【感想・ネタバレ】カオスのレビュー

あらすじ

台湾人からもちかけられた漢方薬の売買によって、歌舞伎町の抗争に巻き込まれたテツとガク。見返りに中華料理店の名門『龍門』を手に入れるが、麻薬を狙う蛇頭の執拗な追跡が始まった……。研ぎ澄まされた勘と才覚と腕っ節を頼りに、のし上がろうとする無法者達は、金と命を守ることができるのか? 裏社会で生きる人間の真実を描く傑作大長編。

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Posted by ブクログ

テツとガクの二人が。歌舞伎町で繰り広げる死闘。その姿にあの街のすさまじい姿と、無国籍性が浮き彫りになっていると言うことを確認して、非常に面白かったです。

これは先日読んでいた本です。相も変わらず歌舞伎町が部隊の作品を取り上げているんで読者の方もいい加減食傷気味でしょうが頑張って記事を書きます。この物語の主人公はテツとガクと言う通り名を持つ二人の在日韓国人なのですけど、僕が印象に残っているのはテツの愛人で抜群の肢体を持つオカマの通称、タマゴというキャラクターでした。彼女の存在感がひときわ際立っていて、主人公の二人を食ってしまっているなぁ、と言うのが読み終えた感想でした。

物語の最初のほうで台湾人からもちかけられた漢方薬の売買によって二人は歌舞伎町を部隊とする抗争に巻き込まれていくのですが、今、現実に歌舞伎町で実際に銃撃戦なんかやった暁にはとんでもないことになるでしょうね。それはさておいて、その台湾人から見返りとして破格の安さで彼が経営していた中華料理店の名門『龍門』を手に入れるが、麻薬を狙う蛇頭の執拗な追跡が始まった…。と言うのが物語の大筋なところです。彼等二人の一匹狼的な生き様もさることながら、日ごろ僕たちが決して見ることのない、『裏』の世界をつぶさに見せてくれるので、現実社会が複雑怪奇である、と言うことを彼の小説を通して学んでいるような気がしてなりません。

結末は詳細は明かしませんが、ハッピーエンドと言えばハッピーエンドで、希望を持たせるような終わり方であるのと、歌舞伎町だからこそ成立する結末に、ある種の『祈り』を見出している自分がいます。

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2011年11月14日

Posted by ブクログ

やっぱり何回読んでもラストがライオンキングの某シーンにしか見えないです。タマゴのキャラ濃すぎですね。完全に主役二人は食われてます。
でもガクとテツのコンビは好きです。頭で考えるタイプのガクと直感で行動するテツ。お互いそれぞれ認めてるところがあるんだろうなぁ。信頼関係とはちょっと違う気はしますが、喧嘩ばっかりしてるのにいざって時は意見が合っちゃうというか合わせちゃう二人は良いパートナーなんでしょうね。
譲ったり譲られたり、見てて微笑ましかったです。
タマゴとテツも不思議な関係ですね。テツのちょっとお馬鹿なところがタマゴやガクを癒してるのかな。

もし映画化とかされたら見てみたいなって思うけど、されないだろうね。このアウトローっぽい感じはあんまりウケが良くなさそう。
最後もそんなに上手くまとめられてはなかったですし。タマゴの存在感だけが際立って終わっちゃったのがちょっと残念でした。

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2013年06月23日

Posted by ブクログ

・カオスってタイトルにふさわしく内容はすっかりカオス。ただ、相変わらず物語の目的地が良くわからないつくり。散漫に色々出すけど、そんで?って思ってしまう。物語が収束しない。梁石日って人はいつもそうか。
・ってかタマゴのキャラがカオス。学栄よりも鉄治よりも結局タマゴが主人公なんじゃないか。話の中心となる視点がコロコロ変わるのもこの作者の特徴なのかな。
・最後は急いで収め過ぎだと思うけど。紀香なんて出産させるためだけに出てきたんじゃねえのって感じで。でもまあスピードあって面白かったからいいか。

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2010年11月05日

Posted by ブクログ

在日韓国人のテツとガク。
上手い話に手を出して、抗争に巻き込まれる。
テツの恋人のニューハーフのタマゴが、よい味を出している。

2016.2.27

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2016年02月28日

Posted by ブクログ

「隠し部屋がすぐに見つかるようでは隠し部屋とはいえない。見つからないから隠し部屋なんだ。おれの勘に狂いはねえ」

「交通事故に遭わないままでいる状態が長く続けば続くほど、交通事故に遭う確率は高くなるわけだ」

このセリフなんかええよね。
おもしろかった!登場人物がかっこええんよね。しかし、テツはよく飲む。ビールを物凄い飲む。

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2013年09月21日

Posted by ブクログ

購入者:山口
主人公2人のキャラが対照的でいいコンビやとは思いましたが、タイトルほどのカオス具合ではなかったです。

石丸:物語自体、フィクションなのか、リアルなのかが中途半端な感じがしました。終わり方も(-_-メ)山口氏同様、そんなにカオスじゃなかったです(@_@)

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2010年12月02日

Posted by ブクログ

 分かりやすくエネルギーのあるエンターテイメント小説。

 最後の受け取り方によって評価が変わりそう。

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2010年02月02日

Posted by ブクログ

十分面白いです。でも、「血と骨」や「夜を賭けて」のような圧倒的な力をまた感じたくて梁 石日を読む自分からすれば、物足りないです。

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2009年12月12日

Posted by ブクログ

舞台は新宿。アウトローな在日朝鮮人の二人組みは、日本の極道からも一目置かれるが、中国マフィアの抗争に巻き込まれる。美貌のニューハーフ(これは日本人)も登場して、裏社会の刹那的な生き様がリアルに描かれている。。。ということになるんかなぁ。
でも、何の魅力も、共感もありませんでした。ジェネレーションギャップというものなのか、日本人的なものの考え方しか出来ない我が身ということなんでしょうかね。

(2008/7/23)

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2009年10月07日

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