めぐりくる春

めぐりくる春

796円 (税込)

3pt

4.1

一九三七年、貧しい十七歳の淳花は従軍慰安婦にされた。同じ場所で、日本人兵士に無理矢理体を開かされた韓国人女性の中には、拒否した為に殴り殺される者、梅毒にかかり気がおかしくなる者、アヘンに溺れる者、自殺する者もいた。地獄で淳花は、死んだように生きていた。著者が現地に入り、元慰安婦への取材を経て描き上げた、悲劇の物語。

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めぐりくる春 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2016年11月16日

    狂った現実を淡々と描いたこの作品の、登録人数の少なさに少し驚きつつ。戦争というひとつの大きな事柄への関心のなさが表れているようで、なんとなく焦る。

    慰安婦問題。色々と問題になっているけれど、一度読んでみるのがいいと思う。その上で、自分の心がどう感じるか、どう考えるか。それが結論じゃないかなと。
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    Posted by ブクログ 2017年03月06日

    あまりにも壮絶過ぎて言葉が出ない
    サディズムと性欲の繰り返しで、読んでいて辛すぎた
    教育によって身の毛もよだつ鬼となる日本兵
    いやあれが人の本性かもしれない
    愛はない。ただ欲望と反省の無さと意志の弱さ
    正義などないのが人間かもしれない。従軍慰安婦、男の性欲のはけ口にされた悲しき存在
    天皇陛下を異常に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年02月24日

    元従軍慰安婦への取材を経て書き上げられた、日本軍の朝鮮慰安婦の悲劇。ページをめくる毎に、息苦しいほどの悲惨な体験。人間として扱われないような状況を作り出しているのは、全て戦争なのだと痛感させられる。特に女性に目を逸らさず読んでほしい一冊。

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    Posted by ブクログ 2015年10月02日

    戦時中、日本軍の従軍慰安婦にされた韓国人女性の過酷な運命を取材し、それを元に小説化されたもの。
    戦争は戦った兵士が死んでいくだけではなかった。慰安婦にされた女性たちも苦しみを味わいながら死んでいった。
    あまりの酷さに何度も目をそらせそうになった。でも、どんなに目をそらしたとしても現実は変わらない。
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    Posted by ブクログ 2015年07月04日

    慰安婦の現実を衝撃的にお勉強できた。女性に戦争の前線へ行け、と言っても行けない。だからってこんな役割が回ってくるのは何とも酷すぎる。

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    Posted by ブクログ 2014年01月11日

    この人の小説はいつも刺激的で衝撃を受ける。
    慰安婦の問題は単純ではないが、一読する価値あり。

    橋下市長が読んだら、どういう感想を言われるであろうか。

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    Posted by ブクログ 2013年10月14日

    非常にデリケートな問題なので、僕はこの問題につい点自分の立場を明言するのは避けますが、主人公の金淳花がたどった過酷な運命にはページをめくる手が止まるかもしれません。

    ここに書かれている「従軍慰安婦」の問題は相当デリケートなものなので、僕はここではその是非に対する明言は避けてあくまで物語としてこの本...続きを読む

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