荒俣宏のレビュー一覧
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強烈なアンチヒーローを中心に展開する、帝都を巡る壮大なスケールの陰謀物語。善のヒーローが明確に設定されていないので感情移入がしにくい面はありますが、これを読むだけで東洋魔術方面の知識を相当仕入れられます。興味深いトピックが次から次へと登場するので、探求心をビリビリくすぐられて、気がつけば次々とGoogle先生に質問を・・・ 史実や事実がこれでもかというぐらい詳細に書き連ねられているので、現実にはありえない幻想が薄気味悪いリアリティを帯びてくる。明治の役人、学者、文士たちの会議のシーンから見世物小屋の口上まで、独特の文体の勉強にも役に立つと思います。
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なんか、荒俣 宏の小説も、どんどん派手になっていて好きです。
相変わらず歴史上の有名人から総袋だたきにあう加藤。実は、かわいそうな人なのではないかと思ったりもします。そして、明治になってすぐに復活。いそがしすぎる人だ。そこが、なんとも滑稽でおもしろかっりする。
加藤という存在そのものは、たがみ よしひさが、「滅日」でかこうとしていたものと同じなのではないかと感じました。人のフラストレーションがたまると、彼が暴れて倒されることで、それが解消されるみたいな。
……やっぱり、かわいそうな存在なのかも。まるで、生け贄になる聖者のようですらある。 -
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グローバルな感じのタイトル。しかも暗黒!でも舞台はハワイ。このミスマッチな組み合わせでどんな話になるのか・・・明るい南の楽園のイメージがあるハワイの暗い歴史と神話をベースに虚実織り交ぜての不思議な事件が起こります。この辺は「帝都物語」という傑作を作り上げた著者ならでのものではないでしょうか。今回の主人公は女子高生(荒俣先生、いくら80年代に書かれたとはいえキャラおかしいですよ)徳川幕府時代からの移民の歴史と陰謀、それを阻もうとするアメリカの秘密組織(これ本当なんだろうか)、キャプテンクックに発見されてからの不幸な歴史と貴重な資料の数々。なんで、80年代のタイミングで沖縄を飛ばしてハワイまでいっ
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明治の帝都を舞台に、陰陽道を操り帝都崩壊を
目論む加藤の姿を追う伝奇シリーズ。
想像していたよりずっとスペクタル。
おまけに完全な非現実味溢れる伝奇と思いきや
史実・政変もしっかり絡める上、陰陽道はじめとした
民俗学・歴史的知識もスゴイ。
綿密な調査と練りに練って書かれた熱を感じます。
この一冊ですでに明治~大正への時代をまたぐ数年を描きますが
これからのプロローグにしか感じられなくらい。
壮大だけど尻込みしない、続きが気になる。
登場人物の視点がころころかわるので、
「これだれ?誰が主役なの?」と前半はあわあわしてましたが、
慣れるとその人の網目も面白い。
何より魔人・加藤のインパクト -
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D&Dの小説です。
どんな小説かというと、悪い魔法使いが、街の魔法のアーティファクトを盗んでダンジョンの奥に潜ったから、それを取り返すために、主人公がダンジョンを制覇していくお話です。
その世界の名前がグレイホーク。ダンジョンの名前がホワイトプルームマウンテン。
主人公の名前は、ジャスティカー。クラスは、レンジャー。
ものすごい、ストレートなRPG設定です。
で、いろんなパラディンとか、僧侶とかとパーティを組んでダンジョンに挑みます。
でも、このパーティが、もう、お互いに寝首をかこうとしているヤツのオンパレードです。信用できる(?)のは、相棒のシンダーズとフェアリーのエスカーラだけ。 -
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特集タイトルに惹かれた過去号の怪と幽、勢いで2冊お迎えしたものの、前号の「あやしい家」ほどはまらなかった。。
今号の特集は「呪術入門」だから、うわぁ呪術だね〜(ぼんやりし過ぎた表現しかできない 泣)ていう術とか、呪物とか、不穏な感じの内容ばかりかと想像してたんだけど、節目に玄関先に飾るやつ(お節分の柊とイワシの頭とか。うちにはそういう習慣はないから飾ったことはないけど)とか、ちょっとしたおまじない的な内容も紹介されていて、それが興味深かったです。あの飾りたちも呪物と呼ばれていることに驚いたのと、どれも初めて見るお品ばかりで、日本って狭いようで広いな〜って改めて感じました(私の実家の玄関先に掛け