荒俣宏のレビュー一覧
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小さいころ、エジソンの伝記に夢中になった経験のある人は多いのではないでしょうか。これは、まさに大人向けの発明家の伝記オムニバスといった感の本です。各章20ページ前後のボリュームで、様々な科学技術の発明にまつわるエピソードを紹介しています。科学技術の発展において,20世紀前半を主導したドイツと、20世...続きを読むPosted by ブクログ
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科学史にある失敗に焦点をあてた、ということで読んでみた。それほど失敗だけ並ぶだけでなく、サブタイトルにある「夢の痕跡」というほどロマンが感じれなかった。
もっと一人ひとりにスポットを当てるとロマンを感じれたと思うが、資料が乏しいだろうから仕方ないだろう。そうでなければフィクション化するしかないだろう...続きを読むPosted by ブクログ -
多くの歌舞伎のキャラクターや物語を、可愛くてユーモラスなイラスト付きで把握できます。
歌舞伎の話って華やかなイメージと違ってバッドエンドが多いのに驚きです。現代の感覚で読むと「これでいいのか?」って話も多いです。Posted by ブクログ -
陽宅風水をテーマにした、ホラー小説。
読者を怖がらせるため、ちょっと極端なことを書いているが、正統風水の見解とはずれているので、あんまり真に受けないこと。
むしろエンターテインメントと開き直る(のでドラマになると椎名桔平が演じた黒田龍人は、占い師のメリットを高らかに宣言する)風水イデオロギーが、「...続きを読むPosted by ブクログ -
荒俣宏の本を初めて読む。
こないだテレビで彼がいかに奇人変人かという事を
周囲の人達が言っていたから興味が湧いたのだ。
この本の中では、奇人変人でもなくってちょっと拍子抜け。
いちばん好きなところは『モテる』ことをあきらめたという事。
個人的には、男はモテることをあきらめてからがモテると思う。
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小説『帝都物語』がベストセラーになった作家、荒俣宏。
その後は数多くのTV出演をしていて、僕は子どもの頃から「独特の風貌をして、不思議な話をしてくれるおじさん」と、親しみを持って見ていました。
そしてその知識は、怪奇などの領域にとどまらず、生物に関する書籍の出版にも関わっていたりして、現代社会では珍...続きを読むPosted by ブクログ -
「ヨーロッパホラー&ファンタジー・ガイド」3
著者 荒俣宏
出版 講談社
p31より引用
“カリオストロ伯爵は、マリー・アントワネットを捲きこむ詐欺
事件の張本人として、また、山師あるいはペテン師として多くの
人々(とくに女性)をだましまくった人物としても、よく知られ
ている。”
翻訳家、評...続きを読むPosted by ブクログ -
ボール球を振らせるような、あるいは敬遠して牽制で刺すような、そういう話が続く(野球の本じゃないよ)。
結局、試合に勝つための0点なのか。0点がいつか力になる、という考え方、それは、他所で点を取る、ということなんじゃないかなあ。
タイトルに偽り、じゃあないけど、「0点主義」の定義を、見誤ってしまいま...続きを読むPosted by ブクログ -
読みやすさ、とっつきやすさを狙い過ぎたか、ちょっと物足りない。アラマタ先生ならもっと語る事があったのでは。もっともっと一つ一つをディープに語ってほしかった。
それにしてもいやな事を面白いに変えてゆく、その発想に脱帽。さすがです。Posted by ブクログ -
興味のある本を原書で読んでみたくなった。
好きなことをつきつめると、いつか、何か見えてくるものがあるということか。Posted by ブクログ -
副題に安倍晴明物語とあるが、最初から最後まで晴明が主役というわけではない。
前半は、厩戸皇子、吉備真備、藤原秀郷。
後半は、緊那羅、茨木童子、橋姫、丑御前。
――等が主役である。つまりこれは、陰陽道を軸とした日本文学史を、小説という形で著した物なのだ。
収められている話は著者の完全なる創作...続きを読むPosted by ブクログ -
文学の薫りなき澁澤龍彦と言えばやはり失礼か。但し、本文中にも澁澤氏への言及や引用が多数あり、先蹤者への尊敬の念が窺われ好ましい。内容は中世ヨーロッパ裏面史。此手の話が好きならば澁澤氏の「滞欧日記」を初めとする欧州モノ、中世モノにも目を通すことを強く勧める。ところで荒俣宏と言えば「帝都物語」が有名だが...続きを読むPosted by ブクログ