梁石日のレビュー一覧

  • 夜を賭けて

    購入済み

    今にどう活かす?

    不都合な真実をどう受け止め、今にどう活かすのかが問われている時代。

    李承晩ラインに強制連行

    互いに嘘だ捏造だと水掛け論を繰り返していても発展性はまるでない。

    感情を政治に利用されている現実を知り、その目的を知ろうとすべきだ。

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    2014年07月15日
  • Z

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    あまりにも 朝鮮のことをしらない。
    それを覚醒させるような 大胆なテーマ。

    36年間 日本が占領していた。
    そのことが、朝鮮という国を 大きくゆがめた。
    在日であると言う アイデンティティが
    朝鮮とは 何かを問いかけながら
    その中で、日本との関係を浮き彫りにする。

    作家 朴敬徳は 在日で 奇妙な夢を見た。
    あなたは殺されるといわれ、
    殺し屋に 殺せと言ったオトコを
    逆に殺せと言って 殺した夢を見る。

    そして、韓国に出版パーティのために韓国に初めて行き
    自分のふるさと 済州島まで 行った。
    そこで、自分の戸籍を見ると 1944年に
    自分は 死んだことになっていた。

    死んだことにしたのは いとこの 朴大順 だった。
    なぜ そうしたのか?
    そのことを 飲み友達である 村中と一緒に
    朴大順の家にいくが あったオトコは 大順ではなかった。
    そして、そのオトコは あった日の夜に 殺されるのだった。

    第2部 場面は、急激に変化する。
    1945年 日本の敗戦を迎える直前。
    金満義が 日本軍の手先となって 朝鮮人を殺戮していた。
    そして 敗戦。金満義は じっと、その時期の到来を待つ。

    刑務所からでて、朝鮮の解放を知った人々の喜び。
    新しい朝鮮を作るために、どうするのか。
    治安維持隊を設立し 日本人に危害を与えないなどの
    動きをする。
    日本軍の手先となった 朝鮮人への憎しみは はげしい。
    また、親日派の動き。お金をもとに 揺さぶりをかける。

    日本から 朝鮮人へと移行するが
    その受け皿が ないことが問題だった。
    そして、アメリカ軍が 9月8日に 朝鮮に上陸。
    何と、アメリカ軍を保護していたのが 日本軍。
    歓喜する朝鮮人は アメリカ軍に襲いかかるように見えた。
    日本軍は 群衆に向けて 銃を撃つ。
    そこから始まる すざまじいばかりの弾圧。
    金満義は 復活する。金満義は Z とよばれる。
    殺戮したのが 2000人を超えると言う。

    それに対する 報復の集団 Y秘密組織。
    金満義を 探そうとするが。

    第3部に 朴敬徳の死亡戸籍からはじまる
    朴敬徳にたいする 執拗な 尾行と 追求。
    拷問さえうけるが、
    日本の警察と朝鮮の公安の連携。
    そして、Zの正体は。

    在日であるというアイデンティティが、
    すざましいエネルギーで、朝鮮の敗戦から戦後への移行を
    渾身に書ききっている。
    その筆力に 圧倒された。

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    2014年07月08日
  • めぐりくる春

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    この人の小説はいつも刺激的で衝撃を受ける。
    慰安婦の問題は単純ではないが、一読する価値あり。

    橋下市長が読んだら、どういう感想を言われるであろうか。

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    2014年01月11日
  • めぐりくる春

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    非常にデリケートな問題なので、僕はこの問題につい点自分の立場を明言するのは避けますが、主人公の金淳花がたどった過酷な運命にはページをめくる手が止まるかもしれません。

    ここに書かれている「従軍慰安婦」の問題は相当デリケートなものなので、僕はここではその是非に対する明言は避けてあくまで物語としてこの本に関する記事を書きます。

    主人公の金淳花が十七歳のときに「いい仕事がある」と日本人の憲兵にいわれて連れて行かれた「キンスイ楼」 というところから彼女の過酷な運命が始まります。この小説に出てくる日本人および日本兵がまぁ見事なまでに「東洋鬼子」を地でいくような人たちばっかりで、読んでいてたびたびページをめくる手が止まりました。彼らはさまざまなやり方で淳花たちを陵辱していくわけですが、いかな戦時中とはいえ、正直ここまではないだろうという鬼畜ぶりで、それが実際にあったのかということの真相はわかりませんがあくまでこの話はフィクションなんだという認識がなければ、とてもじゃないけれど読めませんでした。

    で、各地を転々としながら「慰安」に勤める淳花たちにも戦争の容赦のない運命が待っているわけで、各地で「慰安」をする際にも最初は抵抗したりしているのですが、後に男をいいようにあしらうようになっていく姿には人間、環境に「慣れ」ていくんだなぁとさえ感じ、女性のたくましさを思いました。

    一時期、この問題が論争になったときに少し文献に目を通していたことがあって、この問題に関しては、あからさまな発言を避けたいのですが、結論は自分で出してください、というのが現時点の回答です。そういった上で、この本を読んでいただければと思います。なお、この本はかなりむごたらしい描写が多いので、その辺のことは自己責任の範囲でよろしくお願いします。

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    2013年10月14日
  • カオス

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    やっぱり何回読んでもラストがライオンキングの某シーンにしか見えないです。タマゴのキャラ濃すぎですね。完全に主役二人は食われてます。
    でもガクとテツのコンビは好きです。頭で考えるタイプのガクと直感で行動するテツ。お互いそれぞれ認めてるところがあるんだろうなぁ。信頼関係とはちょっと違う気はしますが、喧嘩ばっかりしてるのにいざって時は意見が合っちゃうというか合わせちゃう二人は良いパートナーなんでしょうね。
    譲ったり譲られたり、見てて微笑ましかったです。
    タマゴとテツも不思議な関係ですね。テツのちょっとお馬鹿なところがタマゴやガクを癒してるのかな。

    もし映画化とかされたら見てみたいなって思うけど、されないだろうね。このアウトローっぽい感じはあんまりウケが良くなさそう。
    最後もそんなに上手くまとめられてはなかったですし。タマゴの存在感だけが際立って終わっちゃったのがちょっと残念でした。

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    2013年06月23日
  • 断層海流

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    フィリピンから来たマリアと在日韓国人の実業家、木村とその娘の貴子。彼らが織り成す物語は読んでいてハラハラさせられました。僕も昔彼らと付き合っていたことがありましたので、他人事とは思えませんでした。

    詳しく書くとかなり危険なので、 さらりとしか書けないけれど、 僕は東京にいた頃、自分の身近にマリアのような女性や木村社長のような「異邦人」がいた。そういうところに身を置いていた事がある。だから、この小説の中に描かれている彼らの生態がものすごくリアルだった。すごく良く書けているなぁ、と思った。

    ただ、彼らと深く付き合ったことはないし、現在はそんな生活とは無縁である。でも、東京で「彼ら」から酒の席で聞いた話と、この小説で書かれ散る事が、恐ろしいほど合致しているのである。
    僕は新宿の歌舞伎町で、春をひさいでいる女性をつくだ煮にするほど見てきたが、本当に思う。
    芥川龍之介の小説『南京の基督』のヒロインである宋金花のような女性は存在しないのだ、と。

    主人公のマリアは『スモーキーマウンテン』の出身で、ダンサーを夢見て日本に来るが・・・。という内容が大まかもので、色々な登場人物が入れ替わり立ち代わりするので物語を追っていくのが大変ですが、内容は非常におもしろいです。

    また、続編に『異邦人の夜』があるのですがこれを今度、読んでみたいと思います。

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    2011年07月02日
  • 裏と表

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    金券ショップを舞台に様々なお金や人情が交錯する恋愛(が絡んだ)小説。景気の良い時代のお金の事情を垣間みることができる。

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    2011年03月04日
  • 夜を賭けて

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    ぶ厚いながらも、一気に読めました。嘘みたいな話も実はほどんとリアルにあった話。モデルになった人物を探してみたり。

    私が小さい頃、アパッチは居て、噂も聞いた。でも実像は知らなかったのでこの本で詳しく知る事ができた。

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    2011年01月15日
  • カオス

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    ・カオスってタイトルにふさわしく内容はすっかりカオス。ただ、相変わらず物語の目的地が良くわからないつくり。散漫に色々出すけど、そんで?って思ってしまう。物語が収束しない。梁石日って人はいつもそうか。
    ・ってかタマゴのキャラがカオス。学栄よりも鉄治よりも結局タマゴが主人公なんじゃないか。話の中心となる視点がコロコロ変わるのもこの作者の特徴なのかな。
    ・最後は急いで収め過ぎだと思うけど。紀香なんて出産させるためだけに出てきたんじゃねえのって感じで。でもまあスピードあって面白かったからいいか。

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    2010年11月05日
  • 断層海流

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    東南アジアから詐欺同様の手口で日本に連れてこられ、身売りとして夜の世界に棲息する娘。
    その眼からうつる日本と、韓国から逃げるかの如く来日し、結婚という手段で日本人に帰化した男。

    彼らの周囲をとりまく状況が描写されている。

    フィクションであっても、考えさせられる。
    濃厚な作品。

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    2009年10月04日
  • 闇の子供たち

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    ネタバレ

    描写の生々しさに絶句。
    フィクションではあるものの、現実でも同じようなことが起こっているらしい。
    自分の知らない現実に衝撃を受けた。
    小さな子供たちが酷く扱われている描写は目を覆いたくなる。胸が締め付けられるようで、読み進むことが辛かった。
    けど、最後まで読んで良かったと思う。
    読んだからと言って、この子たちに何かしてあげられるわけでもなければ、明日からの生活が変わるわけでもない。
    明日からも資本主義の歯車として生産と消費を続けるのだと思う。
    でも、一人でも多くの人がこういった現実を知り、受け止めていくことが問題をよくすることにつながっていくのではないかと思った。

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    2020年01月04日
  • 海に沈む太陽(下)

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    上下巻共に楽しんで読めたけど、個人的には船乗りの頃の話が一番面白かった。結末がチト唐突で呆気ない感じがした。でも面白かった。良書。

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    2009年10月04日
  • 海に沈む太陽(上)

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    いいなぁ。この人の本、悉く面白いなぁ。
    つってもまだ3作品位しか読んでないし、つまらなそうなのはスルーしてるんだけど・・・。
    これは又読み返したくなるくらい素晴らしい。
    前回読んだ『闇の子供たち』とは対称的に、前向きな気持ちになれる本。

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    2009年10月04日
  • タクシードライバー 最後の叛逆

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    タクシードライバーシリーズだけど警察につかまった場合の対処の仕方とか書いてあって面白かった。この作者好きだ。

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    2009年10月04日
  • 修羅を生きる

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    『血と骨』ちうのは、ほとんど実録だったのですねぇ。ほうっとため息。

    どうなのでしょう?あたくしは面白かったですが、どうやら父があたくしの部屋へ

    入ってこれを盗み見したらしく、ちょっと挙動不審なのよねぇ。うざいの!

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    2009年10月04日
  • 夜を賭けて

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    今は大阪城公園となっている大阪造兵廠跡で戦後繰り広げられた在日コリアンと警察との攻防戦の様子をリアルに描写。今も大阪城公園では違う戦いが続いている。

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    2009年10月04日
  • 闇の子供たち

    Posted by ブクログ

    冒頭から幼児性虐待の悍ましさを感じ、生々しくて読むのが辛かった。ラストは尻切れ蜻蛉みたいな感じになっているが、現実にはまだまだ続いているであろうことを示唆しているのではないだろうか。暴力と権力下では正当な権利でさえ剥奪される人生。生まれた場所が違っていたら、と思ってしまいます。日本で親ガチャと言っている若者にこそぜひ読んでもらいたい一冊です。

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    2026年09月03日
  • 裏と表

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    金券ショップのオーナーを中心にお金の回り方などが具体的に書かれていた。最初のうちは興味深く読めたが、それがメインで繰り返しなので途中ちょっと飽きた。

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    2026年06月30日
  • [新装版]血と骨(上)

    Posted by ブクログ

    1998年第11回山本周五郎賞受賞作
    梁石日氏命日なんですね

    著者の実父をモデルとしているとのこと。

    1930年頃の大阪を舞台に、出自による差別や当時の労働環境への反抗を描いた作品だと予測して読み始めました。

    もちろんそうした側面もあるのですが、それ以上に圧倒されるのは、父とされる男の家庭に戻ってからも延々と続く暴力と酒と女。終わりの見えない乱行に辟易してしまい、私は上巻でギブアップしました。

    下巻で大きな転換や救いがあるのかもしれませんが、そこまで読み進めることはできませんでした。

    文章から伝わってくるのは、父親の目的すら見えないほどの圧倒的なエネルギー。その凄まじい存在感は、読んでいるこちらまで殴られているような感覚になりました。

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    2026年06月29日
  • 夜を賭けて

    Posted by ブクログ

    前半はアパッチ族、後半は大村収容所と、在日朝鮮人の生き様を描いた物語。日本人として知っておくべき歴史の一旦に触れた気がする。それにしても文中に誤字が多いのが、ちょっと気になってしまった。

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    2026年06月13日