あらすじ
本書で取り上げる4人の漫画家、白土三平、つげ義春、吾妻ひでお、諸星大二郎。いずれも個性的な作品を描き続け、今も熱狂的なファンを持つ。何より後続の漫画家(志望者)を惹きつけ、畏敬され、その遺伝子が次世代のポピュラーな表現を形作ってきた。彼らはどんな方法で時代を掴み取り、本質を抉る表現に到達したのか。その作品はどう社会を動かし、変えたのか。作品と生涯を通し昭和戦後から現在に至る日本の精神史を読み解く。
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Posted by ブクログ
この本で取り上げられている漫画家さんや雑誌『ガロ』には以前から興味があったのですが、なかなかいい文献に巡り会えずにいました。
なので、本書を見つけた時には思わず飛びついてしまいました。
4人の漫画家さんと現代のマンガやアニメ、社会がどのように繋がっているかがよくわかります。
今のところ、この中では、つげ義春しか読んだことがないので、他の方の作品も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 白土三平~革命願望と権力の神話
第2章 つげ義春~実存と彷徨と猥雑と生活
第3章 吾妻ひでお~リアルと幻想に境界はあるのか
第4章 諸星大二郎~夢の侵犯、神話の復讐
<内容>
わりとよく読んだ漫画家の詳細な紹介。各作品をかなり細かく紹介しているので、未読の人はこの本を読むときに注意した方がよい。分析はともかく、著者は4人が好きなのだと思う。4人の内、白土、吾妻は死んでしまった。つげももう作品は書いていない。今から追っかけるのがチャンスだろう。