あらすじ
かつてアジア最大の兵器工場であった大阪造兵廠跡で、生活のために屑鉄を掘り起こしていたアパッチたちは警官隊との死闘の末に壊滅――長崎の大村収容所に収監された金義夫を待ち受けていたのは……。「現代アジア最高の作家の一人」と各界から評される梁石日は本書で戦後五○年を総括するピカレスクロマンの最高傑作を完成した。直木賞候補作。
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Posted by ブクログ
開高健の日本三文オペラを読んだ後、アパッチ族にとても興味がわいて
その勢いで1日で読み切ってしまった。
どんな過酷な状況下においても人間の゛生きたい゛という思いは
鮮明で生き生きとして生臭い。
開高氏の作品よりも笑いどころが多く、こちらの作品も一人一人がとても
魅力的だ。
素晴らしい小説である。
今にどう活かす?
不都合な真実をどう受け止め、今にどう活かすのかが問われている時代。
李承晩ラインに強制連行
互いに嘘だ捏造だと水掛け論を繰り返していても発展性はまるでない。
感情を政治に利用されている現実を知り、その目的を知ろうとすべきだ。
Posted by ブクログ
ぶ厚いながらも、一気に読めました。嘘みたいな話も実はほどんとリアルにあった話。モデルになった人物を探してみたり。
私が小さい頃、アパッチは居て、噂も聞いた。でも実像は知らなかったのでこの本で詳しく知る事ができた。
Posted by ブクログ
今は大阪城公園となっている大阪造兵廠跡で戦後繰り広げられた在日コリアンと警察との攻防戦の様子をリアルに描写。今も大阪城公園では違う戦いが続いている。