妓女にさせられました。
多くの女性が戦争に人生を奪われ傷つき愛する人を失いました。
このような辛い体験談は入試には出てこないものばかりです。
自分が知ろうと思わないと、なかなか知ることが出来ません。
何のための勉強でしょうか?都合の悪いことには蓋をする、これでは戦時下の日本と同じではないでしょうか。
原爆のことは知っていても日本が犯した罪を知らない。
自国が犯した罪を知らずに平和を語るのは違和感を感じます。
このような過ち、悲劇を二度と繰り返さないためにも今のままでは危機感を覚えます。
先の参院選でも核武装を肯定する候補者が25万票を集め当選したのと、台湾有事を想定した自衛隊の日米机上訓練で「米国も核の脅しで対抗を」と何度も求めた。非核三原則を掲げている立場の日本が核廃絶と逆行するような言動に危機感を感じずにはいられない。
全世界で戦争体験者の語り部が減り平和教育の機会が減った。
プーチン大統領は核使用を否定せず、中国の核武装増強も盛んに報じられている。
だからこそ本書のような実体験からくる生の声が持つ圧倒的な存在感のような媒体がこれからの平和教育には必要なのだと感じました。
語り部の方達の思いを無駄にしないためにもこれから何ができるのかを考え、一人一人が心の中に平和の願いを育んでいく事が大切なのだと学びました。
戦争で悲しい辛い思いを誰もしなくてよいように地球市民として平和な世界が一刻も早く来るように願うばかりです。
ノー モア ヒロシマ
ノー モア ナガサキ
ノー モア ウォー
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ビジネス・実用
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