梁石日のレビュー一覧
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ネタバレ【2025年154冊目】
微笑みの国、タイ――そこでは人知れず闇に消えていく子どもたちがいる。児童買春、臓器移植のターゲットになるのは親に売られた子どもや、ストリートチルドレンだ。人権団体で働く音羽恵子は、現地人のナパポーンのもとで子どもたちを救おうと動くが⋯。
久々に、めちゃくちゃ気が滅入る本を読みました。映画は公開当時観に行って、そこでもめちゃくちゃ落ち込んだんですけど、本の破壊力たるや、とんでもなかったです。そこまで書く?!というような描写が徹底的に続く前半でリタイアされる方も多いのでは。人間て本当に醜悪な生き物なんだと嫌になっても仕方ないです、この話は。
そしてね、救いもないんです -
Posted by ブクログ
【2024年127冊目】
夢と現実の境目に囚われた男。戦争に人生を狂わされ、復員後も壮絶な一生を過ごした男。ある一定のルートから抜け出せなくなった男。幽霊を見たタクシー運転手の後悔。雨の日の客とタクシー運転手。魔が差した真面目なタクシー運転手。長距離運転の罠。全七篇の短編集。
初の梁石日さんの作品でした。全七篇ですが、そのうち四篇がタクシー運転手の話です。偏りすぎでは?もしかして、梁さんタクシー運転手の経験ある?って思って調べたらやはりでした!実体験も混じってるかもしれない。
どのお話も文体が綺麗でシンプルでするする読めます。時折、軽めのエログロも入ってきますが、可愛いもんです。初めての作 -
Posted by ブクログ
著者の友人である詩人の金時鐘をモデルにした作品。
日本の植民地であった朝鮮での出来事が綴られている。
朝鮮の人たちに日本語や日本文化を強制する日本も、戦争に負ける。
そこから、終戦を迎え、日本文化を刷り込まれてきた主人公の金宗烈は朝鮮人としての自覚を取り戻す。
しかし、その際に暮らしていた済州島での虐殺事件に巻き込まれることになる。
そこから、日本へ密航して死を免れるが、暮らしは楽ではなかった。
詩作も始め、在日朝鮮人の詩人たちと同人誌を創刊するが、組織からの圧力に反発し続けたことで廃刊となる。
生きるために親も故郷も捨ても、生きたいと願う強い思いと自らの意志を捨てない強さは読み応えあり。
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Posted by ブクログ
何をやっても続かず借金ばかり。
それなのに毎晩のように飲み歩く趙奉三と悪友の李南玉。
タクシー運転手だった趙奉三は事故に遭ったことから、そのことを小説に書いたりしていたが、失業中だった。
南玉に誘われ、色々と仕事をしてみるが2人ともいい加減な性格だから、続かない。
南玉から健康マットを売る仕事に誘われた時、趙奉三はねずみ講ではないかと警戒し、なかなかやるとは言わなかった。
それなのに、ズルズルと引きずり込まれ、こんなことをやっていてもいつかまたダメになると思いながらものめり込んでいく。
たまに自己啓発の講習会でもあるけど、その場の雰囲気というか、そんなものに流されてしまうんだろうなぁ。
これが