稲泉連のレビュー一覧

  • 仕事漂流 就職氷河期世代の「働き方」

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    所謂就職氷河期に就職をした8名の転職を軸としたノンフィクション作品。
    我々も就職氷河期(物語よりおよそ10年後)といわれた世代として、興味深く読み進めることが出来た。

    共感できない考え方もあったが、仕事への葛藤・心情描写が非常にリアルで(ノンフィクションなので当たり前かも知れないが)面白かった。
    色々な道があるよなぁ…と。

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    2013年05月26日
  • 仕事漂流 就職氷河期世代の「働き方」

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    ネタバレ

    キャリアについて考える年ごろなので
    最近この手の本をよく読みます。

    内容はちょうど自分とほぼ同級生が転職に至るまでを
    数人の例をあげて書いています。
    共通点は全員就職氷河期ってことです。

    びっくりするぐらい転職に至る動機が共感できます
    自分も含めてこの世代はバブル崩壊のリストラや
    その後の就職活動で痛めつけらているので
    組織をあまり信用していないなーっという感じがします。
    それに伴う年功序列の歪みもかなりでてきているのでしょう。

    転職を考えているようなひとはもちろん
    今の学生にも就職で人生全ては決まらない
    ってことを知ってほしいので読んでほしい本ですね。

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    2012年03月27日
  • 仕事漂流 就職氷河期世代の「働き方」

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    ネタバレ

     8人の働く若者のノンフィクション。
    仕事とは、何を求めて生きているか、自分にも考えさせられる。
    自分のやりたいことがあって、でも迷っている人にはすごく勇気づけられるだろう。

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    2011年06月26日
  • 仕事漂流 就職氷河期世代の「働き方」

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    職業観、仕事感について考えさせられる。自分自身も悶々としているのだが、同様に考え悩んでいる人も沢山いるんだと思った。

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    2011年04月11日
  • 仕事漂流 就職氷河期世代の「働き方」

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    これからの働き方のモデルとなる若手世代のドキュメンタリー。
    自分も転職回数は多いので、大いに共感するところがありました。

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    2011年01月22日
  • 仕事漂流 就職氷河期世代の「働き方」

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    「漂流」という言葉とは裏腹に、自分の道を見つけて転職をする若者の姿を描く。インフォーマントの生い立ちから就活、仕事への姿勢、考え方などうまくまとめられていて読みやすい。

    転職は、珍しいものではなくなっているのに、いまだに「いい大学」→「いい会社に入って終身雇用」幻想が広く浸透してしまっている。その齟齬によって少しずつ弊害が出てきている。

    キャリアアップや本当に大切にしたいことのために転職という道を選んだ方々が取り上げられているので、将来を考える学生にはオススメかなー。
    ただ、現実はもっと厳しいんだけど。

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    2011年01月09日
  • 僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由

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    怖い。

    正直自分でもこうなる可能性があるんじゃないかと、共感する部分があるたび不安になっていく。

    しかし、逆に少なからず多くの人がそう思っているんではないか、とも思えた。

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    2009年10月04日
  • サーカスの子

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    サーカスの中で子どもが育つということは、ある意味幸せなことでもあるし、ある意味、今の日本社会では限界があるとも言えると感じた。
    肉親以外の多くの人に関わってもらえるということは、昔の日本社会をほうふつとさせ、社会や地域全体で子どもを育てていく、子どもにとってはのびのびと育つことのできるいい面がある。しかし、サーカスで2ヶ月ごとの引っ越し生活をしていると日本では子どもが転校を繰り返すことになってしまう。以前、テレビでみたサーカス団員を家族にもつ子どものドキュメントでは、けっこう子どももその状況を楽しんでいるように見えたけれど、やはり友達ができてもすぐにお別れしなくてはいけないというのはつらいのだ

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    2024年05月27日
  • 「本をつくる」という仕事

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    本書は「もの」としての本を作るための技術と、本の内容に関するソフト面の作業が半々くらいの割合で書かれている。

    本を読むとき「書体」によって読みやすさの違いを感じることがある。
    「紙」自体は、色・厚さ・手触り・光の反射など本の善し悪しを決める重要な要素だ。

    活版印刷が前提の時代は、紙による印刷時のインクの滲みを考慮してフォントの太さを決めていたりしたそうだ。
    紙作りも増版時に初版と同じ紙質と色を再現するのが当たり前のように行われている。
    背の丸み具合にこだわったり、本は職人の匠の技で作られていたんだなぁ、ということがわかる。

    三菱製紙中川工場のことが書かれていて、場所を調べてみたら跡地が東

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    2024年04月10日
  • サーカスの子

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    著者がキグレサーカスで過ごした時のことを書いた本かと思っていたが、その部分はメインではなかった。彼がいたのは小学校入学前の一年間だけ。母の久田恵さんが本を出しているので、実家に資料もあっただろうが、それを掘り起こすのではなく、当時サーカスで働いていた人々と連絡を取って話を聞くというスタイルだった。
    子どもには見えていなかったところを彼らの証言が伝えてくれるし、サーカス興行の栄枯盛衰も見えてくる。
    大衆演劇もそうだろうが、サーカスで育つ子どもは、あちこちで公演するため、学校を何度も転校する。ある芸人は小中学校で160回も転校したと言う。
    この本に出てくる元芸人たちは、子どもが小学校入学の時にサー

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    2024年02月11日
  • 復興の書店

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    ネタバレ

    ・多くの人にとっては意味のない一冊の本でも、ある人にとっては宝石のように大きな価値を持つ。石巻のような地方の町では尚更、本はそのような存在だった。

    ・たとえ読むことはなくても、本棚を見ればいつもそこにあった愛着のある本だったのかもしれない。

    ・本は私たちに力を与え続けてくれています。目に見えて役に立つ、即効性と実用性の高いものだけではありません。心にそっと明かりを灯し、静かに寄り添い、ぎゅっと手を握り背中を押してくれる、そんな本とじっくり長くつきあっていくのもいいですよね。

    本も店も流された人達が復興していく話。
    本には不思議な力があるなとつくづく思い知らされた。これからも本屋さんを大切

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    2023年11月17日
  • サーカスの子

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    作者が2010年に廃業したキグレサーカスで過ごした幼年期一年で出会ったサーカス団員とキグレサーカスを回顧するノンフィクション。

    1980年前後の古き良きサーカスでの日々と負の面を書き綴った。保証の無い芸事を仕事にするいわゆる芸能界と似たりよってる、今の時代なら何かしら「資格」は取得しといた方が良いんだろうね。

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    2023年10月20日
  • サーカスの子

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    キグレサーカス。
    子供の頃、見に行ったことがある。
    そこで、一年間母親と共に過ごした著者の思い出と、サーカスにいた人たちの当時とその後が描かれていた。サーカスに長くいた人たちは、外の世界に出るとなかなかうまくいかないとか、子供は100回以上転校を繰り返すとか、華やかさの裏を知ることができた。

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    2023年09月04日
  • 復興の書店

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    被災してほんの少ししか経たない間に、人々は本を必要と感じるとは意外でした。

    しかし「たった一人の世界に入って心を充電するためのツール」として本を求めたのではないかという文を読んで、そうか、なるほどと思いました。

    本が心を充電するためのツールだというのは、平時の自分にも当てはまることではないか。本の役割の重要性を身に染みて感じました。

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    2022年04月06日
  • ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死

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    単なる評伝ではなく、竹内浩三に関わった人々…著者自身も含め…の、浩三との関わりがその人たちの人生に及ぼした影響にまで、丁寧に踏み込まれていて良かったと思う。戦地での死も、空襲を受けた日本での死も、生き残った人たちのその後も…たくさんのことを改めて考えさせられた。

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    2021年03月14日
  • 宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言

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    日本人が初めて宇宙に行ったのは1990年。それ以降12人が宇宙に足を踏み入れた。
    本書では12人へインタビューを行い自身の体験を語ってもらう。自分のような一般人がもつぼんやりとした宇宙観を持つしかないが、それが実際に経験した宇宙飛行士によって言語化されて伝わるのはありがたい。
    個人的には毛利衛氏が作り出した「ユニバソロジ」という概念に興味を持った。これは人間中心の考え方から脱却し生命のつながりを意識するための概念。生命は挑戦→適応→多様化を繰り返すことで、生き延びてきた。人類が宇宙へ行くことも、そうした生命のつながりの先に起こっている出来事だと説く。
    地球を外から見たことで得た各人の哲学は示唆

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    2021年03月07日
  • 復興の書店

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    2011年東日本大震災後の東北の書店の復興を書いた本。本は「生活必需品」であり「心を充電するためのツール」であり、書店は「町のインフラ」であると、、震災の中を、書店とその関係者からの視点で書かれているのを読んで、本当にそうだなと思った。

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    2021年01月25日
  • 宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言

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    タイトルにあるように、宇宙に行ったことのある日本人「全」員に対してインタビューを行われています。著者が影響を受けた、立花隆さんの「宇宙からの帰還」の現在版といえるもので、2017年~2019年の間にインタビューをされています。宇宙飛行士という職業に対しての想いなどについては、個々人それぞれの考え方があり、それは仕事というものに対する日本人それぞれの考え方と同じだなとも思いました。その日本人飛行士が、宇宙から地球を見たとき、一様に同じように、地球に対する感動というものを、やはり感じていたということ。この実際に宇宙に行った者にしか分からない感覚を、インタビューという形で知ることができるということ。

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    2020年06月07日
  • 宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言

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    自分は宇宙に特に興味がなくて行きたいとも別に思わないので、宇宙飛行士の人たちってどういうこと考えているんだろうと思って読んでみた。一人ひとり順番に紹介していくのではなくテーマによって重なったりする構成なので個々の言わんとするところが知りたいという自分のニーズではちょっと読みにくかった。
    一番最初に出てきたのが秋山豊寛さん。「日本人初、宇宙へ」の人だ。彼は宇宙飛行士というよりやはり記者であり、記者として宇宙へ行ったんだなと思った。だからその後の生き方もTBSを退社して農業に携わるなど、この本で証言している12人のなかで最も人生が変わったのではないだろうか。対して、ほかの11人は宇宙飛行士になろう

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    2020年01月26日
  • 仕事漂流 就職氷河期世代の「働き方」

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    よくインタビューしてまとめ上げてはいるが、高学歴&大企業に行った人しか、この本の内容を実感できないのでは?

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    2019年03月05日