荒俣宏のレビュー一覧
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水木しげるが20歳やそこらの青年であり、
戦地へ赴く直前の手記に荒俣氏が解説を加えた一冊。
世間一般に知られたる水木氏のどこかとぼけたような達観は感じられず、
日々自分の価値観が変わっていっているような葛藤がそのまま記されている。
それにしても現代視点で見たときには、とても20歳が書き記したとは思えないような深い思索の跡がみてとれる。語彙も大変に豊かである。
これが往時の標準的な青年の姿であるならば、
現在の若者が幼稚化しているという論に逆らうことはできない。
荒俣氏の、手記の解説に留まらず「日記」という形態についての研究や水木氏がなぜゲーテを愛読していたか、を時代背景をもとに読みとく第2章 -
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ネタバレ私が魔術の世界に足を踏み入れるきっかけとなった作品。
明治から昭和、そして西暦1998年にかけて、東京とその守護神である平将門を滅ぼそうとする陰陽師加藤保憲と、それに加担する者、阻止しようとする者たちを描いた、壮大なスケールの伝奇物語。
読み所は大きく分けて二つ。
一つはその持てる知識をフルに活用して繰り出される古今東西の魔術の描写。現実に起きた様々な事件の裏で暗躍する加藤保憲、平将門、術者たち、そして世の狭間で蠢く魑魅魍魎が、化物や術を行使する様は圧巻だ。
もう一つは虚実を織り交ぜて展開される人間ドラマ。作者は自身の作品に創作された人物の他に、史実、または実在する人物を登場させてい -
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ネタバレ7、8年前、家族で鳥取境港の水木しげるロードに行ったとき、この映画と文庫本の存在を知りました。
息子らはDVD、私は文庫本という形で妖怪にはまり、息子らと共に話題が共有できたことに感謝をしております。
当初、大戦争と称しているから、在来の妖怪同士が敵味方に分かれて各々の得意技で戦いをするのかと思ってました。
実際の物語は、やや気の弱い少年が在来妖怪と共に、粗大ゴミが変化した怪物どもと戦いながら成長していくという内容でした。
映画は時間制限があるせいかドタバタ感と豪華キャストのオシラケ感がありましたが、子供の年齢目線で見れば結構おもしろいと思いますよ。
小説はこういうことがないので -
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最初に言っておくと、この本は「幻想文学」です。ファンタジーです。歴史の勉強をしようと読む本ではありません。
「今は昔」で始まるような、少し不気味で訓戒じみた昔話を彷彿とさせる短編連作。
読むごとに時代を下り、その中で受け継がれていく陰陽道の系譜や、安倍晴明に至る流れが、まるで一本筋のように綺麗にできているように思います。
「因果」という言葉が全体を通して感じられる物語です。
厩戸皇子(聖徳太子)や吉備真備など歴史上の人物や、茨木童子といった有名どころの鬼の名前が章タイトルとして上がっていて、一見関連のなさそうな彼らがどのように安倍晴明という人物に結びついてくるのかな、と疑問に思 -
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ネタバレスパでふと手に取った1冊。
全ページ読破まではしてないが、何か人生1回きりだしなんでもできそうな気になる、いい意味で楽観的になれる、そんな本。
文中に、
「本の魅力の一つは、一度読んで理解できなくても、時間を経て開いてみるととてもよくわかると感じたり、〜〜。本に対しては結果を急いで求めなこと」とある。
これからの自分の読書人生に一つ大事な言葉として受け取った。自分のその時々のライフスタイルや心情によって、同じ本でも受け取り方は変わる。なら、その時々で自分にとってワクワクする本を読めばいい。文字がすらすら入ってこなかったら無理に読まなくていい。感情が縦横無尽に動く世界に入れる本に、瞬間瞬間 -
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明治時代初頭から新聞記者を務めた者たちが語る、
文明開化の激動と混乱の中で見た、異聞と怪異。
前口上 「文明怪化」出版の由来
第一章 函館氷・・・大阪で開催の内国勧業博覧会。
驚異の大冷蔵庫には五稜郭の堀から切り出された天然氷。
その中には刀!?碧色の液体の正体と啓示とは。
第二章 橘氏の火葬炉・・・新型の軽便移動火葬炉。試験運転は
順調に進むと思われたが、棺を載せた台車は突然の嵐に
よって“火車”と化す。亡者は地獄へ運ばれた?
第三章 カーマンセラ嬢・・・裸体画問題が世間を騒がす中、
不思議館ではカーマンセラ嬢の魅惑ダンスが話題となる。
最後の骸骨のダンスはエックス線の -
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文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き ◯
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい◯
その他
わからないことがあるとすぐに「AIさんに聞くから」と言ってくる息子の様子を見るたび、「これでいいのか」と思います。
便利なAIは便利ですが、電源が入らなければ「すぐに役に立たなくなる」のですから。
AIに頼る前に、自分で考えて自分なりの答えを導き出す、そんな力をつけて伸ばしていって欲しいのです。
脳が若いうちに、いろいろなものに興味を持って、いろいろな知識を身につけてほしい。
その知識は学校の勉強にもつながっていくし、将来の仕事にも役になっていきます。
あらゆる場面で思う。全てが人生の