梁石日のレビュー一覧
-
購入済み
どうして「睡魔」なのか?
作者の他の作品がえぐそうなので、比較的読みやすそうな「睡魔」を読みました。
主人公と周りの人達にツッコミどころがたくさんありながらも、それは読者だからであって、私が現実にその立場なら冷静でいられそうにありません。
数少ない人達だけが良心的で、他の人達は人としてどうか、というような人達です。
初盤はちょっと冗長ですが、途中から引き込まれました。
梁ソギル氏の文章は魅力的だと思います。
マットの描写が気持ち良さそうで、欲しくなってきてしまいました。
あれ?私はセールスに巻き込まれるタイプ?
気をつけないと。
-
Posted by ブクログ
この本の題材は、タイを舞台にした少年少女達の売買、
売春、そして臓器提供。
ノンフィクションでもドキュメンタリーでもなく、分類すると
すれば、「事実に基づいた小説」ということになるんだろう。
この題材でノンフィクションにするには危険すぎて、この
悲惨な現実を世に伝えるには、「事実に基づいた小説」
という形をとる以外にはなかったのかなという気がする。
こんな凄惨なことが根絶できない理由の一つには、需要と
共有のバランスが保たれているという現実と、そのバランスを
利用し、肥大化させるシステムの存在がある。
国から見離され、事実上隔離され、生きてゆくには自分の
子供を売るし -
Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら涸れ果てていた…。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作。
この本を読んだ時に受けた衝撃は未だに忘れられません。が、あくまで創作にも関わらず、事実であると言ってしまったのが良くなかった。ソースも無しで想像のみで書いたとしてもこの作品の価値は変わらなかったのにそこはとても残念です。 -
Posted by ブクログ
梁石日さんの著書は初めてです。
この本も随分昔に買って、、、、なが~~~~い間、本棚で眠ってました。なんで買ったのかなぁ?
著者、、並びに主人公が在日朝鮮人。
ご自身がモデルと言われてます。
はじめはダラダラと物語が進行してたんだけど途中からのめりこんで読みました。
最初、マルチ商法を覚めた目で見ていた主人公がどんどんとぬかるみに陥るようにマルチ商法にのめりこんでいく様がうまく描けてます。
この主人公の周りの世界、そしてマルチ商法の世界、今の時代にもきっとあるんだろうなぁと思わせますね。
そしてそこには色恋沙汰と暴力がお金と複雑に絡み合い、糸を紡ぐように存在してるんでしょうね。
なので読 -
購入済み
今にどう活かす?
不都合な真実をどう受け止め、今にどう活かすのかが問われている時代。
李承晩ラインに強制連行
互いに嘘だ捏造だと水掛け論を繰り返していても発展性はまるでない。
感情を政治に利用されている現実を知り、その目的を知ろうとすべきだ。 -
Posted by ブクログ
あまりにも 朝鮮のことをしらない。
それを覚醒させるような 大胆なテーマ。
36年間 日本が占領していた。
そのことが、朝鮮という国を 大きくゆがめた。
在日であると言う アイデンティティが
朝鮮とは 何かを問いかけながら
その中で、日本との関係を浮き彫りにする。
作家 朴敬徳は 在日で 奇妙な夢を見た。
あなたは殺されるといわれ、
殺し屋に 殺せと言ったオトコを
逆に殺せと言って 殺した夢を見る。
そして、韓国に出版パーティのために韓国に初めて行き
自分のふるさと 済州島まで 行った。
そこで、自分の戸籍を見ると 1944年に
自分は 死んだことになっていた。
死んだことにしたのは -
Posted by ブクログ
非常にデリケートな問題なので、僕はこの問題につい点自分の立場を明言するのは避けますが、主人公の金淳花がたどった過酷な運命にはページをめくる手が止まるかもしれません。
ここに書かれている「従軍慰安婦」の問題は相当デリケートなものなので、僕はここではその是非に対する明言は避けてあくまで物語としてこの本に関する記事を書きます。
主人公の金淳花が十七歳のときに「いい仕事がある」と日本人の憲兵にいわれて連れて行かれた「キンスイ楼」 というところから彼女の過酷な運命が始まります。この小説に出てくる日本人および日本兵がまぁ見事なまでに「東洋鬼子」を地でいくような人たちばっかりで、読んでいてたびたびページ -
Posted by ブクログ
やっぱり何回読んでもラストがライオンキングの某シーンにしか見えないです。タマゴのキャラ濃すぎですね。完全に主役二人は食われてます。
でもガクとテツのコンビは好きです。頭で考えるタイプのガクと直感で行動するテツ。お互いそれぞれ認めてるところがあるんだろうなぁ。信頼関係とはちょっと違う気はしますが、喧嘩ばっかりしてるのにいざって時は意見が合っちゃうというか合わせちゃう二人は良いパートナーなんでしょうね。
譲ったり譲られたり、見てて微笑ましかったです。
タマゴとテツも不思議な関係ですね。テツのちょっとお馬鹿なところがタマゴやガクを癒してるのかな。
もし映画化とかされたら見てみたいなって思うけど、さ -
Posted by ブクログ
フィリピンから来たマリアと在日韓国人の実業家、木村とその娘の貴子。彼らが織り成す物語は読んでいてハラハラさせられました。僕も昔彼らと付き合っていたことがありましたので、他人事とは思えませんでした。
詳しく書くとかなり危険なので、 さらりとしか書けないけれど、 僕は東京にいた頃、自分の身近にマリアのような女性や木村社長のような「異邦人」がいた。そういうところに身を置いていた事がある。だから、この小説の中に描かれている彼らの生態がものすごくリアルだった。すごく良く書けているなぁ、と思った。
ただ、彼らと深く付き合ったことはないし、現在はそんな生活とは無縁である。でも、東京で「彼ら」から酒の席で