荒俣宏のレビュー一覧

  • 帝都物語 第壱番
    昔から、いつか読みたいなと思っていたのを大人買い。第壱~六番までということは、昔出ていた10巻強のやつを2冊で1冊にくっつけているのであろう。

    有名な話なので内容は割愛するが、将門の首塚というキーとなる場所が旧大蔵省の中庭に存在していたというところにおそらく着想し、陰陽師、霊的現象および、当時の有...続きを読む
  • 別世界通信
    博覧強記荒俣宏先生の手によるファンタジー世界への旅行
    ガイドのような著作。だが、ただのブックガイドではなく
    きちんとした読み物になっているあたりはさすがである。
    ハリー・ポッターやパーシー・ジャクソンなどから入った
    ファンタジーファンにもぜひ読んでもらいた。一口に
    ファンタジーと言ってもこれだけの歴...続きを読む
  • サイエンス異人伝 科学が残した「夢の痕跡」
    小さいころ、エジソンの伝記に夢中になった経験のある人は多いのではないでしょうか。これは、まさに大人向けの発明家の伝記オムニバスといった感の本です。各章20ページ前後のボリュームで、様々な科学技術の発明にまつわるエピソードを紹介しています。科学技術の発展において,20世紀前半を主導したドイツと、20世...続きを読む
  • サイエンス異人伝 科学が残した「夢の痕跡」
    科学史にある失敗に焦点をあてた、ということで読んでみた。それほど失敗だけ並ぶだけでなく、サブタイトルにある「夢の痕跡」というほどロマンが感じれなかった。
    もっと一人ひとりにスポットを当てるとロマンを感じれたと思うが、資料が乏しいだろうから仕方ないだろう。そうでなければフィクション化するしかないだろう...続きを読む
  • 帝都物語 第弐番
    龍脈まではいいんだけど。。。月を動かすのはさすがに無茶だなあ。醒めてしまう。そんなことができるのなら、もっと直接的な手段を使えるだろうし。
  • 歌舞伎キャラクター事典
    多くの歌舞伎のキャラクターや物語を、可愛くてユーモラスなイラスト付きで把握できます。
    歌舞伎の話って華やかなイメージと違ってバッドエンドが多いのに驚きです。現代の感覚で読むと「これでいいのか?」って話も多いです。
  • シム・フースイ Version1.0 ワタシnoイエ
    陽宅風水をテーマにした、ホラー小説。
    読者を怖がらせるため、ちょっと極端なことを書いているが、正統風水の見解とはずれているので、あんまり真に受けないこと。
     むしろエンターテインメントと開き直る(のでドラマになると椎名桔平が演じた黒田龍人は、占い師のメリットを高らかに宣言する)風水イデオロギーが、「...続きを読む
  • 帝都物語 第壱番
    長岡半太郎や、寺田寅彦、幸田露伴等が実名で出てきて活躍してしまうのが面白い。
    嶋田久作の加藤保憲はハマリ過ぎ。
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57
    荒俣宏の本を初めて読む。
    こないだテレビで彼がいかに奇人変人かという事を
    周囲の人達が言っていたから興味が湧いたのだ。
    この本の中では、奇人変人でもなくってちょっと拍子抜け。

    いちばん好きなところは『モテる』ことをあきらめたという事。
    個人的には、男はモテることをあきらめてからがモテると思う。

    ...続きを読む
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57
    小説『帝都物語』がベストセラーになった作家、荒俣宏。
    その後は数多くのTV出演をしていて、僕は子どもの頃から「独特の風貌をして、不思議な話をしてくれるおじさん」と、親しみを持って見ていました。
    そしてその知識は、怪奇などの領域にとどまらず、生物に関する書籍の出版にも関わっていたりして、現代社会では珍...続きを読む
  • ヨーロッパ ホラー&ファンタジー・ガイド 魔女と妖精の旅
    「ヨーロッパホラー&ファンタジー・ガイド」3

    著者 荒俣宏
    出版 講談社

    p31より引用
    “カリオストロ伯爵は、マリー・アントワネットを捲きこむ詐欺
    事件の張本人として、また、山師あるいはペテン師として多くの
    人々(とくに女性)をだましまくった人物としても、よく知られ
    ている。”

     翻訳家、評...続きを読む
  • 帝都物語 第壱番
    数年前に1巻だけ読んで、続きに手を出してません。面白かったけど、厚みと濃さに、当時こっちの根性が続かなかった…。近代文学を読み始めた今なら、もっと読めるかも。
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57
    ボール球を振らせるような、あるいは敬遠して牽制で刺すような、そういう話が続く(野球の本じゃないよ)。

    結局、試合に勝つための0点なのか。0点がいつか力になる、という考え方、それは、他所で点を取る、ということなんじゃないかなあ。
    タイトルに偽り、じゃあないけど、「0点主義」の定義を、見誤ってしまいま...続きを読む
  • 妖怪大戦争
    登場するさまざまな妖怪やその特徴、生息地(?)などが解る点はとても便利。

    ストーリーとしては、主人公が子どもであり、主なターゲットもまた幼子であることを考えると、少々表現が難しいようにも思う。
    特に作中で描かれている情熱的であり盲目的な愛情表現をどの程度理解できるのだろうか。
    国語の教科書や入試で...続きを読む
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57
    読みやすさ、とっつきやすさを狙い過ぎたか、ちょっと物足りない。アラマタ先生ならもっと語る事があったのでは。もっともっと一つ一つをディープに語ってほしかった。
    それにしてもいやな事を面白いに変えてゆく、その発想に脱帽。さすがです。
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57
    興味のある本を原書で読んでみたくなった。

    好きなことをつきつめると、いつか、何か見えてくるものがあるということか。
  • 陰陽師鬼談 安倍晴明物語
     副題に安倍晴明物語とあるが、最初から最後まで晴明が主役というわけではない。
     前半は、厩戸皇子、吉備真備、藤原秀郷。
     後半は、緊那羅、茨木童子、橋姫、丑御前。
     ――等が主役である。つまりこれは、陰陽道を軸とした日本文学史を、小説という形で著した物なのだ。
     収められている話は著者の完全なる創作...続きを読む
  • ヨーロッパ ホラー&ファンタジー・ガイド 魔女と妖精の旅
    文学の薫りなき澁澤龍彦と言えばやはり失礼か。但し、本文中にも澁澤氏への言及や引用が多数あり、先蹤者への尊敬の念が窺われ好ましい。内容は中世ヨーロッパ裏面史。此手の話が好きならば澁澤氏の「滞欧日記」を初めとする欧州モノ、中世モノにも目を通すことを強く勧める。ところで荒俣宏と言えば「帝都物語」が有名だが...続きを読む
  • 帝都物語 第四番
    (全巻合わせた感想)
    難しかった。風水など占いだと思って、まったく興味がなかったが、地脈などの大地・経度緯度などの太陽、地球の関係などを基本とした学問であることが分かった。

    ただ、怨霊などの非現実的な現象や不老不死、生き返りなど話についていけなかった。また、好感を持てる登場人物が居ないので感情を込...続きを読む
  • 帝都物語 第壱番
    (全巻合わせた感想)
    難しかった。風水など占いだと思って、まったく興味がなかったが、地脈などの大地・経度緯度などの太陽、地球の関係などを基本とした学問であることが分かった。

    ただ、怨霊などの非現実的な現象や不老不死、生き返りなど話についていけなかった。また、好感を持てる登場人物が居ないので感情を込...続きを読む