あらすじ
“平将門の霊”との闘いに敗れ、加藤保憲は満州へと去った。だが、加藤の数々の秘術により、帝都の風水は脆弱し、内外から新たな魔人たちの胎動を促すことに……。一人は思想家・北一輝。血気に逸る青年将校らを背後から巧みに操り、特異な霊力で“昭和維新”を断行せんとしていた。そして、海外からは世界制覇を狙うメソニック協会の怪人・トマーゾ。“世界の眼”という究極の力を有し、混迷を極める帝都に恐るべき破壊工作を仕掛けてゆく――。
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Posted by ブクログ
加藤、出番それほどないのに強烈すぎる存在感。
読んでいると現在の小説に出てくるところがあり、今は当たり前の内容だけど当時では稀有だったんだろうなと思いながら読んでいた。そして、果たして全巻に加藤は出てくれるんでしょうか?という楽しみを持ちながら読むことでしょう。
Posted by ブクログ
トマーゾさんは、もと美少年で、アレして、あんなんなったんだよな。
ふう
南方熊楠の文献でなんか石があってをやるのはいい感じ。ぁ、御本人はでないけど南方熊楠の文献はまだ出るんだった。
ノモス的な法華の人石原莞爾VS魔道法華の人北一輝の対決と漁夫の利を獲るっつうかのフリーメイソンリーもいい感じ。
Posted by ブクログ
シリーズ第三巻。
舞台は到頭一次大戦から二次大戦の東京へ。
当時の過酷な状況にも触れ、憤りを改めて感じる。
二巻の最後にも「ええーー?!」となったけど、この巻のドンデン返しにも度肝を抜かれた。
歴史的事実をどのように描くのか、かなり興味津々だったので。
こういうのが物語としての存在意義というか、醍醐味だと思った。
非常に面白く読めた。
相変わらず次巻が気になる。
追記
…一般常識的なことを知らなかったので、誤読してしまった…。
「ドンデン返し」ではないな。
反省。
Posted by ブクログ
この巻は軍国時代を描いた「魔王篇」と「戦争(ウオーズ)篇」でした。
なんだか話が時代の概要とともにどんどん進んで行くから、登場人物の誰にも共感できないです。
府中の大國魂神社の近くに日本を霊的に保護するための鉄塔が作られて、霊能力者たちが全国一斉に加持祈祷を行ったことから戦時中にアメリカ大統領が亡くなったとか、とにかく霊的パワーはあなどれないってことが描かれていました。
面白くないわけではないんだけど、のめりこめないんだよな…。
大味過ぎて心の琴線に触れるものではない感じ。