尾木直樹のレビュー一覧
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尾木直樹氏と諸星裕氏との対談の中から。
驚いたのは冒頭に出てくる「便所飯」という言葉。最近の大学生の中には、「一人で食事をしているところを見られたくない」という人がおり、一人で食事をする時はトイレの中で食べるということのようだ。自立が出来ていないということだろう・・か。
また、最近は少子化が進み全員が大学へ入れるという時代になった。そのため大学生のレベル低下が見られという。以前「少数・分数の計算ができない大学生が居る」と新聞にも出ていたのを思い出した。
また、大学の教授自身も旧態依然のまま講義をしており、今の大学生の状態を知ろうとしていない。この様子では、大学は最高学府として機能していないとい -
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テレビで「17歳事件」が騒がれていた頃、私はちょうどその年代でした。大人たちがキレる子どもを "得体の知れない危険なもの" のように見ていたような印象をその頃の私は受けました。事実、それはわからないではないのだけど、私には犯罪を犯した彼らに共感するような気持ちもありました。その背景には、学校や社会、大人への不信感や失望感があったような気がします。
企業人間と言われ頑張ってきた人たちのリストラは、学校の成績評価体制に対しての疑問を投げかけました。高学歴は高収入を約束する、という価値観が崩れたのです。勉強を楽しいと思いながらしている子どもがどれだけいるでしょうか。それ -
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著者が伝えたいことは?
教育とは、学校や家庭などの現場において、日々営なまれる、ドロまみれで、人間臭い営みである。
教育再生は、外野から外野の論理を押し付けていくことではなく、主役である子どもたちの声を聞き取り、教師を尊重することです。その上で、必要な予算を注ぎ込む。
つまり、教師や学校は、子どもや保護者の力をかりて、彼らの実態や彼らが抱える問題をもとにした教育方針や指導方針を立てたうえで、日々実践していくことが、教育再生につながる。
学校と教師に自由と権限を与えることにより、いじめのない、創造性豊かで安全な安心できる学校が生まれてくる。
キーワードは、教育は、子どもたちのもの。
著書 -
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学生から読んでみませんかと渡されて読んでみた。
最近,授業の中で「何か疲れ損だよ。周りの先生達みたいに手を抜いてもいいんじゃないかと思う」とこぼしたからだろう。一部には「先生マタニティブルー説」が流れている。
さて,内容。まとめれば,
子どもだって一人の人格を持った人間であるから,親の思い通りに行かない。これを受け入れた上で,子どもを認めて,できるだけ時間を共有し,子どもの手本となるように生きましょう。子どもから逃げずに向き合い付き合うこと。いろいろな情報に惑わされない。教育には不易と流行がある。時には子どもから教えられることもある。共に育つことも教育である。
まぁ,20~30分あれば読め -
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[ 内容 ]
なぜ教師はここまで追いつめられたのか?
教師力の低下と苛酷な教育現場の実態。
本当の「教育再生」への処方箋。
[ 目次 ]
序章 病める教師―教育の現場から
第1章 教師力は落ちたのか
第2章 「逆風」にさらされる教師
第3章 教師の条件
第4章 「教育再生論議」に見る、教師の未来
第5章 「教育再生」への提言
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間が -
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ネタバレ[ 内容 ]
小学校低学年で急速に広がり出した学級崩壊、キレて凶悪事件を引き起こす十代の少年たち、いじめ、引きこもり、幼児虐待、援助交際、不登校…。
いま、子どもの世界では、何が起きているのか。
危機の実像とそれをもたらした背景を丹念に解明し、子育てと教育を再生させる考え方と実践例を提示。
従来の学校観や子育て観の転換を迫る。
[ 目次 ]
1 危機の実像(学級崩壊;新しい荒れ;いじめ;虐待)
2 危機の背景をさぐる(変化に取り残された学校;教師はなぜ力をなくしたのか;家庭の子育て力は低下したのか;大人と子どもの関係不全;子どもが問いかけていること)
3 危機からどう脱出するか(スクール・デ -
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第1~4章までの現状と分析はすごく暗くなる内容。既知のこともあり、ざっと読む。驚いたこと
「いじめが高学年化している。高校生まで非常によく見られる。」
・・私のころは高校になって、やっとあの「いじめ」や「周りと同じでなくてはいけない」状況から抜け出せた!と思った。みんな、自分の興味を追求することのほうがおもしろいからかなと思った。
ではどうするか?三つのキーワード。
「子どもと向き合う」「丸ごと愛する」「主役になる場所」
・・何かを決めてするのではなく(たとえばあいさつ運動、文科省からの心のノートとか)、今目の前にいる子どもの話を聞く、失敗を受容と寛容をもって受け止めるなど。