長山靖生のレビュー一覧

  • SF少女マンガ全史 ――昭和黄金期を中心に

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    懐かしい先生方のお名前がでてきて、また彼らの作品を読み直したくなりました。
    ただ、とある先生ばかりに紙面を割いている点が引っ掛かりました。
    もう少し中立的な立場で論じられなかったものかと、残念に思いました。

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    2025年11月06日
  • バカに民主主義は無理なのか?

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    近代日本の政治史。この迂遠なシステムを稼働させるには、信じる任せるではなく、事実を直視し、責任ある国民として適切に選挙で選ぶしかない。
    選ぶのも選ばれるのも伝えるのもバカには無理。

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    2025年08月02日
  • 帝国化する日本 ──明治の教育スキャンダル

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    巨利となった教科書産業の不正と国定化、東洋大学の祖となった妖怪博士井上円了、北朝を継ぐ天皇の南朝正当論に繋がる南北朝正閏論争、キリスト教ではない故に生物進化論を受け入れた日本の社会進化論と優生学。情報の受容をし切れない中でのジャーナリズムの扇動、科学ではなく天皇の聖性など倫理の正当化で進む議論。個々の経緯に詳しくいまいち収斂しないが、帝国化に進むエピソード集として。

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    2025年07月26日
  • 文豪と食 食べ物にまつわる珠玉の作品集

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    ネタバレ

    「小さい花」林芙美子
    由は、ひな子の時折見せる大人の女性の振る舞いに、嫉妬しているのだろうか。自分が子供に思えて仕方なくなるのかな?

    「チャンス」 太宰治
    面白かった。
    愛という言葉で性的なものを隠し込もうとしてるのは頷く。

    恋はチャンスに依らぬもの。
    いくら恋がはじましそうな「チャンス」があっても、本人がチャンスと思っていなければ、恋は始まらない。

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    2025年07月01日
  • 文豪と女 憧憬・嫉妬・熱情が渦巻く短編集

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    ネタバレ

    ファム・ファタールだとか運命の女だとかいって、悪女とか、男を破滅させる魔性の女とかのニュアンスを持つが、なに、冷静に考えれば女と男は同時に転げ落ちるのであって、どちらがどちらを向上させもしなければ、どちらがどちらを引き摺り落としもしないはず。
    が、「サロメ」をはじめ、19世紀末から20世紀初め頃の世紀末芸術で大々的に取り上げられたからには、その影響下にある文豪が、限られたフレームワークの中で、実人生と夢幻が切り結んだ際に、こういう作品をものしたことは、2025年に安易に切って捨てるべきではない。
    編者の詳細な解説とともに、楽しめた一冊。

    ■森鴎外「杯」
    目を瞠るようなお耽美。象徴、寓話。

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    2025年05月14日
  • SF少女マンガ全史 ――昭和黄金期を中心に

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    少女漫画の黎明期から現在に至る、少女漫画史。軸は、SF。

    すげえなあと思う。改めて。
    大家ぐらいしか名前を存じ上げないが、少女漫画の方が、方が、と言っては失礼かもしれないが、真面目にSFと取り組んでいた。
    著者が博学で、文章の組み立ても上手くて、乾いた文章なのだが面白く読める。
    改めて読んでみたいなあ、と思うものもあるんだが、昔の漫画と今の漫画では全く表現方法が違うし、そもそも少女漫画をほとんど読んでないので、今更と思うところ。

    一方で、じゃあ少年漫画がどう言う感じでSFに向かい合ってきたかを、読ませて欲しいとは思う。

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    2024年11月09日
  • 漫画のカリスマ~白土三平、つげ義春、吾妻ひでお、諸星大二郎~

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    p40
    この二つの雑誌は、のちに漫画界を変えていく多くの新人を輩出した。

    坪内祐三的には、
    この二つの雑誌「から」、のちに漫画界を変えていく多くの新人「が」輩出した。

    と、いうところ、ですかな。

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    2024年09月30日
  • SF少女マンガ全史 ――昭和黄金期を中心に

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    SF少女マンガの通史であるが、サブタイトルに「昭和黄金期を中心に」とあるように主に1970年台から80年台にかけて活躍した作家が中心の構成となっている。
    2024年に「SF少女マンガ全史」と題して出す本であるからには、米沢嘉博の「戦後少女マンガ史」「戦後SFマンガ史」の2冊には書かれていない80年台から現在に繋がる流れを期待したいところだが、
    90年台以降の作家については第1章の「SF少女マンガ概史」で清水玲子やよしながふみなど幾人かがざっくりと紹介する程度で、2章以降の個々の作家や作品の論評ではほぼ言及がない。それに対して、大島弓子や岡田史子、内田善美、高野文子といったSFマンガというと

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    2024年07月25日
  • SF少女マンガ全史 ――昭和黄金期を中心に

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    昭和の黄金期のSF少女まんがの多くは読んでいた。なつかしの書評。萩尾望都に1章割き評価高いが、竹宮恵子の評価が低い。

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    2024年07月05日
  • 萩尾望都がいる

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    ネタバレ

     当然、SF漫画の大傑作『11人いる!』にひっかけたタイトルだろう。どうせなら「!」も付ければよかったのに。それほどの、なかなかの力作だった。

     あいにく、自分は、当時は妹の持ち込んだ少女漫画を盗み見するくらいにしかそちらの世界には触れていないので、『11人いる!』以外は、その続編を少しと、『ポーの一族』『トーマの心臓』あたりを、後追いで読んだ程度。『11人いる!』のテイストと違って、正直、のめり込めなかった。
     また、読んだタイミングも後追いで、1975年当時ではなかった。

    「まず強調しておきたいのは『11人いる!』が1975年の作品だということ。つまり劇場版『宇宙戦艦ヤマト』(1977

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    2022年10月05日
  • 文豪と食 食べ物にまつわる珠玉の作品集

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    食べ物や食事をテーマにした、文豪達の作品集。
    人により、ただひたすらに美食を追及する話あり、なにかを食べ物に例えて語る話があり、食べ物に関わる思い出の話があり……、とバラエティーに富んでいます。
    それぞれの作者の、食に対する向き合い方がうかがえます。

    個人的に気に入ったのは、岡本かの子『鮨』。湊に対するともよの、恋とも憧憬ともつかない感情がもどかしくも切なく良かったです。

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    2022年08月21日
  • 萩尾望都がいる

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    萩尾賛美より竹宮批判のインパクトの方が強いかな。
    (歴史の歪曲に対する感受性の強さなんだろうけど)

    しかし、著者のはしゃぎ振りには、ちょっと引く。

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    2022年08月19日
  • 新書で名著をモノにする 平家物語

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    大河ドラマ平清盛や鎌倉殿を楽しむために。平家物語の全体像が把握できて良い。ドラマの細かなエピソードも実際に平家物語に残っているものと知れて面白い。

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    2022年02月24日
  • 日本回帰と文化人 ――昭和戦前期の理想と悲劇

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    戦前の文化人、小説家、哲学者、詩人が戦意高揚の声を上げ、それが「日本回帰」ということで説明される。必ずしも戦争賛成というわけではなかったが…戦後抱えることになった懊悩で戦後も「日本回帰」の努力を続けた人たち。読んでいく中で、白秋、朔太郎、達治、光太郎、折口信夫(釈超空)、茂吉たち実に多くの詩人たちが、本人の気持ちは別として、また物資不足の中で矛盾を感じつつ、戦争礼賛の作品を発表していたことが、「日本の美」を主張したい気持ちと重なっていたのだということが良く理解できた。戸坂潤の「なぜ人々は日本的なるものと言って、日本民衆的なものと言わないのか。…日本的なるものの定量分析は、現代の日本の民衆とつぎ

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    2021年09月10日
  • ゴジラとエヴァンゲリオン

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    ネタバレ

    ゴジラとエヴァの2つをもっと関係づけた話が読めるのかと思ってたからちょっと拍子抜け。でも、割と楽しめて読めた。エヴァはもう1度見直してみたくなった。

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    2021年06月27日
  • ゴジラとエヴァンゲリオン

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    ゴジラとエヴァについての蘊蓄の良質なサマリー。
    いろいろな裏話を読めばオタク的知識欲は大いに満足される。

    が、この二つを併記した意味は何か、となると、正直疑問符がつく。
    後書きで著者はいみじくもアニメか特撮か、どちらかを選べと言われたら、というような問いを立てているが、オタクトークとしては盛り上がりそうだが、それだけとも言える。

    ゴジラと言えば安藤礼二や加藤典洋をはじめ、一級の思想家が多くを論じている。ここにエヴァをどう絡ませたのかに興味があったのに、、、

    もっとも私も含めた、この二つの作品に関する小ネタならいくら読んでも退屈しない、というタイプの人には一読の価値はあり。

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    2021年03月15日
  • ゴジラとエヴァンゲリオン

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    タイトル通り、両シリーズの紹介が中心。ゴジラシリーズ見たことないのでなるほど、見てみようと思えたのは収穫。エヴァは細かいトリビアや裏話とかはへえーと思ったが、あとは旧劇の解釈についてがメインで、それも大きな驚きなどはなし。両作品が交錯するところからなにかを論ずるのを期待してたのだが、そこまで踏み込むこともなくちょっと肩透かし。庵野がシン・ゴジラやるので思いついたんじゃないか。まあ読んでておもしろくはあったのでちょっとオマケして(笑)★3

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    2018年11月03日
  • ゴジラとエヴァンゲリオン

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    【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】
    ・そこかしこに見られる知見に面白いものはあるものの、庵野賛歌的な印象がつよく、膝を打つほどのものは感じなかった。

    ・なお、おっきな明朝体という表現手法については角川映画の横溝正史シリーズが初出ではないかとも思うが、これって意外と言及がない。関係ないのかな?

    【目次】

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    2018年10月28日
  • 「ポスト宮崎駿」論―日本アニメの天才たち―(新潮新書)

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    宮崎駿以降の新たな新監督の流れについて俯瞰。

    私はアニメに詳しくないので、色々濃い情報が次々に展開され、へぇーそういうもんなんだ、と感心しながら読んだ。

    手塚治虫の黎明期から最新までの情報もあり。
    中々幅広い。

    ジブリの宮崎駿の後継者が育たない問題、やはり巨匠がいて、口出ししていると、後輩は萎縮するしかないんですね。
    企業でも気を付けないといけないところ。
    また、高畑さんの予算足らなくなる問題も、思ったよりも深刻であることが良く理解できた。

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    2018年07月15日
  • 文豪と酒 酒をめぐる珠玉の作品集

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    どぶろく 幸田露伴「すきなこと」
    風流をもって極好を凌がんとし、極好をもって風流を圧せんとするものは、馬糞を牡丹餅より甘しとなし、作り花を花よりよしとおもう人ならむ、馬糞風流阿呆極好ああすかぬこといの。

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    2018年06月22日