あらすじ
民主主義だからダメなのか。まだ民主主義じゃないからダメなのか。本書では、日本の民主制の危機を考えるにあたり、民主制や自由思想の歴史、それを近代日本がどのように移入したのか、さらに改正が取り沙汰される日本国憲法の、国民の見落としている根本原理について一から学び直す。また戦後政治の積み残しを丁寧に振り返り、我々に最も欠けている思考について検証。民主制の主体=民衆に求められる資質・精神について考える。
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Posted by ブクログ
挑発的なタイトルですが、「もっと民主主義とはなにかを、今の日本の政治を、知りましょう」という内容。学校で習っていた当時はまったく興味を持てなかった公民分野の現代史、今読むと「なるほどー」とよく分かる。
ずっとずっと日本が引きずって先延ばしにしていたことが、どんどん悪い方向に噴出してきて今に至るんだなということが、現代史を通してみると見えてくるなー。根は深い。でも私は今の時代を生きていくしかない。民主主義を成り立たせるためには、私たち一人一人の意識がいかに大切なのか、痛感させられました。具体的にどうしたら良いのかは分からないけれど、とりあえず今という時代を知ることの大切さを教えられた。
Posted by ブクログ
近代日本の政治史。この迂遠なシステムを稼働させるには、信じる任せるではなく、事実を直視し、責任ある国民として適切に選挙で選ぶしかない。
選ぶのも選ばれるのも伝えるのもバカには無理。
Posted by ブクログ
ある程度気付かされることもあるが、やはり新書の例に漏れず、タイトルに敗北している。
戦後政治史の振り返りはどうして必要だったのか。明治~大正の政治史も、そこまで掘り下げて記述したわりに、それを受けた結章に何もいかされていない。
すこし大上段から行きすぎた。