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Posted by ブクログ
狂った現実を淡々と描いたこの作品の、登録人数の少なさに少し驚きつつ。戦争というひとつの大きな事柄への関心のなさが表れているようで、なんとなく焦る。
慰安婦問題。色々と問題になっているけれど、一度読んでみるのがいいと思う。その上で、自分の心がどう感じるか、どう考えるか。それが結論じゃないかなと。
本作はあくまでフィクションなんだけど、戦争という大きな流れ、人を人として扱わないことが日常化する狂った時代を描いたという点では、どこまでもノンフィクションに近いんだろうと思う。
慰安婦たちもさることながら、人間が駒のように、虫けらのように扱われる描写も、胸が痛い。そこには人権も尊厳も何も存在せず、あるのは暴力と支配。
読むのが苦しくて、何度も何度も繰り返される残酷な描写に本当に胸が痛くて…、でも目を背けてはならない、これが現実。
日本は、私たちの「今」は、こういう過去の上に成り立っている。
それを、忘れちゃならない。知っておかなきゃならない。
どうか世界が平和でありますように。ひとりでも、こんな悲しい運命を辿るひとが、減りますように。祈らずにはいられない。
Posted by ブクログ
非常にデリケートな問題なので、僕はこの問題につい点自分の立場を明言するのは避けますが、主人公の金淳花がたどった過酷な運命にはページをめくる手が止まるかもしれません。
ここに書かれている「従軍慰安婦」の問題は相当デリケートなものなので、僕はここではその是非に対する明言は避けてあくまで物語としてこの本に関する記事を書きます。
主人公の金淳花が十七歳のときに「いい仕事がある」と日本人の憲兵にいわれて連れて行かれた「キンスイ楼」 というところから彼女の過酷な運命が始まります。この小説に出てくる日本人および日本兵がまぁ見事なまでに「東洋鬼子」を地でいくような人たちばっかりで、読んでいてたびたびページをめくる手が止まりました。彼らはさまざまなやり方で淳花たちを陵辱していくわけですが、いかな戦時中とはいえ、正直ここまではないだろうという鬼畜ぶりで、それが実際にあったのかということの真相はわかりませんがあくまでこの話はフィクションなんだという認識がなければ、とてもじゃないけれど読めませんでした。
で、各地を転々としながら「慰安」に勤める淳花たちにも戦争の容赦のない運命が待っているわけで、各地で「慰安」をする際にも最初は抵抗したりしているのですが、後に男をいいようにあしらうようになっていく姿には人間、環境に「慣れ」ていくんだなぁとさえ感じ、女性のたくましさを思いました。
一時期、この問題が論争になったときに少し文献に目を通していたことがあって、この問題に関しては、あからさまな発言を避けたいのですが、結論は自分で出してください、というのが現時点の回答です。そういった上で、この本を読んでいただければと思います。なお、この本はかなりむごたらしい描写が多いので、その辺のことは自己責任の範囲でよろしくお願いします。
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