荒俣宏のレビュー一覧

  • 帝都物語 第参番

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    シリーズ第三巻。

    舞台は到頭一次大戦から二次大戦の東京へ。
    当時の過酷な状況にも触れ、憤りを改めて感じる。

    二巻の最後にも「ええーー?!」となったけど、この巻のドンデン返しにも度肝を抜かれた。
    歴史的事実をどのように描くのか、かなり興味津々だったので。
    こういうのが物語としての存在意義というか、醍醐味だと思った。
    非常に面白く読めた。
    相変わらず次巻が気になる。

    追記
    …一般常識的なことを知らなかったので、誤読してしまった…。
    「ドンデン返し」ではないな。
    反省。

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    2010年09月20日
  • 新帝都物語 維新国生み篇 上

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    「新」とかついていますが、舞台は過去です。

    明治維新の時代の魔人加藤。えっ、そんなんあり~。でも、ありですよ。

    メインのストーリー自体は、帝都物語の焼き直しっぽいところも多いのです。加藤、あいかわらず女に弱いです。
    が、この小説は、ストーリーだけが読みどころではないのです。ウンチクがメインなのです。多分。
    それが、やっぱり、面白い。

    今回は、国生み神話における定規とコンパスをめぐる冒険です。
    こういうネタをしゃべらせたら、荒俣 宏、本当に、天下一品です。

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    2010年08月23日
  • 帝都物語 第壱番

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    リアルな作品
    ・歴史的な情報、科学的な情報、奇術の情報。これら全てを
    適時に的確に盛り込むことによって、物語が非常にリアルな
    ものになっています。
    ・中でも歴史上の実在の人物による都市計画の遂行などは
    それ自体、興味深いものです。

    物語の展開の仕方もスムーズで、読み進むうちに、怪しい世界に
    吸い込まれてしまいそうになります。

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    2010年07月11日
  • 地球暗黒記 I ナナ・ヌウ

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    グローバルな感じのタイトル。しかも暗黒!でも舞台はハワイ。このミスマッチな組み合わせでどんな話になるのか・・・明るい南の楽園のイメージがあるハワイの暗い歴史と神話をベースに虚実織り交ぜての不思議な事件が起こります。この辺は「帝都物語」という傑作を作り上げた著者ならでのものではないでしょうか。今回の主人公は女子高生(荒俣先生、いくら80年代に書かれたとはいえキャラおかしいですよ)徳川幕府時代からの移民の歴史と陰謀、それを阻もうとするアメリカの秘密組織(これ本当なんだろうか)、キャプテンクックに発見されてからの不幸な歴史と貴重な資料の数々。なんで、80年代のタイミングで沖縄を飛ばしてハワイまでいっ

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    2011年08月01日
  • ヨーロッパ ホラー&ファンタジー・ガイド 魔女と妖精の旅

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    ゴシック好きな人におすすめです
    ちなみに表紙は「世界で一番美しいミイラ」のロゼリア・ロンバルドです

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    2010年06月19日
  • 帝都物語 第壱番

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    明治の帝都を舞台に、陰陽道を操り帝都崩壊を
    目論む加藤の姿を追う伝奇シリーズ。

    想像していたよりずっとスペクタル。
    おまけに完全な非現実味溢れる伝奇と思いきや
    史実・政変もしっかり絡める上、陰陽道はじめとした
    民俗学・歴史的知識もスゴイ。
    綿密な調査と練りに練って書かれた熱を感じます。

    この一冊ですでに明治~大正への時代をまたぐ数年を描きますが
    これからのプロローグにしか感じられなくらい。
    壮大だけど尻込みしない、続きが気になる。
    登場人物の視点がころころかわるので、
    「これだれ?誰が主役なの?」と前半はあわあわしてましたが、
    慣れるとその人の網目も面白い。

    何より魔人・加藤のインパクト

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    2010年04月29日
  • ダンジョンズ&ドラゴンズ スーパーファンタジーシリーズ ホワイトプルームマウンテン

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    D&Dの小説です。

    どんな小説かというと、悪い魔法使いが、街の魔法のアーティファクトを盗んでダンジョンの奥に潜ったから、それを取り返すために、主人公がダンジョンを制覇していくお話です。

    その世界の名前がグレイホーク。ダンジョンの名前がホワイトプルームマウンテン。
    主人公の名前は、ジャスティカー。クラスは、レンジャー。

    ものすごい、ストレートなRPG設定です。

    で、いろんなパラディンとか、僧侶とかとパーティを組んでダンジョンに挑みます。

    でも、このパーティが、もう、お互いに寝首をかこうとしているヤツのオンパレードです。信用できる(?)のは、相棒のシンダーズとフェアリーのエスカーラだけ。

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    2010年02月07日
  • 帝都物語 第壱番

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    いろんな分野で名高い荒俣さんの小説デビュー。登場人物が多いので、人物紹介ページがあるのは嬉しい! ……だけどそこに「凶刃に倒れる」とかいうネタバレはやめてええ。

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    2009年12月08日
  • ゑびす殺し(電子復刻版)

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    荒俣氏の貴重な短編創作小説集。
    コンスタントに短編書けるのでしたら短編の方が向いておられるのでは荒俣氏。もっと読みたい。

    表題作ほか「長生譚」「迷龍洞」「蟹工船」「恋愛不能症」収録。
    「迷龍洞」は今は亡き九龍城砦を舞台とした幻想譚。小風鈴たん萌え。

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    2012年02月10日
  • 別世界通信

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    荒俣さんが、楽しそうにファンタジーを語っています。こういうの書かすと、本当にうれしそうだな。
    今みたいに、ファンタジーが知られている時代ではなかったので、よけいに、力がはいっているのかもしれません。

    新井素子、江戸川乱歩、荒俣宏と、好きな物語のことを語らせたら、いつまでも、語っていそうな感じです。

    わたしは、「ウロボロス」もまだ読んでない。
    読むべきファンタジーは、いっぱいあります。

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    2010年08月23日
  • 妖怪大戦争

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    妖怪の好きな方に向いてる映画だと思います。私も妖怪が好きなので楽しめました。カッパのキャラが面白かった(^^)

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    2009年10月04日
  • 妖怪大戦争

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    やっぱりアリャマタ先生のお話は面白かったです!(笑)映画のノベルズ版なんですが、映画結局見に行けなくて・・・。
    妖怪入門編の人向けですが、色々エッセンスのサワリだけを繋げてる感じで。「怪」なんかを良く読んでる人にしかわかんないネタも結構あるんですが(っていうかかなり?)。
    まぁ、アリャマタ先生が文章力で読ませる感じでしょうか。いわゆる、規模の大きなヒロイック・ファンタジーを想像するとコケるかも。そういうんじゃないんだよねぇ〜(笑)
    「帝都物語」好きな人は、「加藤ー!!」と叫んでみるのも一興かと。

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    2009年10月04日
  • すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる

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    (知的)好奇心を燃やせ!
    という本。若い人に向けての人生指南的な本だけど、荒俣宏みたいな特殊な才能持ち合わせてないよなぁ。
    サラリーマン時代の話や、学生時代の話が面白かった。ふてぶてしくも見える大胆さを身につけるための考え方なんか参加になるような、ならないような。w。でもやっぱこの人素敵よね。

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    2025年11月06日
  • すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる

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    Audibleで聞きました。世の中の役に立たない知識を持つ人が今よりずっと変人扱いされていた時代を生き抜いた著者の生き方の薦めが読み取れた。広く深く知見を、視野を広げることが人生を豊かにすること、劣等感を抱える自分を諦めて(心が朽ちると書かれていた)受け入れることで見えてくる世界があること、勇気を持って知らない世界に飛び込んで自分なりに面白いと感じる部分を探してみることなど、心に響くメッセージが散りばめられていた。

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    2025年10月06日
  • すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる

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    <目次>
    はじめに
    第1章  脳にかかったクモの巣を払う~0点主義のすすめ
    第2章  日本語という化け物を問い詰める
    第3章  AIに勝てる勉強法
    第4章  偶然がおとずれてくれる勉強法
    第5章  やっぱり情報整理なんていらない
    第6章  勉強を高尚なのにしない
    第7章  苦手な勉強を楽しくする「魔法の力」
    第8章  自己承認欲求に負けない「あきらめる力」
    第9章  最強の「勉強法」は読書、場所はトイレと風呂と喫茶店
    第10章  「人生丸儲け」と「間違える権利」

    <内容>
    2012年刊の『0点主義~新しい知的生産の技術57』を底本に、大幅な加筆、改編をして再編集したもの。元本が「知的生産法」

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    2025年06月13日
  • すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる

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    荒俣さんは文系寄りの方だとばかり思っていたが、プログラム(それもカードの時代とは!)を作っていたとは初めて知った。

    何でもに興味がもてるその享受の姿勢が羨ましい。

    好きなことが仕事になる。仕事に楽しみを見つける。
    同感と思える時代もあったが、難しい時もあり・・・
    そのうち、なにかまた見つかると思えるかも!と少しだけプラス思考になったかも!?

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    2025年06月02日
  • 江戸の幽明 東京境界めぐり

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    ネタバレ

    博物学者の荒俣宏が江戸時代の江戸の境界あたりを自分の子供時代の思い出を辿りながら探索する一冊。
    探索地域は幕末近くに設定された江戸の境界朱引線・墨引線の周辺である目黒(朱引線の外で墨引線の内側)、田園調布、玉川上水、明治神宮、中野、練馬、板橋、田端、王子、千住、深川、向島、大森などなど

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    2025年05月20日
  • 0点主義 新しい知的生産の技術57

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    読書や苦手な体験、失敗も前向きに捉えられて、少し気持ちが軽くなると同時に、何かをとりあえず始めてみよう、やってみてから考えようとチャレンジ精神を賦活してくれる本だと思いました。

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    2025年05月08日
  • すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる

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    なんとなく世界の本質がわかってきたぞ、、笑
    答えや方法論は存在しないということが。

    プロフェッショナルではなくアマチュアでいろ、というのはジョブスのstay hungry, stay foolishに通じる。
    答えや方法論、意味を求めすぎる現代において、ニッチを見つけるには良くわからんけど好きなものを突き詰めるしかない。
    方法論や意味にすがっていてはニッチは見つけられないのだから。
    そして好きなものは、変わったもの、人が興味を持たないものであればあるほどよい。
    意味はないし方法論ともいえないのだから答えに辿り着かない可能性のほうが高い。でもそんなことにたくさん足を突っ込んでいくことが大事だ。

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    2025年05月01日
  • 怪と幽 vol.017 2024年9月

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    真・女神転生5 Vengeanceの特集も楽しみだった。期待したほどの掘り下げ具合ではなかった点が残念。

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    2025年01月05日