文豪と食 食べ物にまつわる珠玉の作品集

文豪と食 食べ物にまつわる珠玉の作品集

902円 (税込)

4pt

3.0

文豪たちは味覚も鋭い。そして案外、健啖家。近代日本を作り出した文豪それぞれの好みを反映した「食」の物語には、時代の精神も刻まれていた。食べることは血肉を作り、生きることに他ならない。そこには思想もあれば主張もある。鴎外は他人と間合いを測りながらつつく牛鍋を弱肉強食の闘争に例え、独歩は和洋折衷・官民融和の理想を重ねた。江戸っ子の漱石は蕎麦、西国出の芙美子はうどんと、好みには生まれも反映する。美食を追求する者もいれば、ただひたむきに食うもの、大志を立てて粗食をする者もいる。本当に「食べる」ことは奥が深い。『文豪と食』同様、いろいろな食べ物を取り揃えてみました。

目次
森鷗外「牛鍋」……牛鍋
国木田独歩「牛肉と馬鈴薯」……ビフテキ
夏目漱石「吾輩は猫である」より……蕎麦
林芙美子「小さい花」……うどん
正岡子規「御所柿を食いし事」……柿
幸田露伴「菊―食物としての」……菊
永井荷風「風邪ごゝち」……葱鮪
谷崎潤一郎「美食倶楽部」……美酒美食
芥川龍之介「魚河岸」……洋食いろいろ
泉鏡花「湯どうふ」……湯豆腐
岡本かの子「鮨」……鮨
夢野久作「お茶の湯満腹記」……茶懐石
斎藤茂吉「食」……鰻
山本周五郎「尾花川」……饗応と大志
太宰治「チャンス」……雀焼

...続きを読む

文豪と食 食べ物にまつわる珠玉の作品集 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年08月21日

    食べ物や食事をテーマにした、文豪達の作品集。
    人により、ただひたすらに美食を追及する話あり、なにかを食べ物に例えて語る話があり、食べ物に関わる思い出の話があり……、とバラエティーに富んでいます。
    それぞれの作者の、食に対する向き合い方がうかがえます。

    個人的に気に入ったのは、岡本かの子『鮨』。湊に...続きを読む

    0

文豪と食 食べ物にまつわる珠玉の作品集 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公文庫 の最新刊

無料で読める 雑学・エンタメ

雑学・エンタメ ランキング

長山靖生 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す