荒俣宏のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ0点主義とは、人から見れば無意味なことを追いかけて
勉強することである。
競争のための勉強ではなく、自分が興味のあることのみを勉強する。
それが、どこかで何かになる可能性がある。しかしその可能性のために
勉強するのではない。
無駄、とは、未知なる可能性がある、ということであり
無駄なことが集まって何かになる、点が面になることがある。
自分をペテンにかける。
欲望を抑えるために、「~をしていたら、こんな(悪い)結果になっただろうから、~をしなくてよかったのだ」と考える。そのうち、この言い訳を考えることが楽しくなる。
見込みのないこだわりを捨てる。人生でもっとも叶えたいベスト3を諦める。そうすると新しい選択肢が出てきて、可能性が生まれる。 -
Posted by ブクログ
簡単に言えば、ニッチでも好きな事をやっていれば、いずれ
その知識が自分を助けてくれるということを主張している。
答えのある問題を、マニュアルどおりに解くことに長けている
高学歴と言われる人間が高く評価されることに疑問を持って
いたので、著者の主張はよくわかる。
ただ、57の技術のなかで、同じ主張を繰り返すので若干
くどく感じる。できれば、タイトルに「技術」という言葉を使っている
以上、もうすこしその技術の詳細を書いて欲しかった。
とはいえ、博覧強記の荒俣さんのことがある程度分かるので
興味を持って最後まで読み通せた。
ただ、荒俣さんも結構歳なので、結構記憶力が落ちているらしく
資料を探す時間など以前の数倍時間がかかると言っていた
のには、悲しくなった。 年など無視して、頑張って欲しい! -
Posted by ブクログ
強烈なアンチヒーローを中心に展開する、帝都を巡る壮大なスケールの陰謀物語。善のヒーローが明確に設定されていないので感情移入がしにくい面はありますが、これを読むだけで東洋魔術方面の知識を相当仕入れられます。興味深いトピックが次から次へと登場するので、探求心をビリビリくすぐられて、気がつけば次々とGoogle先生に質問を・・・ 史実や事実がこれでもかというぐらい詳細に書き連ねられているので、現実にはありえない幻想が薄気味悪いリアリティを帯びてくる。明治の役人、学者、文士たちの会議のシーンから見世物小屋の口上まで、独特の文体の勉強にも役に立つと思います。
-
Posted by ブクログ
なんか、荒俣 宏の小説も、どんどん派手になっていて好きです。
相変わらず歴史上の有名人から総袋だたきにあう加藤。実は、かわいそうな人なのではないかと思ったりもします。そして、明治になってすぐに復活。いそがしすぎる人だ。そこが、なんとも滑稽でおもしろかっりする。
加藤という存在そのものは、たがみ よしひさが、「滅日」でかこうとしていたものと同じなのではないかと感じました。人のフラストレーションがたまると、彼が暴れて倒されることで、それが解消されるみたいな。
……やっぱり、かわいそうな存在なのかも。まるで、生け贄になる聖者のようですらある。 -
Posted by ブクログ
グローバルな感じのタイトル。しかも暗黒!でも舞台はハワイ。このミスマッチな組み合わせでどんな話になるのか・・・明るい南の楽園のイメージがあるハワイの暗い歴史と神話をベースに虚実織り交ぜての不思議な事件が起こります。この辺は「帝都物語」という傑作を作り上げた著者ならでのものではないでしょうか。今回の主人公は女子高生(荒俣先生、いくら80年代に書かれたとはいえキャラおかしいですよ)徳川幕府時代からの移民の歴史と陰謀、それを阻もうとするアメリカの秘密組織(これ本当なんだろうか)、キャプテンクックに発見されてからの不幸な歴史と貴重な資料の数々。なんで、80年代のタイミングで沖縄を飛ばしてハワイまでいったのでしょう?同じ著者の「チョウチョウウオの楽園」にもある通り、ハワイへの思い入れと、環太平洋文化圏への想いが結晶したのでしょうか。「帝都物語」ほど成功はしていないと思いますが、まったくもって不思議かつ興味深い話。どうなるかまったく読めないまま第2巻へ。南の島のミステリアスな夜のお供ににぴったりかも・・・
-
Posted by ブクログ
明治の帝都を舞台に、陰陽道を操り帝都崩壊を
目論む加藤の姿を追う伝奇シリーズ。
想像していたよりずっとスペクタル。
おまけに完全な非現実味溢れる伝奇と思いきや
史実・政変もしっかり絡める上、陰陽道はじめとした
民俗学・歴史的知識もスゴイ。
綿密な調査と練りに練って書かれた熱を感じます。
この一冊ですでに明治~大正への時代をまたぐ数年を描きますが
これからのプロローグにしか感じられなくらい。
壮大だけど尻込みしない、続きが気になる。
登場人物の視点がころころかわるので、
「これだれ?誰が主役なの?」と前半はあわあわしてましたが、
慣れるとその人の網目も面白い。
何より魔人・加藤のインパクトは強烈過ぎる。
敵役ながら彼が出てくると、不思議と沸き立ちます。 -
Posted by ブクログ
D&Dの小説です。
どんな小説かというと、悪い魔法使いが、街の魔法のアーティファクトを盗んでダンジョンの奥に潜ったから、それを取り返すために、主人公がダンジョンを制覇していくお話です。
その世界の名前がグレイホーク。ダンジョンの名前がホワイトプルームマウンテン。
主人公の名前は、ジャスティカー。クラスは、レンジャー。
ものすごい、ストレートなRPG設定です。
で、いろんなパラディンとか、僧侶とかとパーティを組んでダンジョンに挑みます。
でも、このパーティが、もう、お互いに寝首をかこうとしているヤツのオンパレードです。信用できる(?)のは、相棒のシンダーズとフェアリーのエスカーラだけ。
でもまぁ、このジャスティカーですが、凄腕冒険者で、剣も、回復魔法も、けっこう使えるという。攻撃魔法や偵察は、フェアリーのエスカーラがして、モンスターの気配は、シンダーズが感じ取ってくれる。
剣も、かなり優秀な魔法の剣です。
だから、だいたい3人で、苦難を乗り越えていく感じです。
ということで、ストレートなダンジョンもので安心で、しかも、ところどころアレンジが効いていて、何よりも、キャラクターが、今的な、生き生きしていて、とっても読みやすかったです。
特に、モンスターまで口先三寸でなかまにしちゃう、エスカーラは、このお話の華です。
主人公は、ごつい禿男なんで、あんまり受けない……続編が、日本では翻訳されない……ような気もしますが(もともと、あんまりこの手のファンタジー小説の需要はないか?)、わたしは、続編が出たら、積極的に読みたいです。
イメージは、山田 ミネコの描く、ハヌマンとかで、けっこう、山田 ミネコのマンガに似合いそうな気がする(笑)
はじめて題名を見たときは、「ホワイトブルーマウンテン」と読んでいて、
「白か?青か?コーヒーか?」
とか思っていたのは、内緒。
プルームでした。