荒俣宏のレビュー一覧

  • 別世界通信

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    博覧強記荒俣宏先生の手によるファンタジー世界への旅行
    ガイドのような著作。だが、ただのブックガイドではなく
    きちんとした読み物になっているあたりはさすがである。
    ハリー・ポッターやパーシー・ジャクソンなどから入った
    ファンタジーファンにもぜひ読んでもらいた。一口に
    ファンタジーと言ってもこれだけの歴史・背景が控えている
    のだ。

    ただこの旧版はさすがに古い印象はぬぐえない。というわけ
    で新編の方も同時に読むことにしたのだった。

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    2016年09月22日
  • サイエンス異人伝 科学が残した「夢の痕跡」

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    小さいころ、エジソンの伝記に夢中になった経験のある人は多いのではないでしょうか。これは、まさに大人向けの発明家の伝記オムニバスといった感の本です。各章20ページ前後のボリュームで、様々な科学技術の発明にまつわるエピソードを紹介しています。科学技術の発展において,20世紀前半を主導したドイツと、20世紀後半を主導したアメリカを対比します。人によって琴線に触れる箇所は様々かと思いますが、私の印象に残った箇所は、「ドイツをはじめヨーロッパでは新技術の発明はギルドに代表される熟練者、伝統産業の既得権益を害する存在として支持を得られないケースが多かったのに対し、アメリカではそのような既得権益者が存在しな

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    2015年10月26日
  • サイエンス異人伝 科学が残した「夢の痕跡」

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    科学史にある失敗に焦点をあてた、ということで読んでみた。それほど失敗だけ並ぶだけでなく、サブタイトルにある「夢の痕跡」というほどロマンが感じれなかった。
    もっと一人ひとりにスポットを当てるとロマンを感じれたと思うが、資料が乏しいだろうから仕方ないだろう。そうでなければフィクション化するしかないだろう。
    ロマンが感じれなかったので途中でとばした。

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    2015年10月14日
  • 帝都物語 第弐番

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    龍脈まではいいんだけど。。。月を動かすのはさすがに無茶だなあ。醒めてしまう。そんなことができるのなら、もっと直接的な手段を使えるだろうし。

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    2015年04月02日
  • 歌舞伎キャラクター事典

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    多くの歌舞伎のキャラクターや物語を、可愛くてユーモラスなイラスト付きで把握できます。
    歌舞伎の話って華やかなイメージと違ってバッドエンドが多いのに驚きです。現代の感覚で読むと「これでいいのか?」って話も多いです。

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    2014年10月19日
  • シム・フースイ Version1.0 ワタシnoイエ

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    陽宅風水をテーマにした、ホラー小説。
    読者を怖がらせるため、ちょっと極端なことを書いているが、正統風水の見解とはずれているので、あんまり真に受けないこと。
     むしろエンターテインメントと開き直る(のでドラマになると椎名桔平が演じた黒田龍人は、占い師のメリットを高らかに宣言する)風水イデオロギーが、「実際に薬効を持ってしまう聖遺物」「軍神弁財天とゴッドウォーズとしての源平の合戦説」「大黒天のイデオロギー」、「観音像」と接触してしまう、(後に南米からパワーをトランスファーする話があったぞ)と言う点は注目すべき。
    「能力者をビビらす超能力」(主人公黒田の相棒ミズチを筆頭に、チャネリング能力や呪いを持

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    2014年09月21日
  • 帝都物語 第壱番

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    長岡半太郎や、寺田寅彦、幸田露伴等が実名で出てきて活躍してしまうのが面白い。
    嶋田久作の加藤保憲はハマリ過ぎ。

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    2013年07月04日
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57

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    荒俣宏の本を初めて読む。
    こないだテレビで彼がいかに奇人変人かという事を
    周囲の人達が言っていたから興味が湧いたのだ。
    この本の中では、奇人変人でもなくってちょっと拍子抜け。

    いちばん好きなところは『モテる』ことをあきらめたという事。
    個人的には、男はモテることをあきらめてからがモテると思う。

    中学3年の時に『イギリスの恐い小説を読みたければ、原書で読みなさい』とすすめられて、大学卒業まで読み続けた。

    熱中する力が半端ない!

    荒俣宏曰く『今の若い人は、人に嫌われることを恐れて顔色ばかりうかがっている。それでいて他人との関係が深まっているわけでもなく、自分の世界を広げているわけでもない』

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    2013年02月24日
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57

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    小説『帝都物語』がベストセラーになった作家、荒俣宏。
    その後は数多くのTV出演をしていて、僕は子どもの頃から「独特の風貌をして、不思議な話をしてくれるおじさん」と、親しみを持って見ていました。
    そしてその知識は、怪奇などの領域にとどまらず、生物に関する書籍の出版にも関わっていたりして、現代社会では珍しい「博物学者」であると、認識しています。
    その荒俣宏が「知的生産」に関する本を出版したということで、興味を持って読んでみました。
    題名になっている「0点主義」という言葉を僕なりに解釈すると、次のようになるかと思います。
    ・学校で教わる”答えのある問題”に正解するという意味での勉強は、楽しくないし身

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    2013年02月08日
  • ヨーロッパ ホラー&ファンタジー・ガイド 魔女と妖精の旅

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    「ヨーロッパホラー&ファンタジー・ガイド」3

    著者 荒俣宏
    出版 講談社

    p31より引用
    “カリオストロ伯爵は、マリー・アントワネットを捲きこむ詐欺
    事件の張本人として、また、山師あるいはペテン師として多くの
    人々(とくに女性)をだましまくった人物としても、よく知られ
    ている。”

     翻訳家、評論家、作家である著者による、ヨーロッパの怪奇的
    な場所や建物を紹介した一冊。
     スイスの地下牢からロンドンの幽霊ツアーまで、白黒ながら多
    数の写真とともに書かれています。
     過去に同社から刊行された「ヨーロッパ・ホラー紀行ガイド」
    の加筆・修正文庫版。

     上記の引用は、イタリアの古城につい

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    2012年12月20日
  • 帝都物語 第壱番

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    数年前に1巻だけ読んで、続きに手を出してません。面白かったけど、厚みと濃さに、当時こっちの根性が続かなかった…。近代文学を読み始めた今なら、もっと読めるかも。

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    2012年10月03日
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57

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    ボール球を振らせるような、あるいは敬遠して牽制で刺すような、そういう話が続く(野球の本じゃないよ)。

    結局、試合に勝つための0点なのか。0点がいつか力になる、という考え方、それは、他所で点を取る、ということなんじゃないかなあ。
    タイトルに偽り、じゃあないけど、「0点主義」の定義を、見誤ってしまいました。

    そんなわけで、期待の方向が違ったのだけど、中身自体は、まあよかったのです。「アウトプットは恥をかくほど実になる。人生なんて死ぬまで恥のかき通し」「間違えるのは大切な権利。」

    挿絵は一転してビジネス書っぽいけど、いいのがあったなあ。

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    2012年09月03日
  • 妖怪大戦争

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    登場するさまざまな妖怪やその特徴、生息地(?)などが解る点はとても便利。

    ストーリーとしては、主人公が子どもであり、主なターゲットもまた幼子であることを考えると、少々表現が難しいようにも思う。
    特に作中で描かれている情熱的であり盲目的な愛情表現をどの程度理解できるのだろうか。
    国語の教科書や入試で「ここで主人公はなぜこうしたのか」といった問いを作るのに適した文章なのかもしれないが、あまりにもあっさりとした人物描写が個人的には物足りなさを感じる。

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    2012年08月07日
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57

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    読みやすさ、とっつきやすさを狙い過ぎたか、ちょっと物足りない。アラマタ先生ならもっと語る事があったのでは。もっともっと一つ一つをディープに語ってほしかった。
    それにしてもいやな事を面白いに変えてゆく、その発想に脱帽。さすがです。

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    2012年06月23日
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57

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    興味のある本を原書で読んでみたくなった。

    好きなことをつきつめると、いつか、何か見えてくるものがあるということか。

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    2012年06月23日
  • 陰陽師鬼談 安倍晴明物語

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    ネタバレ

     副題に安倍晴明物語とあるが、最初から最後まで晴明が主役というわけではない。
     前半は、厩戸皇子、吉備真備、藤原秀郷。
     後半は、緊那羅、茨木童子、橋姫、丑御前。
     ――等が主役である。つまりこれは、陰陽道を軸とした日本文学史を、小説という形で著した物なのだ。
     収められている話は著者の完全なる創作、というわけではない。全て古典を基として再構成しているのだ。
     古典と陰陽道(民間信仰)の関係を調べるに当たって、この書籍は素晴らしい入門書である。

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    2012年03月07日
  • ヨーロッパ ホラー&ファンタジー・ガイド 魔女と妖精の旅

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    文学の薫りなき澁澤龍彦と言えばやはり失礼か。但し、本文中にも澁澤氏への言及や引用が多数あり、先蹤者への尊敬の念が窺われ好ましい。内容は中世ヨーロッパ裏面史。此手の話が好きならば澁澤氏の「滞欧日記」を初めとする欧州モノ、中世モノにも目を通すことを強く勧める。ところで荒俣宏と言えば「帝都物語」が有名だが「別世界通信」巻末のファンタジー単評がお勧め。今まで読んだ中で最高にリリカル、ノスタルジックそしてロマンチックな書評集。全作読みたくなること請け合いだが、短評自体が一種の作品なので、紹介作への過剰な期待は禁物。

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    2012年02月10日
  • 帝都物語 第四番

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    (全巻合わせた感想)
    難しかった。風水など占いだと思って、まったく興味がなかったが、地脈などの大地・経度緯度などの太陽、地球の関係などを基本とした学問であることが分かった。

    ただ、怨霊などの非現実的な現象や不老不死、生き返りなど話についていけなかった。また、好感を持てる登場人物が居ないので感情を込めて読めなかった。寝る前に読むには良い本。

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    2012年02月08日
  • 帝都物語 第六番

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    (全巻合わせた感想)
    難しかった。風水など占いだと思って、まったく興味がなかったが、地脈などの大地・経度緯度などの太陽、地球の関係などを基本とした学問であることが分かった。

    ただ、怨霊などの非現実的な現象や不老不死、生き返りなど話についていけなかった。また、好感を持てる登場人物が居ないので感情を込めて読めなかった。寝る前に読むには良い本。

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    2012年02月08日
  • 帝都物語 第伍番

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    (全巻合わせた感想)
    難しかった。風水など占いだと思って、まったく興味がなかったが、地脈などの大地・経度緯度などの太陽、地球の関係などを基本とした学問であることが分かった。

    ただ、怨霊などの非現実的な現象や不老不死、生き返りなど話についていけなかった。また、好感を持てる登場人物が居ないので感情を込めて読めなかった。寝る前に読むには良い本。

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    2012年02月08日