梁石日のレビュー一覧

  • 闇の子供たち

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    ネタバレ

    【2025年154冊目】
    微笑みの国、タイ――そこでは人知れず闇に消えていく子どもたちがいる。児童買春、臓器移植のターゲットになるのは親に売られた子どもや、ストリートチルドレンだ。人権団体で働く音羽恵子は、現地人のナパポーンのもとで子どもたちを救おうと動くが⋯。

    久々に、めちゃくちゃ気が滅入る本を読みました。映画は公開当時観に行って、そこでもめちゃくちゃ落ち込んだんですけど、本の破壊力たるや、とんでもなかったです。そこまで書く?!というような描写が徹底的に続く前半でリタイアされる方も多いのでは。人間て本当に醜悪な生き物なんだと嫌になっても仕方ないです、この話は。

    そしてね、救いもないんです

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    2025年12月20日
  • 闇の子供たち

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    幼児買春、幼児売買などのあまりにグロテスクでリアルな表現、そして重すぎる内容に、ややくらーい気持ちでこの作品の結末はどうなってしまうの…と思いながら読み進めた。
    そして、日本の中にある(自分自身も)排他的な意識について考えさせられるラストだった。

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    2025年08月17日
  • 闇の子供たち

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    グローバル化の中で貧富の差が広がり二極化していくとき、貧しい国の生活を支える闇経済を駆逐するのはその国の崩壊をもたらす恐れさえある。かと言って健全な経済を運営できる保証はない。弱肉強食のグローバル化はそれを許さない。幼児売春や臓器売買などは絶対に許されないことだが、憎むべきはこれらに直接関わっている者だけでなく、絶対的貧困を温存することで自らの豊かな社会と生活を保っている私たち自身なのかもしれない。

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    2025年02月02日
  • Y氏の妄想録

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    なんともやるせない物語だなぁ。
    殺人を犯したのが全ての元凶なきがする。
    読後なんかすっきりしなかった。

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    2024年09月27日
  • 闇の子供たち

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    昔読んで映画も観た。映画のラストと小説のラストが違ったよなと思って再読。今読んでも嫌な気持ち。ではどうしたらいいのかはわからない。音羽恵子みたいにはなれない。でも知ることは大事だと思う。

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    2024年09月07日
  • 夢の回廊

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    【2024年127冊目】
    夢と現実の境目に囚われた男。戦争に人生を狂わされ、復員後も壮絶な一生を過ごした男。ある一定のルートから抜け出せなくなった男。幽霊を見たタクシー運転手の後悔。雨の日の客とタクシー運転手。魔が差した真面目なタクシー運転手。長距離運転の罠。全七篇の短編集。

    初の梁石日さんの作品でした。全七篇ですが、そのうち四篇がタクシー運転手の話です。偏りすぎでは?もしかして、梁さんタクシー運転手の経験ある?って思って調べたらやはりでした!実体験も混じってるかもしれない。

    どのお話も文体が綺麗でシンプルでするする読めます。時折、軽めのエログロも入ってきますが、可愛いもんです。初めての作

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    2024年06月12日
  • 大いなる時を求めて

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    著者の友人である詩人の金時鐘をモデルにした作品。
    日本の植民地であった朝鮮での出来事が綴られている。
    朝鮮の人たちに日本語や日本文化を強制する日本も、戦争に負ける。
    そこから、終戦を迎え、日本文化を刷り込まれてきた主人公の金宗烈は朝鮮人としての自覚を取り戻す。
    しかし、その際に暮らしていた済州島での虐殺事件に巻き込まれることになる。
    そこから、日本へ密航して死を免れるが、暮らしは楽ではなかった。
    詩作も始め、在日朝鮮人の詩人たちと同人誌を創刊するが、組織からの圧力に反発し続けたことで廃刊となる。
    生きるために親も故郷も捨ても、生きたいと願う強い思いと自らの意志を捨てない強さは読み応えあり。

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    2024年02月10日
  • タクシードライバー 一匹狼の歌

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    タクシードライバーの環境は、基本的に昔とあまり変わっていないみたいだ。社会的評価も低いまま。どうしたら、変えていけるのか?

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    2023年09月01日
  • 修羅を生きる

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    半分は主人公が実父をモデルだという血と骨で読んだ内容とほぼ同じ。残り半分が自身がタクシードライバーになる前までが書かれてます。実父が獣みたいな人で酷い家庭環境。更に在日朝鮮人ということもあり差別を受けながら仕事環境も酷く、水商売に携わったり、事業を興しても失敗に終わり借金まみれ。それでも昔から文学や詩を好んでいたようで長い間その才能を発揮する場もなく埋もれていたんですね。

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    2023年05月15日
  • 闇の子供たち

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    日本人女性初のLA警察官で、人身売買に立ち向かうNPOであるlove spectrumを設立されている永田有理さんという方がいます。その方のインスタライブで、この本に書いてあることはフィクションだがほぼ実際に起こっていること、とお話しされていたので読んでみました。子供たちが売られ、性的に搾取され、臓器売買され…このようなことが世界のどこかで起こっているという事実に驚愕しました。あまりの生々しい描写に顔を背けたくなるほど…

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    2022年10月07日
  • 闇の子供たち

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    タイの貧困村を舞台にした児童人身売買とそれを暴こうと奔走するNGOの女性の物語。
    わずかなお金の為に親に売られた少女。
    売春宿で先進国の幼児性愛者に性虐待をされる描写はあまりに衝撃的で何度も本を閉じた。
    生きたまま臓器を取られる少女もいる。
    救いがなくやりきれないが読んで損はない。
    この世界は知っておいたほうがいい。

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    2022年04月27日
  • 冬の陽炎

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    事業に失敗して借金を抱え、返せるあてもなく家族を捨てて東京へ。
    タクシー運転手のアルバイトはその日暮らしだったが、一人の生活はそれなりだった。
    なのにある日、集団自殺しているワゴン車を見つけ、ニュースに出たため、家族に知られるところとなる。
    同時に集団自殺の中で助かった女性がいたことから、運命が動き始める。
    女に溺れ、家族と暮らす金も遊ぶ金も更に借金を重ねる。
    その上、危ない物にまで手を出してしまう。
    呆れてしまうくらいのどうしようもなさだけど、そんな主人公が正直過ぎて憎めない…

    2021.3.9

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    2021年03月09日
  • 闇の子供たち

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    人間は、人間のままどこまで他人に無慈悲になれるか書かれている。文体がドライなのと、日本が舞台じゃないので最後までは読めるけど、世界のどこかの現実なんだろうな、と思うとやるせ無さは残る。

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    2020年12月11日
  • 闇の子供たち

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    これ映画化されて、ノンフィクションと紹介されてたけど実際にはフィクションということで随分と騒がれた覚えがある。

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    2020年06月24日
  • 闇の子供たち

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    タイの子供の人身売買の話。
    なんていうか…本当にこんな事があるんだろうか、と疑問に思う自分は恵まれている人って事になるんだろうな、と。
    子供に下剤を飲ませ、空っぽになってから麻薬を入れるって…

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    2020年03月17日
  • 睡魔

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    何をやっても続かず借金ばかり。
    それなのに毎晩のように飲み歩く趙奉三と悪友の李南玉。
    タクシー運転手だった趙奉三は事故に遭ったことから、そのことを小説に書いたりしていたが、失業中だった。
    南玉に誘われ、色々と仕事をしてみるが2人ともいい加減な性格だから、続かない。
    南玉から健康マットを売る仕事に誘われた時、趙奉三はねずみ講ではないかと警戒し、なかなかやるとは言わなかった。
    それなのに、ズルズルと引きずり込まれ、こんなことをやっていてもいつかまたダメになると思いながらものめり込んでいく。
    たまに自己啓発の講習会でもあるけど、その場の雰囲気というか、そんなものに流されてしまうんだろうなぁ。
    これが

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    2020年02月27日
  • 異邦人の夜(下)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    ヤクザを殺し大金を手にしたマリアは日本名を名乗りクラブを開店させたが、再びヤクザの接触を受ける。一方、過去に怯えながらも木村は事業拡大には成功するが、アイデンティティを求めて氏変更の裁判闘争に挑む娘・貴子に苦慮していた。日本で懸命に生きようとする異邦人の物語は慟哭の結末へ…。国境を越えて生きる者の愛と絶望を描く傑作。

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    2019年11月05日
  • 異邦人の夜(上)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    フィリピンから出稼ぎで来日した娼婦・マリア。彼女を愛した榎本は実業家・木村秀夫に脱税の手助けをさせられていた。木村はかつて自らの犯した父殺しの罪に怯えながらも成功した在日韓国人だった。豊かな暮らしに執念を燃やす二人に残酷な運命が襲いかかろうとしていた…。異邦人を受け入れない日本を描く「断層海流」の続編、待望の文庫化。

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    2019年11月05日
  • 闇の子供たち

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    あくまでフィクションのタッチで綴られているが、限りなくノンフィクションに近い。映画も制作されているが、現地での上映は拒否されている。幼児の売買春や臓器売買(ここは本意気に否定されている)がテーマで、読み進めるのがとにかく気持ち悪い。でもこうした弱者が構造的に作られていることは否定できないし、事実であることは間違いない。なぜ人は慎ましやかに生きられないのだろうか。

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    2019年08月06日
  • 夢の回廊

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    夢か、闇か、夢の闇なのか。久しぶりの梁石日を読んだ。彼の短編集は初めて。
    長編は面白いけど、どっぷりと重いので、これは気楽に読めるので、まだ読んだことのない人にはお勧め。

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    2019年07月19日